最高級ファッシンブランド エルメスの腕時計(Hermès)

最高級ファッシンブランド エルメス(Hermès)

最高級ブランドといえば、男女問わず誰でもエルメスが頭に浮かんできますね。

そして、そのエルメスの中でも特に有名で人気のある作品は、
1984年に当時エルメスの社長だった、
ジャン=ルイ・デュマ=エルメスがたまたま飛行機に乗り合わせた、
女性歌手ジェーンバーキンの荷物をみて
彼女が整理整頓が大の苦手だという事を知り、
整理しないで使えるバックを制作してプレゼントした事で誕生した「バーキン」

1955年にモナコ公妃のグレース・ケリーが愛用しているバックと世間に知れ渡ったことで、
瞬く間に一躍有名になった「ケリー」
この有名な2品ではないでしょうか。

ジェーン・バーキンもグレースケリーは人々からは当時から憧れの人達です。
彼女たちが愛用しているバックでしたらもちろん話題になって当然です。

しかし、そんな雲の上の存在の人たちが愛用してくれるブランド。

それが「エルメス(Hermès)」なのです。

そのこともあり、世間の人達はエルメス商品に憧れるのでしょう。

もちろん私もその憧れる一人でしたから。

憧れの高級エルメスの製品を身につけたら誰でも優越感に浸れますよね。

そこで、今回はそんな憧れを抱くエルメス製品でも手が届きやすい腕時計、

そしてその中でも本物の価値のあるヴィンテージ腕時計まで紹介していきたいと思います。

既にエルメス製品をお持ちの方でも、この最高級ファッションブランドが、

古くから世におくりだしている腕時計を知ることで時計の分野にも

興味が湧くのではないでしょか。

私も10年程前にエルメスの憧れのバックは数点手に入れましたが、

中々、足を踏み入れていなかったのが腕時計です。

ですが、エルメスの腕時計のヴィンテージ腕時計に出会ってから、

その魅力にはまってしまった一人なんです。


高級ブランド エルメスの腕時計


エルメス クリッパー ステンレスコンビ

エルメス クリッパー ベルト


モデル名 クリッパー(Clipper)

ケース:ステンレススティール・イエローゴールド製
ガラス:サファイヤクリスタル
直径   :24mm
文字盤:ホワイト
機能 :クォーツ式ムーブメント
ベルト:ステンレススティール・イエローゴールド製

サイズ:PM

高価なイメージの高いエルメスですが、
エルメスの現行モデルの腕時計は価格が控えめになっています。
特に革製品を使用していないクリッパーはエルメスにしては数十万で販売されています。
中古市場では数万円で購入可能です。

クリッパーはエルメス腕時計の定番モデル
1981年に発表されたモデルです。
このケースの形は大型船の舷窓(船べりについいた小さな小窓)を
モチーフに制作されました。

参考 舷窓

確かに本物の舷窓と見比べても似ていますよね。

ステンレスのベルトのつなぎ目がエルメスの象徴の頭文字「H」で連なって、
細部にまでエルメスを主張しています。
もちろん、リュウズにも「H」マークが入っています。

身につけていれば誰もがエルメスの腕時計と気づく商品ですね。

文字盤がマザーオブパールの品、ベルトがオールステンレスの商品など、

クリッパーは様々な宝飾デザインがあります。

PMサイズのものは全てクォーツ(電池式)となっています。

電池交換の合図が備わっており秒針が4秒ごとにジャンプし始めたら電池の交換

が必要です。

とても、便利な機能ですね。

※エルメスはサイズ表記をPM・GMとします。GMはPMより一回り大きいサイズです。
これは、エルメス特有のいい方で、エブリンやガーデンパーティなどのバックやポーチ
などでも使用されてます。覚えておくといいですね。
他のサイトでは、モデル名として掲載されていたのを見かけましたので注意してください。



エルメス 腕時計 ナンタケット

モデル名 ナンタケット TPM
ガラス:サファイアクリスタル
ケース:K18 スティール
サイズ:17×23 mm
文字盤:ホワイト
機能 :クォーツ式ムーブメント

ベルト:インターチェンジャブル・ストラップ
サイズ:ショートサイズ TPM

ナンタケットは価格が安いステンレス製ですと定価30万円前後という
エルメスにしてみると比較的安価なの腕時計です。

そして一見シンプルですが、このナンタケットはすごい機能がついています。

それが、インターチェンジャブル機能です。

インターチェンジャブルとは、腕時計のベルト交換が自分で手軽にできる
機能です。

ベルトの背面にある突起を軽くずらして、左右に順番に外すと簡単に、
ベルトが外せ、外すときの手順の逆にすれば、装着もいとも簡単にできます。

わざわざ、エルメスのブティックや時計店に足を運ばなくてもいいのです。

そして、インターチェンジャブルのベルトを数本持っていれば、

その日の気分でベルトチェンジが簡単にできてしまうんです。

お洒落な女性なら是非愛用してみたいですよね。





モデル名 Hウォッチ TGM
ガラス:サファイアクリスタル
ケース:ゴールドプレート
サイズ:TGM32.2mm×32.2mm
    ※PM21mm×21mm
文字盤:ホワイト
機能 :クォーツ式ムーブメント
ベルト:白・インターチェンジャブル・ストラップ

1996年から発売されてから大人気のHウォッチにも、

インターチェンジャブル機能がついています。

ケースがHermèsの頭文字「H」というモデルのデザインは、

フィリップ・ムケの発想により制作されました。

「エルメス」と一目でわかるのがこの腕時計の特徴です。

価格も30万円前後となっていますので、お手頃ですよね。

白いエルメスのバンドも個性的でいいです。

ここでは、あえてTGMの大きいケースを紹介させていただきました。

やはり、HマークがPMサイズと比べるとかなり差があります。

せっかくエルメスを強調した「H」ケースですからご使用は是非TGMサイズを
おすすめします。

また、ベルトの色を変えれば男性でも使用できるくらいのケースの大きさです。

交換ストラップを数本所持して男女兼用でも使用できますね。



エルメスのヴィンテージ 手巻き機械式腕時計



ヴィンテージ エルメス ミッキー

ヴィンテージ エルメス 裏蓋

モデル名 エルメス
ガラス:アクリルクリスタル
ケース:14Kゴールドメッキ・裏蓋ステンレス
サイズ:31mm
文字盤:ホワイト
機能 :手巻き機械式ムーブメント
ベルト:赤・黄色(ワンポイント) 留め具 
年代 :1950年~


ここまでは最高級ブランドのエルメスの現行モデルについて、

紹介させていただきました。

ここからは、最高級ファッションブランドエルメスに相応しい時計の(ムーブメントの価値)

も含めた内容でエルメスのヴィンテージ手巻き腕時計についてお伝えしていきたいと思います。

ヴィンテージエルメス腕時計は現行のエルメス腕時計よりも高額な商品がたくさんあります。

そして、今回ご紹介した現行モデルには大きな難点があるんです。

クリッパーで例えるとエルメスの定番モデルとしてロングセラーとなっていますが、

インターネットオークションや中古市場では流通が多いため数万円で、

手に入れることができてしまうんです。

これは、他の2モデルも同じです。

それを、知るとちょっと、と思う方も少なくないはずです。

だったら、尚欲しいと思うかたもいるかもしれませんね。

ただ、エルメスは数百万する高級腕時計ブランドとは違い、

現行モデルの「時計」本来の機能が評価されていないのも事実なんです。

腕時計愛好家の方や高級腕時計ブランド品の持ち主の間では

高評価されて世界的に一流ブランドとしての商品は革製品だけ。

なんて厳しい言葉を吐く方も中にはいます。

エルメス=高級革製品・ファッションブランドという概念です。

一流の高級腕時計ブランドは「見た目も中身も両方いいんです」

見た目重視で中身はどうでもいいでは、ダメです。

中身はきちんと知らないといけませんね。

せっかく最高級のエルメスブランドを身に着けても優越感には浸れません。

そんな時計愛好家や他社の高級腕時計ブランドを前にしても恥ずかしくないのが、

エルメスのヴィンテージ手巻き機械式腕時計なんです。

また、ヴィンテージエルメスの腕時計を知ることで、

その内容に納得して現行モデルを身に着けることもできます。




 ヴィンテージ・HERMES(エルメス) クロノグラフ 
ガラス:アクリルクリスタル

ケース:ゴールドフィールドケース
サイズ:4.6cm×3.8cm(リュウズ含む)
ラグ幅:20mm
年代 :1940~50年代
機能 :手巻き機械式クロノグラフ
ムーブメント:Cal.51 ランデロン51




エルメスブランドの創業は1837年で、

エルメスが腕時計の販売を始めたのが1927年です。

創業から90年経てからということになりますね。

逆算すると、91年前からエルメスは時計を作っていたことになります。

以外と時計の歴史に驚きを感じませんか。

バーキンやケリーが販売されるより前で、何よりもあの、

オレンジのイメージカラーの採用と「四輪馬車と従者」の商品登録が1945年なのに対し、

その登録さえもされていない時代から時計販売がさてれていたのです。

ですから、ヴィンテージエルメスの機械式腕時計の文字盤にHermèsの「è」が「e」

となっていたり、ケースの裏蓋に「四輪馬車と従者」のマークがないと、

ヴィンテージエルメス腕時計を疑う方もいますが、無くても本物のエルメスなんです。


・この四輪馬車と従者は、フランス人の画家アルフレッド・ド・ドールのリトグラフ
がモチーフといなっています。
このロゴには、エルメスは最高級の製品を用意しますが卸すのはお客様です。
という意味合いが込められています。



そんなエルメスの時計の歴史を知ったところで、
今回紹介したエルメスの現行腕時計モデルとヴィンテージエルメス手巻き腕時計の違いについて
比較していきましょう。

まず、簡単に説明すると、ゼンマイで動く機械式時計と電池で動くクォーツ時計の違いですね。

ヴィンテージエルメス腕時計は手巻きのゼンマイで動く機械式時計です。

特に精密機械時計である「手巻き式の機械時計のムーブメント」は

時計の価値を生み出す大きなキーポイントとなります。

※エルメス腕時計でも自動巻き上げ機械式の製品もあります。


上記のヴィンテージエルメス・クロノグラフ機械式手巻き腕時計は、

ムーブメントメーカー「ランデロン」社が手掛けたムーブメントを搭載しています。

Cal.51は17石、18000振動/時という機能でダイヤルはテレ、タキ、時、分の4層印字インデック
ス仕様となっています。

よく見ると耐震受石(ルビー)の内側に拡散防止の切れ込みが入ってるなど、

ヴィンテージ時計ならではの精密時計の手が込んでいる製品となっています。

約70年前に製造された品なのに現在も時を刻んでいるのです。

すごい、技術だと思いませんか。

それを搭載しているのがエルメス腕時計なのです。


現在、スイス制の腕時計のムーブメントの殆んどがETA(エタ)社によるものです。

このETA社も1856年創業の老舗ムーブメントメーカーです。

1926年以前はスイスにはたくさんの機械式時計ムーブメントメーカーがありました。

その中で、ETA(エタ)社・フォンテンメロン社・ア・シールド社この3社が、

メーカー共同体エボーシュSAを組織し、ムーブメントの運営強化をしました。

いわゆる組合みたいな組織ですね。

ランデロンも、その組織にいち早くその組織にはいりました。

エボーシュSAは最終的に17社のムーブメントメーカーブランドで、

組織されましたが、1970年に入り日本製クウォーツ・ムーブメントが

発表され、その性能に影響されスイスのムーブメント会社はクォーツムーブメントの

製造に力を入れムーブメントの製造法に方向転換しました。

ランデロンもその中の1社だったのです。

しかし、そのクォーツの製造方法をあっけなく発表してしまった日本の企業により、

クォーツムーブメントの価値が当時、新車1台分の高額だったものが、

一気に数百円で製造できる代物にまでなってしまったのです。

これが、アンティーク機械式時計好きの方ならだれもが知る

「クォーツ・ショック」です。

この「クォーツ・ショック」により、スイスの名だたる多くの時計ムーブメント会社は、

倒産してしまったのです。

そうです。

「ランデロン」もこの影響で倒産してしまいました。

しかし、今は亡きランデロンでは、手巻き機械式腕時計分野においては、

最高の技術を持つムーブメント会社であったことは今も尚時を刻んでいる

このエルメスのヴィンテージ手巻き機械式腕時計の存在により明らかですね。

その、手巻き機械式の時計の価値ははかり知れません。

そして、それがあのエルメスの腕時計に搭載されているのですから。

エルメスのヴィンテージ手巻き機械式腕時計はその搭載されているムーブメンとしての価値と

ブランドとしての価値両方を兼ね備えているのです。

ですから、オークションではかなりの高値で売買されている、

大変人気があるモデルとなっているんです。


ヴィンテージ エルメス クロノグラフ ランデロン

モデル名 ヴィンテージエルメス クロノグラフ
ガラス   :アクリルクリスタル
ケース   :18K・エルメスの刻印あり
サイズ   :36mm
文字盤   :テレ、タキ、時、分の職人によるリダン
機能    :手巻き機械式ムーブメント
ベルト   :黒
ベルト幅:16mm
年代    :1940年~1950年
ムーブメント:ランロン248搭載

ケースサイズとベルト幅をみると女性が使用しても問題ないですね。



ヴィンテージエルメスの手巻き機械式腕時計には、

ムーブメントから時計まで自社一貫制作をしている、ジャガールクルトも、

ジャガールクルトになる前のイエガー・ルクルト(精密ムーブメント会社)時代から

エルメスの時計にムーブメントを搭載しているほか、

アンティーク腕時計マニアならお馴染みのユニバーサル・ジュネーブもエルメス腕時計に

ムーブメントが搭載されています。

その人気は、エルメスのブランド力とムーブメントブランド双方によって、

最高の価値が生まれているのです。

そしてこうした年代に作られた手巻き機械式腕時計は70年経った今も、

その時を刻んで現在も活躍しているのです。



クォーツムーブメント

紹介した現行モデルのエルメス腕時計は、

電池で動くクォーツムーブメントです。

手巻きと比べてかなり便利な代物ですね。

このクォーツムーブメントは現在世界で製造しているのが日本とスイスのみです。

そして、エルメスのクォーツムーブメントはスイスのETA社が製造しています。

腕時計を耳もとに当てると、チチチチチ・・・と速い速度刻むのが特徴です。

クォーツの寿命は残念なことに、だいたい10年と言われています。

電子回路が壊れた場合はクォーツムーブメント丸ごと交換となります。

クリッパーは1981年に登場してから35年以上経っていますから、

下手な中古品を購入すると、中のムーブメントが違うものだったり、

ブランドで採用している電池でなく安価な品だったりすることで、液漏れによる

故障も少なく逆に高くつく場合もありますので注意しましょう。

必ず、エルメスで電池交換、メンテナンスをすることをすすめます。


・クォーツ式ムーブメント スイスETA社製
クォーツショックを乗り越えで現在ではスイスの殆んどのムーブメント制作の9割が
ETA社となっています。
現在、ETA社は世界各国に製造所を構えていますが、自動巻き上げ機械式ムーブメントは
スイスでのみ製造されています。


やはり決め手はエルメスの腕時計ベルト

エルメス 腕時計ベルト ゴールド 黒

・カラー:ゴールド・革ヴォーエプソン カラー:ブラック・革ヴォーリス


エルメスの現行モデル、そしてヴィンテージ手巻き腕時計を比較してみていかがだったでしょうか。

どちらも最高級エルメスブランド名を背負う腕時計で間違いありませんね。

そんなエルメスブランドといえば、やはり誰もが最高級と認める革製品です。

ヴィンテージ・アンティーク腕時計の愛好家たちも、そのコレクションをエルメス製の

腕時計ベルトに交換する方が多いんです。

腕時計のモデル、ムーブメントを更に引き立てるのがやはりエルメスの時計ベルトではないでしょうか。

しかし、革製品はいい品ほどデリケートでできています。

ですから、特に夏場など汗をかくシーズンは注意が必要ですね。

汗などの水分を含んだ革製品は変色、劣化の原因になります。

ヴィンテージエルメスの手巻き腕時計に関しては、その長い間、

ベルト交換がされていないということはまずないでしょう。

エルメス 時計ベルト 白

(カラー:ホワイト・革ヴォーエプソン・2008年製造品)

エルメス オレンジ 腕時計ベルト

(カラー:オレンジ 素材ヴォースイスト)

そして、やはりどんなに革ベルト大切にしていても、時計本体と違い、

エルメスの腕時計ベルトは長く愛用すると劣化します。

そんな時、どうしまか。

現行モデルのエルメスの腕時計はエルメス直営店で店頭に在庫があれば交換可能です。

そして取り寄せも可能となっています。

インターチェンジャブル機能付きでしたら、数本毎年新色も制作販売されています。

また、アンティークエルメスとなるとエルメス直営店で購入できるかが気になるところですが、

50年くらい前ヴィンテージエルメス腕時計でしたら、在庫があればお取り寄せ可能とのことです。
(数か月かかる場合もありますが探してくれるそうです)

しかし、その在庫は素材・色など選ぶことができないのが難点です。

頼んでおいて、気に入らないとは中々言い出せないのが本音ですよね。

もし女性がヴィンテージ・エルメスのメンズ腕時計愛用したいなら、

ベルトの留め穴のサイズも心配です。

ですが、そんな心配無用なんです。

エルメスでは腕時計の革ベルトは「オーダーは可能」なのです。

エルメス 腕時計 ベルト 型


エルメスの腕時計革ベルトは大体、生後1~3か月の仔牛(雌・雄)の革素材が主流で、

お値段が店頭販売価格4~5万といったところですので、それよりもややお高めです。

もちろん、エルメス(Hermès)最高素材のワニ革も対応してくれるということです。

最高級のワニ革ですとその3倍以上を考えたらいいですね。

ワニ一匹から腕時計ベルトは5本がしか製造できませんので。

また、職人によるハンドメイドの為、最低半年待ちとなっています。

オーダー品にはその制作年を表示するアルファベットの型押しや、

自分の名の頭文字等の入れてもらえます。

現行モデルをお持ちの方でも、違う革素材をオーダーすることで、

自分のエルメス腕時計に対する価値とこだわりを表現できますね。

エルメス ハンドメイド 腕時計ベルト ツェルマット

このオーダーベルトは皮膚が弱い方や汗などが革にしみ込まないように、
「ツェルマット」という製法で仕上げています。


※製造年のアルファベットの謎

エルメス 刻印

四角に囲まれた大文字の「A」の型押し(刻印)は1997年に制作された製品となります。
1998年は四角「B」・・・と続きます。
1997年より以前の製造年を表す表記はアルファベットが○で囲まれていました。
2015年は1964年と同じ囲みのない大文字の「T」となっています。
このことから、1964年の革製品と2015年の50年間で同じ刻印を使用するのは、
革も劣化して50年前の品は明らかに製品の差があるのでしょう。

エルメス腕時計ベルトのカラーと素材


エルメスの革素材7種・質感45のバリエーションに対して、

カラーは私の知る限り205色あります。

そして、年々新色が登場しています。

エルメス トゴ素地 カラー


例に挙げると同じオレンジ系でも7色存在します。
エルメス カラー ・カプシーヌエルメス マンゴーカラーエルメス ・カプシーヌエルメス オレンジ
・カプシーヌ    ・マンゴー  ・パンデピス  ・オレンジ

エルメス フーエルメス ポティロンエルメス タンジェリン

 ・フー     ・ポティロン  ・タンジェリン

もし、オレンジ系のエルメスの腕時計革ベルトが欲しいと思いでしたら、

この7色では使用されているエルメスの革素材は

 (名称)     (革素材)
・カプシーズ ・・・ トゴ
・マンゴー  ・・・ ヴォーエプソン
・パンデピス ・・・ ニロティカス
・オレンジ  ・・・ スイスト
・フー    ・・・ ヴォーエプソン
ポティロン ・・・ トリヨンクレマンス
・タンジェリン・・・ オーストリッチ


※ニロティカスはアフリカ、ナイル川流域が原産地のワニ革、
オーストリッチはダチョウの革、他は生後1~3か月の仔牛となっています。

先にお伝えしましたが、エルメス腕時計ベルトの主流は、

生後1~3か月の仔牛ですから、その素材の加工方法の違いだけです。


「生後1~3ヵ月の仔牛」革の加工名称


・ナチュラルな型押し:トゴ・フィヨルド・エバーカラー


・加工した型押し  :ヴォーエプソン・グランアッシュ・ヴァシェツト  クリス フィヨルド
           

・スムース革    :スイフト・ボックスカーフ・タデラクト・ソンブレロ
           ヴォーシャモニー・ヴォーバレニア・ヴォーリス



ここで、トリヨンクレマンスは雄成牛の柔らかいレザーのため、

エルメス腕時計のベルトには不向きだということがわかります。

ですから、エルメスの腕時計ベルトをオーダーする場合は、革素材を主に

カラー選びをするといいです。

前もってオーダーする腕時計のベルト幅・長さ・素材・カラーを決めておけば、

なんとなく敷居の高いイメージのエルメスのお店で失敗しないでオーダーできますね。

もちろん、その他の革素材でもオーダー可能です。

知っててオーダーするのと、知らないでオーダーするのはだいぶ違うかと思います。


※当店でもエルメスの腕時計ベルトのオーダー、色の相談を承っていますので、

 気軽にお問い合わせください。



現在、エルメスでは腕時計ベルトは自社一貫製造をしていますが、

エルメスの腕時計ベルトはかつて、フランスの腕時計ベルト専門ブランドの

「カミーユフォルネ」が製造していたこともありました。

現在もこのブランドメーカーは様々な高級ブランドが販売する腕時計の革ベルトを

製造するパートナーとしても有名です。

カミーユフォルネ 腕時計ベルト

カミーユフォルネ 腕時計ベルト

どんなブランドの腕時計でもオーダーが可能で国内でも百貨店に、

数十店舗ありますので、

エルメス腕時計に合うベルトとして、このような選択肢も1つありますね。

革ベルトは数本持って私達が四季で衣替えをするように、

エルメス腕時計のベルト交換もしてあげると、より一層

エルメスブランドを身に着ける優越感とこだわり、

そしてお洒落を引き出すことができますね。

是非、最高級ブランドエルメスの腕時計で自分の個性と価値を見出して、

誰も真似できない、優越感に浸ってみてください。