Newmark 6BB RAF クロノグラフパイロットウォッチ
なんとあのニューマークが、昨年2018年にクラウドファンディングサイトKickstarterにてクロノグラフパイロットウォッチのクラウドファンディングを行いました。
クラウドファンディングの対象となった腕時計は、ニューマークがイギリス空軍に支給するため1980年に生産していたパイロットウォッチの復刻版で、誰もが普段使いできるようにとあらためて販売されることになりました。
1980年当時、ニューマーク クロノグラフはたった500点しか製造されませんでした。
当時、バルカン、ハリアー、シーキング、トルネードなどのイギリス軍パイロットがこのクロノグラフを頼りに戦闘機の操縦をしていました。
そのクロノグラフが、2018年に帰ってきました。
当時のヴィンテージらしい魅力を残したまま多くの最新機能が搭載された復刻版Newmark 6BBの、グレードアップした美しさをご紹介します。
復活した美しさ
80年代当時、ニューマークパイロットウォッチを使用することができたのは当然のことながらイギリス空軍のみでしたが、こちらの復刻版はすべてのパイロットウォッチファンが手に入れることができます。Kickstarterでの支援金額も237ユーロ(約28,000円)と、パイロットウォッチとしては非常に手に入れやすい価格設定といえます。
どの年代の方でも使える控えめなデザインは、機能性を重視するミリタリーウォッチの象徴と言えるでしょう。
イギリスのミリタリークロノグラフは、1983年にセイコーのクオーツ式に変更されました。
こちらのモデルを使用することで間違いなく性能は向上しましたが、その一方で現在“The Fabulous Four(ファビュラス・フォー)”と呼ばれているミリタリーウォッチのようなヴィンテージらしい風合いは失われました。
そんななか、Kickstarterに現れたNewMark 6BBでは現代版ミリタリーウォッチが当時にくらべ圧倒的な低コストで実現されています。
製作者が目指したのは、腕時計を一からデザインすることではなく、可能な限りもとの製品に近いミリタリーウォッチを生み出すことでしたが、ご覧のとおりまさにその通りの出来上がりとなっています。
Newmark 6BBはアシンメトリーなデザインが特徴的な316Lステンレススチール製の腕時計で、ベゼルの幅を最小限に抑えることで文字盤を目立たせています。
手首にしっかりとフィットするよう上品なカーブを描いたラグが取り付けられており、裏蓋にはニューマークのロゴと個体を識別するためのシリアルナンバーが刻印されています。
さらに、イギリス国防省からNewmark 6BBに発行された本物のNATOストックナンバーである“6645-99-870-5073”の刻印も施されています。
見やすく、高性能
空軍のパイロットが使用する腕時計は、文字盤が読みやすく精密にデザインされていなければなりません。こちらのNewmark 6BBはベルベットブラックの文字盤にマットホワイトの数字が使われており、どのような状況でも一目で時刻を知ることができます。
サブダイアルには艶感のある材質が使用されているクロノグラフもありますが、こちらのモデルでは同心円状のサブダイアルの材質も統一されています。
インデックスやニューマークのロゴにも当時と同じフォントやデザインのものが使われており、1980年モデルが忠実に再現されています。
Newmark6BBは現在、ニューマークの公式サイトにて300ユーロ(約35,000円)以下で販売されています。
デザインは当時のままでありながら、セイコーの高性能VK64A Mecaクオーツ式ムーブメントを搭載しているこちらの腕時計は、どこへ行っても目を惹くこと間違いなしです。