1920年代パリの夜を彩った、光と影の芸術品です。
アール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレ亡き後、その情熱を継承した「établissement Émile Gallé」による繊細なカメオガラス。そして、アール・デコ期パリの照明界を牽引した「Hettier & Vincent(エティエ&ヴァンサン)」による重厚なブロンズ装飾。
二つの偉大な才能が交差した、わずか10年余りの黄金時代にのみ許された、贅沢なコラボレーション作品です。
■ 作品の魂:揺れる「フクシア」と光の彫刻
ガレが愛した「フクシア」の詩情 このボウルのモチーフは、その優美な姿から「貴婦人のイヤリング」とも呼ばれる「フクシア(ホクシャ)」。被せガラスに酸化腐食彫り(アシッド・エッチング)を施し、幾重にも重なる色彩の層を削り出すことで、生命力溢れる植物の造形を描き出しています。明かりを灯せば、深みのある色彩が空間に溶け出し、まるで幻想的な夕暮れ時の庭園に迷い込んだかのような錯覚を覚えるでしょう。
Hettier & Vincent による至高のブロンズ このシャンデリアを支えるのは、当時パリの照明制作で最大級の評価を得ていたHettier & Vincentによるゴールド・ブロンズの装具です。特筆すべきは、同社が特許を所有していた特徴的なデザインのチェーン。古いカタログにも掲載されているこの意匠は、偽りのない本物の「パリ仕込み」である証です。
時代を超えるアール・デコの洗練 1920年から1931年という、アール・ヌーヴォーの曲線美からアール・デコの直線的な洗練へと移り変わる瞬間の空気感が、この一台に凝縮されています。当時のパリの邸宅で愛されていたであろうこの灯りは、現代のモダンな空間においても、揺るぎない品格を与えてくれます。
■ スペック(製品仕様)
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制作年代: 1925年頃(1920年〜1931年の間)
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ガラス制作: Établissement Émile Gallé(サイン入り)
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装具制作: Hettier & Vincent(パリ)
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技法: 被せガラス、酸化腐食彫りカメオグラス、ゴールド・ブロンズ(金鍍金ブロンズ)
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電装について:
サイズ
ペンダントライトの全高 75 cm
ガラスボウルの直径 37.5 cm
状態
目立つ大きな欠け、割れ、傷なく基本的良好な状態です。
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