ヴィンテージ 手巻きピアジェメンズをレディースで愛用する魅力
ピアジェの腕時計
ピアジェの腕時計と聞くと、あの宝飾が優美で高級感漂うムーブメントの厚みが薄い腕時計を想像しますよね。
じつは私もヴィンテージピアジェを知るまで、ピアジェは宝飾専門のブランドと思っていました。
特にメンズ腕時計はタイトでケースの大きさも女性に程よい大きさでダイヤなどの宝石の装飾が目を引く高級腕時計は女性の私から見ても魅了される品です。
しかし、それを女性がつけるとなると話は別なんですよね。
メンズのピアジェの腕時計はやはり女性がつけると借りもののように見えてしまうのです。
ところが、ヴィンテージピアジェだったら、メンズでもレディースとして身に着けると、
すごく格好いいんです。
そこで、今回私が手に入れたのがアンティークピアジェです。
シンプルですが、ヴィンテージ品はゴールドもピンク系やイエロー系のベゼルやケースが多く、
何よりも革ベルト製品が多いので、ベルトチェンジですごくお洒落に異性問わず個性的にカスタマイズできてしまうのが魅力です。
簡単に言うと「私のピアジェ」という手巻き腕時計に変身するんです。
・ビンテージ ピアジェ
機械式(手巻き)15石
ケース:33mm(リューズを含まない)
ラグ幅:18mm
ケース素材:18Kゴールドフィルド
ケースカラー:イエローゴールド
バンド素材:レザー
製造年:1940-1949
・ムーブメントの角穴車にはピアジェとしっかりと彫ってあります。
ピアジェは1874年にスイスのジュラ山脈の小さな村でジョルジュ・エドワール・ピアジェが設立した時計工房から始まりました。
その精密な時計ムーブメントの腕は素晴らしく数年後には高級ブランドからの依頼が多数寄せられるようになり、瞬く間にピアジェのムーブメントは一世風靡しました。
それは息子の代まで引き継がれ成功を納めていました。
しかし、あくまでも精密機械の「ムーブメント」製造会社としてです。
1943年にピアジェは技術的な性能だけではなく、デザインも手掛けるようになったのです。
これが「ピアジェ」時計メーカーブランドの誕生です。
ですから、ビンテージピアジェの手巻き腕時計のムーブメントの性能はかなりの代物なんです。
とくにピアジェの特徴ともいえる薄いムーブメントはヴィンテージピアジェでも健在です。
1957年に更に極薄のムーブメントが販売されますが、私はこの薄さがお気に入りです。
文字盤のピンクゴールドは女性らしさを感じませんか。
これがメンズとは信じられません。
33mmのケースも最近のレディース手巻き腕時計は大きめが多いので大きく感じません。
ケースが大きいと女性がつけた場合とっても目立ちます。
そして、手巻き腕時計は1.2日ゼンマイを巻かないと止まりますが、
寿命のあるクォーツ腕時計とちがい手巻きの機械式は再度ゼンマイを巻けば動きます。
大切に扱えば長い時を刻むことができますし、ピアジェはもともとは精密ムーブメントの先駆者ですから、その性能を窺え知ることもできます。
メンズの革バンドは、留め穴の一番おくでレディースにピッタリです。
装飾時計は装飾すればするほど値段が高額になりますが、こちらのアンティークピアジェは
装飾の価値ではなく「ピアジェ」としての価値ははかり知れません。
「すごい豪華で高そうな時計・・・。」「いくらぐらいするの・・・。」と
周囲から思われるよりも、「ピアジェの時計だよね」「どうやって手に入れたの」
と言われる事はとても価値があると思うんです。
アンティークやヴィンテージの神髄はそこかもしれませんね。
何より、私がそれにはまってしまったのですから。
アンティークピアジェと時計ベルト
ここでバンドについて1ポイントアドバイスです。
時計のバンドは手首にどのくらい余裕をもってつけるかご存知ですか。
時計のバンドは手首に巻いて「鉛筆1本」ほどの太さの棒が入るのが理想と言われています。
私の場合、このメンズのバンドの一番奥の留め穴で鉛筆1本半ぐらいの余裕がありました。
この個性的で落ち着いた革ベルトも、文字盤の「PIAGET」が目立ちお気に入りなんですが、
やはり、ヴィンテージピアジェですから革ベルトは劣化して交換済みの品。
文字盤のピンクゴールドに合わせて、パステルピンクの革ベルトがいいかと検討し、
思い切ってこのヴィンテージピアジェ手巻き腕時計の交換をすることにしました。
そこで、百貨店に入っているピアジェ問い合わせをしてみることに。
一番高いと思われるクロコのベルトが4万円前後でに交換可能とのことでした。
ただ気に入った色の品があるかは行ってみないとわかりませんよね。
在庫状況によりますし。
ましてメンズの手巻き腕時計となると、パステルピンクなんて存在しそうもありません。
エルメスやヴィトンのような高級ブランドの腕時計は自社で革製品の取り扱いがあるため
オーダーもできますが、
ピアジェの高級腕時計ブランドの場合、ベルトは外注で制作されています。
でしたら、直接その高級革ベルトの外注先で制作してもらうのが1番です。
そう、あるんです。
それが「カミーユ・フォルネ」です。
フランスで1945年に創業された高級時計ベルトメーカーです。
1992年には 株式会社 カミーユ・フォルネ ジャポン設立され、個人でオーダーしてもハンドメイドで腕時計ベルトを制作してくれます。
ピアジェを通してオーダーするよりも1万円ほど価格も安くなりますし、
なんといっても、完全オリジナルの腕時計革ベルトがオーダーできるんです。
また、アトリエではベルトの修理まで職人による手作業で行ってくれるという素晴らしいお店です。
最新トレンド情報をかなり意識したメーカーですので、革ベルトのカラーバリエーションも豊富で
す。
・ベルトの裏にはCamille Fournet の刻印が。
裏地が柔らかいスゥエード素材で肌触りが最高です。
スポンジのような弾力があります。
ベビーピンクがヴィンテージピアジェの文字盤によく合うんです。
パステルピンクが希望でしたが、ベビーピンクの方が夏らしくてこちらに急遽変更しました。
留め金ですがもちろん、ピアジェの金具を採用してくれます。
ですが、カミーユ・フォルネはどのような用途やタイプの時計にも合うようにクラシック調の留め金を使用している他、
1910年にカルティエが考案した「Dバックル」と呼ばれる延長式のバックルを取り揃えるなど製品へのこだわりはかなりのものですので、お店で確認するといいですね。
ゴールドだけではなく、色のついた留め金具もありますし、留め金もつけると
縫い付けるため、自分で簡単に交換できないのが難点なんです。
数本ケースに合わせて革ベルトを持つのでしたら、留め金具はついた製品をお勧めします。
その方が、手軽に交換ができます。
※現在、腕時計ベルトは東京を中心に全国40箇所の百貨店、腕時計店で取り扱いしています。
このように、ヴィンテージ・アンティークピアジェはもともとは精密なムーブメントからはじまり、今日は装飾にも力を入れてきたわけです。
ヴィンテージピアジェの性能とその本来の姿は、装飾の少ない「ピアジェ」です。
飽きがこず、ベルトチェンジなどで季節に合わせ普段使いの時計に個性を生かすことができます。
また、革ベルトを交換することによってフォーマルでも、カジュアルにでも対応できます。
それはとても贅沢であって、お金で評価できない価値が生まれるのではないでしょうか。
オーダーベルトは弊社でも承っています。