20世紀前半、パリを中心に装飾芸術が成熟期を迎えた時代に生み出された、フランス製アールデコのテーブルランプです。
当時、照明や家具、室内装飾品を総合的に手掛けていた名門装飾店の仕事らしく、素材選びから造形、仕上げに至るまで非常に完成度の高い一作となっています。
シェードには、繊細な型押しによる立体感と、柔らかく光を透過するフロスト仕上げが施されたクリスタルガラスが用いられています。
点灯時には眩しさを抑えつつ、陰影を伴った穏やかな光を生み出し、消灯時にも造形美そのものを楽しめる構成です。
支柱およびベースには、制作当時の意匠をそのまま残したブロンズスタンドが組み合わされています。
細部まで行き届いた装飾は過度に主張することなく、ガラスシェードの存在感を引き立てる役割に徹しています。
この装飾店は1920年代以降、パリ近郊を拠点に活動し、戦前期まで質の高い美術装飾品を世に送り出しました。
作品は自社工房に限らず、当時評価の高かったガラス工芸家や家具工房と協業して制作されており、その確かな品質は現在も高く評価されています。
本品もそうした背景を反映し、シェードの造形、フロストの質感、全体のバランスに至るまで、非常に整った完成度を備えています。
状態は全体として良好です。
経年によるわずかな擦れや小キズ、ブロンズ部分にごく軽いくすみは見られますが、外観や作品性を損なうものではありません。
電装は後年に交換されており、日本国内仕様のプラグに変更済みのため、到着後すぐにご使用いただけます。点灯確認済みですが、アンティーク品の特性上、電気部品については現状でのお渡しとなります。
クリスタルシェードには、制作元を示す刻印が残されており、当時の正規作品であることを確認できます。
空間に置いた際、装飾品としても成立する品格を備えたランプです。
テーブルウェアや静物と調和しながら、室内全体の空気感を静かに引き締めてくれる一作です。
年代
1930年代頃
サイズ
全高:約33.5cm
シェード
高さ:約8.5cm
幅:約18cm
サイン
シェードに刻印あり
一定金額以上のジュエリーは第三者機関を通して鑑定を行なっております
珍しく貴重な逸品を取り揃えております。大量仕入れは行わず一つ一つ厳選した商品のみ販売しておりますのでご安心ください。
一本一本に異なる魅力を持つからこそ、ゆっくりと時計に向き合っていただきたい。その想いから「予約制」とし、お客様だけの空間・時間をご用意しております。
形状によって出来ないものもございますが、リングのサイズを調整して頂くことが可能です。
現代の既製品にはない、手仕事ゆえのゆらぎや、経年変化による風合い。それらを「傷」ではなく「物語」として愛でる、豊かなライフスタイルの提案。
アンティークは、お客様が手にした瞬間から新しい歴史を刻み始めます。いつかまた誰かの手に渡る時まで、共に時を刻む喜びを分かち合いたいと考えております。