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  • ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)のフローラダニカの歴史と魅力

フローラダニカの歴史

ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ
磁器の上に描かれる、まるで標本のように正確なボタニカルデザイン。

ヨーロッパにおいて、このデザインには深い歴史があります。

1790年、デンマーク国王クリスチャン7世(1768-1839)の息子であり、王の摂政を務めていたフレデリック皇太子が、ロイヤルコペンハーゲン陶磁器工房(1775年創設)に陶磁器のデザート用食器セットを一式用意するよう注文しました。

これが誰のためのものだったのかはいまだ明らかにされていませんが、ウェッジウッドの有名なディナーセット「フロッグセット」に対抗するため、ロシアの大帝エカチェリーナ2世に贈る政治的な贈り物として作られたのではないかと考えられています。

フローラダニカセットの製作は1790年から生産が停止される1802年まで行われ、その製作費はおよそ170万円ほどでした。

工房の停止はあまりに突然であったため、薬味瓶のうち4点はふた無しの状態でしたが、このセットはそののちすぐにデンマークのロイヤルコレクションに追加されました。

製作された食器セットの名称は、1761年創刊の複数巻から成る植物百科事典『フローラダニカ』からそのまま持ってきたもので、その名のとおり食器一点一点に植物が描かれています。

百科事典にある植物はデンマーク王国の権限下で育てられたものであったことから、ノルウェーをはじめ、グリーンランドやアイスランドに生息する植物が多く掲載されました。

食器のふたと受け皿にはそれぞれ別種の植物が描かれているのですが、デザインは百科事典に載せられている絵柄をそのまま使用しているため、根の部分まで忠実に再現されています。

食器の裏面には、描かれた植物のラテン名のほか、『フローラダニカ』に掲載されている巻番号と挿絵の注釈が黒の下絵具で必ず書き込まれています。

1884年に起きたクリスチャンボー城の火災により紛失してしまったものもありますが、もともとあった1,802点のうち1,530点は現在もデンマークのロイヤルコレクションとして残されています。
 

現代のフローラダニカ

1862年の終わり、デンマークのアレクサンドラ王女とウェールズのアルバート・エドワード皇太子(のちにエドワード7世・1841-1910)の婚約発表をうけて、デンマーク女性委員会はデンマーク王国から王女に対するご成婚祝いとしてフローラダニカセットを再現することがふさわしいと考えました。

そこで、ロイヤルコペンハーゲン陶磁器工房は当時から60年前を最後に製作されなくなっていたこの歯型の金彩装飾で縁取られたフローラダニカのテーブルウェアを再生産することにしたのです。

デンマークやノルウェー原産の植物の中でも最も美しく魅力的な草花がデザインとして選び抜かれ、1864年2月に王女に贈られた食器セットは、60人分、全725点にも及びました。

これらのうちのほとんどが現在でもロイヤルコレクションに残されているほか、1947年にはエリザベス王女とフィリップ王子のご成婚の際にデンマーク王と王妃からの御祝いとして新たに作り上げられたものもあります。

1964年にもデンマークのアンナ・マリア王女とギリシャのコンスタンティノス2世のご成婚祝いとしてさらに60人分のフローラダニカセットが作られており、当時のデザインは現在でも生産されています。
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