クロノグラフ SENOとは

クロノグラフ SENO 立ち上げの想い


私のおじいさんは福岡の久留米という町では有名な起業家だったと聞いてます。

私が物心ついた時には既に現役を引退してたので、優しいおじいちゃんの思い出しかありません。

そんなおじいちゃんは、百貨店の岩田屋(伊勢丹の様なとこ)に行ってはアンティークの商品、機械式の古い置き時計などをコレクションするのが趣味でした。

ですので、家にはたくさんのコレクションがありました。

おじいちゃんの家に遊びに行っては、一緒に絵を描いたり、散歩がてら自販機でタバコを買いに行ったのを今でも鮮明に覚えてます。

そう言えば、今となってはタバコの自販機もありませんね。

遊んでる時や、散歩に行く途中「おじいちゃんはアンティークの魅力を私に話してくれました。

当時の私はまだ幼稚園や小学生の頃です。
はっきり意味も分からないまま、ただ話を聞いてるだけでした。

時が経ち私が18歳の時におじいちゃんは天国に行ってしまいます。

平均年齢から考えればまだまだ生きれるのにとても早くに天国に行ってしまいました。

私は工業高校を卒業し、大手自動車メーカーの製造工場で働き出します。

希望を持ち働き出した会社のはずが、毎日同じ事の繰り返しで人生とはこんなものかと愕然としました。

自分はこんな事を繰り返しながら定年まで働くのか?という疑問と、おじいちゃんのあまりにも早い死を間近で感じた事により、人生は自分が思ってるほど長くはないから何かをしたいという思いになりました。

しかし、自分には経営するノウハウもないし武器もない。

そんな状態で何をすれば良いのか。

そう考えていた時に、1つの可能性が見つかりました。
それがおじいちゃんが好きだったアンティークを自分がやろうという事だったのです。
当時聞いてた骨董品の話は完璧に覚えてないけど、なんとなく感覚的に骨董品の知識が身についてたんです。
これだったら、お客様に喜んで貰いながら商売ができる!
そう思い私はこの会社を立ち上げました。

私は新しい時計も古い時計も大好きです。

でも、おじいちゃんの想い、あの時楽しそうに話をしてた表情を思い出すとやっぱり自分も古い物の魅力を伝えたいと思いました。

古い時計の中でも、自分が見てて楽しいし人にもオススメしたいと思ったのが手巻きのクロノグラフ 時計だったのです。

手巻きの時計は好きな人は好きだしそれを持っておくだけでコレクションとして楽しめると思ってます。

だからこそ、古い手巻きのクロノグラフが好きなお客様に滅多に手に入らない物や、生産数が少ない時計を
お渡ししたいと考えました。

無名のメーカーだけどムーブメントが素晴らしいもの。
ブランドネームが今でも健在だけど今では滅多にお目にかかれないもの。

そんな手巻きのクロノグラフを大事にしてくれるお客様にお譲り出来ればと思いこのショップを続けております。