244 マイセン 馬の背にまたがりトランペット吹く兵士 ポーセリン人形 ケンドラー作
通常価格 ¥462,000/
税込価格です。
全ての商品に保険をかけて発送を行なっておりますので2400円の送料を頂戴しております。
この作品は1753年~1754年頃にデザインされました。
デザインしたのはマイセン造形物の基礎を築いたと言われるヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)です。
マイセンの中でも非常に人気の高い彫刻師です。
彼は15歳でドレスデン宮殿の宮廷彫刻師の弟子となりました。
1730年に宮廷彫刻師となった翌年、マイセン工房の型師に、そして1733年には主任型師に昇格されました。
ケンドラーは皇帝に委託された動物の彫像や日本宮の礼拝堂用の使徒像のための型づくりを、前任の型師キルヒナーとともに作りましたが、キルヒナー亡き後はひとりでその仕事にいどみました。
ケンドラーによって躍動感ある動物やロココ様式の優雅な人形、食器などまでがデザインされ、今も世に残り多くの人たちから愛されています。
彼の製作した名作シリーズ作品 “羊飼いたち” “コメディアンの子供” “ガーデナーの子供達(アシエとの協同作品)” などは、とても有名で、多くのコレクターから人気のある作品です。
この作品の原材料には白のポーセリンが使用され、すばらしい光沢仕上げ、そして最古の塗装技術を取り入れながら丁寧に塗装仕上げされた、とても優れた手作り陶器人形です。
こちらのフィギュアは、馬にまたがりトランペットを吹いている兵士がモデルになっています。
兵士はサクソン兵士(Saxon サクソン族:5世紀以降に北ドイツから英国に移住したゲルマン民族などとともに英国の基礎を築き上げた)のロココ衣装を身に着けています。
トリコーン ハット(18世紀にヨーロッパやアメリカで流行した三角帽子)、ジャケット、騎兵隊のジャックブーツ(膝上までの長いブーツ)などを身に着けています。
右手にはトランペットが持たれており、左手はしっかりと手綱を握っています。
馬は岩の形をした薄く平べったい土台に固定されています。
ベースのところどころは、花や葉で装飾されています。
馬のしぐさにはとても躍動感があり、今にも動き出しそうなくらいリアルです。
兵士の表情や指一本一本の細部までとても丁寧に作られたこの作品は、マイセンならではの細やかな職人技が見受けられる、とても素晴らしい作品と言えます。
こちらのフィギュアには19世紀のマイセンの双剣マーク(贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した2本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つ。なお、刃や鍔の傾きなどは年代によって変化している)が記載されています。
その他に、モデル番号 2165 / 形成番号 147 / 画家番号 54 と言う記載もあります。
全体的に非常に良好な状態で、修復などの痕跡もなく、欠けやひび割れなどの、細かな線もありません。
デザイン者: ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)
原型制作年: 1753年~1754年頃
製造窯: マイセン製作工場
寸法: 高さ 18.0cm 横幅 14.0cm
製造年: 1870年