００８　オールドバカラ baccarat・ジャポニズム 水仙の花 デキャンタ

水仙の花、葉が金彩装飾されており、風情があり大変可愛らしく貴重なお品です。

アンティークガラスを愛する方にはきっと喜ばれるお品になると思います。

サイズ

　 高さ 　　28cm

ジャポニズムは19世紀末の欧米で人気が出ました。

そのおかげで多くの種類が作られています。

コチラは水仙の金彩ですが、蝶や松の木、菖蒲なども描かれたりしています。

静寂の中に美を追求する日本的な文化を積極的に採用された時期の製品になるので、バカラらしさを問うと少し異色なものとなるかもしれませんが、それでも現代にまで多くの時間を旅してきたこのデキャンタは、紛れもなくバカラです。

日本の侘び寂びを理解するのは容易なことではありません。

金襴豪華なものが素晴らしいとされていた時代に、控えめでありながらしっかりと主張はしているのに誰も邪魔をしないなんて密やかな美しさを日本人は大切にしてきたのです。

それをフランス人が理解した形がこのような形になります。

決して密やかな美しさにはなりませんでしたが、その淋しげな美しさと静かな静寂は理解されたようです。

日本の美は静寂であっても温かみがあるものですが、この頃はそこまでの理解はされなかったようです。

フランス文化と日本文化の融合であるジャポニズムは、国と国とを結んだ歴史の遺産です。

そんなコレクションを眺めるのも素敵なものですよ。