ヴィンテージ ロレックス ROLEX

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      クロノグラフ腕時計 ロレックスのデイトナのご紹介とバルジュー(valjoux)社ムーブメントの関係


      ロレックス・デイトナの誕生

      ロレックス・デイトナは、ロレックスのスポーツタイプとして80年代の初め頃に誕生したモデルです。

      デイトナの旧モデルが製造を中止する。そんな噂が流れ始めた87年頃に、デイトナはその高い性能とデザイン性から人気が高まり始めました。

      現行のモデルはすべて、自動巻きとなっていますが、人気が急騰した頃は手巻き式モデルでした。

      ロレックスのクロノグラフ デイトナ

      オイスターケースの密閉構造は抜群で、水深100mでの防水を実現しています。

      さらにタキメーターの刻まれたペゼルや、ねじ込み式のプッシュボタンが印象的なスポーツタイプのモデルとなっています。


      ロレックス・デイトナ前身モデル

      デイトナは60年代に登場しました。

      当初は手巻き式だったデイトナが、自動巻きになったのは88年の頃。

      70年代には50mの防水性を実現させるなど、誕生から自動巻きになるまでの間には大きな変化がありました。

      現行モデルのムーブメントのベースとなっているのは、ゼニスのCal.400です。


      ゼニス社のクロノグラフムーブメント cal.400

      ゼニス社のクロノグラフムーブメント cal.400

      Ref.6238は、デイトナの直前モデルとなっています。

      50年代に製造された3つ目のRef.6234をデイトナへと変化させるモデルとなったものです。

      直前モデルであり、デイトナと同じ手巻き式でCal.72Bを使っていますが、その見た目はデイトナとは大きく違います。

      デイトナがスポーティなスタイルであれば、こちらはシックなスタイル。

      防水性にも優れてはいないモデルとなっています。

      さらに、タキメーターはベゼルではありません。

      ダイヤルの外周に記載されているのです。

      このモデルは1950年代から60年代の間、愛されていました。


      ロレックス・コスモグラフの誕生

      ロレックス・コスモグラフ-rolex-ref-6239

      そして1960年代になり、ついにデイトナが誕生します。

      デイトナは登場時「ロレックス・コスモグラフ」と称されていました。

      このネーミングで呼ばれるようになったきっかけは、諸説あるようです。

      しかし、タキメーターのついたペゼルや、その印象的な文字盤はあっという間に人気を博しました。

      防水性は確保されていませんが、ムーブメントにはCal.72Bを採用しています。

      その後、プラスティックのペゼルであるRef.6241や、Cal.727が搭載されているRef.6262や6264などが登場してくることになるのです。


      デイトナの手巻きモデルのベースとなっているのは、すべて72系です。

      A型は緩急計が付いていますが、B型はアジャストスクリュー方式で微調整行うようになっています。


      傑作と呼ばれるムーブの完成

      Cal.727はバルジュー72をベースにしていて、脱進機と超速機に大幅な改良を加えています。

      そのため振動数も毎時1万8000振動から毎時2万1600振動へと大幅にアップしているのです。

      非常に性能が高いこのムーブは70年代から87年まで生産されていた名キャリバーです。


      ロレックスの基本性能と言えば、防水性ではないでしょうか。

      デイトナはそのロレックス基本性能である50m防水の確保を実現しています。

      それは、操作時以外はボタンロックが可能なねじ込み式と呼ばれるプッシュボタンの採用によって可能となりました。

      さらに、ムーブメントもCal.727が採用され精度も向上しました。

      Cal.727は、手巻き式のクロノグラフ・ムーブメントの中でも最高傑作と呼ばれているムーブメントなのです。

      Ref.6263や6265が現在に至るまで絶大な人気を誇るのは、このムーブメントのおかげだとも言われています。

      さらに、防水性を確保したことでデイトナはそのダイヤルに”OYSTER”の文字が刻印されるようになりました。


      現行モデルのベースはエル・プリメロ

      Cal.4030はRef.16520や16523など現在のモデルの多くに採用されています。

      これは、ゼニス社製のCal.400をベースにガンキ車やテンプまわり、そしてローターなど200箇所とも言われているパーツに改良を加えているものです。振動数は毎時2万8800振動となっています。
      ロレックス Ref.16520

      ロレックス Ref.16520

      Ref.16520は88年に登場したデイトナの自動巻きのモデルです。

      これは、手巻き式モデルに変わって登場しました。

      このムーブメントは、エル・プリメロ(Cal.400)に改良を加えたCal.4030です。

      エル・プリメロは、自動巻きのクロノグラフの第一人者とも言われるゼニス社が開発したキャリバーです。

      さらに、このモデルからリューズガードが搭載されています。

      それにともない、ベゼルはすべて金属製へと変わっていきます。

      これにより、見た目の堅牢さも一段と増したと言って過言ではないのではないでしょうか。


      デイトナの昔、そして未来へ

      デイトナはスポーティなロレックスの中にあっても、抜群の人気を誇るモデルです。

      しかし、デイトナのムーブメントはこれまで、すべて他社のものを採用してきました。

      手巻き式で言えば、Cal.727です。そして自動巻きで言えばCal.4030などがそれにあたります。

      どれも人気もあり、優れたモデルであることに疑いはありません。

      けれど、ここ最近ある噂が囁かれています。

      それは、ロレックスがデイトナのムーブメントを自社開発した、というものなのです。

      もし、その噂が真実であれば、私たちはそう遠くない未来に、デイトナのニューモデルをこの目にすることができるのかもしれません。


      クロノグラフの名門、バルジュー(valjoux)社

      クロノグラフのムーブメントとして、もっとも有名な会社は、やはりバルジュー(valjoux)社なのではないでしょうか。

      世界的にも有名なこの会社ですが、ロレックスももちろん、このバルジュー社のムーブメントを採用しています。

      バルジュー社のムーブメントを知っている人は多いですが、では、そもそもバルジュー社がどんな会社か知っている人はそう多くないのではないでしょうか。

      バルジュー社の名前である「バルジュー」という言葉は、フランス語で「ジュウ渓谷」という意味があります。スイスにある渓谷の名前なのです。

      1901年にそのスイスにあるジュウ渓谷にほど近い町で、設立されました。

      設立者はレイモン兄弟です。

      当初は、兄弟の名前から会社の名前はレイモン社とされていました。ムーブメントにもレイモン社の頭文字である”R”が刻印されていたのです。

      レベルの高い技術力で作られるレイモン社のクロノグラフムーブメントは、たちまち有名になり多くの一流メーカーから採用されるものとなりました。


      社名がレイモン社からバルジュー社と変更になったのは、会社の所有権がレイモン一族に引き継がれたことがきっかけでした。その頃になると、生産体制も整い拡大します。

      そして数多くのムーブメントを世に送り出してきました。

      バルジュー社のムーブメントを採用しているのは、現在でも一流と称されるメーカーばかりです。

      ロレックスはもちろん、ジャガー・ルクルト、パテック・フィリップ、ミネルバ、ホイヤーなどなどです。

      成長を続けるバルジュー社は、42年になると基礎ムーブの生産が6万を越えるようになりました。

      そして44年になったとき、エボジュー製造会社連盟に加入します。

      70年代になると、クォーツが成長を見せ始めます。そのことに危機感を覚えたエボジューは対抗するために、82年にETA社に集まり、スウィッチグループの傘下へと入ります。

      現在「ETA社製バルジュー7750」と呼ばれて多くの一流メーカーのクロノグラフに採用されているムーブメントは、73年にバルジュー社がCal.7740を大幅に改良したCal.7750なのです。

      このムーブメントは、現在でも生産が続けられています。

      そして、今に至ってもそのムーブメントの名前には「バルジュー」の名前が入っているのです。

      それは、バルジュー社がクロノグラフに与えた影響の大きさを表しているのではないでしょうか。