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マイセン人形「仮面と財布を持つアドヴォカート」のご紹介です。
1748年頃、J. J. ケンドラーによってデザインされた作品です。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)は 1742年から1775年までマイセンの彫刻デザインの責任者だった人物です。
マイセンのモデラーとして最も有名で、羊飼いの像、芸人の子供、庭師の子供(アジエと共同)、パリの娼婦(ライニッケ、マイヤーと共同)、勇士群像など、有名シリーズのデザインに携わりました。
「マスクと財布を持つアドヴォカート」は、主に16世紀頃から18世紀頃にかけてヨーロッパで流行した即興演劇の登場人物です。
アドヴォカートの顔は白いマスクでほぼ完全に覆われ、広い襟のついた白いボンネットの上には白い縁取りとメッシュの入った黒い三角帽をかぶり、たくましい体は白いロゼッタと特に広い袖のついた床まであるコートに包まれています。
右手には金の入った袋を持ち、左手は決然と腰に当てています。
この人物は背後から岩に支えられ、丸い草地の台座の上に乗っています。
バロック、ロココ時代の宮廷祝祭は、代表的な芸術作品でした。
それは数日、数週間、数ヶ月に渡って続きました。
仮面舞踏会、オペラ、狩り、花火、イルミネーションなど、宮廷ではさまざまな娯楽が行われていました。
また、コメディア・デラルテと呼ばれる仮面や人物を使ったイタリアの大衆演劇も行われていました。
特にヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは、そのような役者への憧れから、「コメディア・デラルテ」をテーマにして、初めてマイセン磁器でフィギュアを制作しました。
彼らの芝居がかったジェスチャーや姿勢、表情豊かな顔立ち、そしてぴったりしたレギンスを履いたカラフルな衣装は、何よりもケンドラーの動く人物への関心に対応していました。
また、ジャン=アントワーヌ・ワトーやジャック・カロの銅版画や、新興の古典主義の影響を受けた作品も参考にしていました。
マイセン一級品。
サイズ:高さ16m
状態:目立つ大きな欠け、割れ、傷なく基本的に良好な状態です。
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