プティトー　アール・デコ調シャンデリア　フランス　1930年

1933年ごろにフランスで作られたアール・デコ調シャンデリアです。

プティトー作のクローム塗装の真鍮と銅のベースに４つのスリップシェードと４つのサイドシェードが取り付けられています。

シェードはプティトーのためにミュラー兄弟の工房で制作されたものです。このモデルはカタログ内では「クレオパトラ」という名で紹介されています。

銅職人のアントニン・プティトーは1878年に会社を立ち上げ、息子のヘンリが1917年に後を継ぎました。

プティトーはヨーロッパ、そしてアメリカ全土で照明器具を販売、後にHettier とVincent Petitot は1920年代終わりから30年代始めにかけてフランス、アール・デコ調照明の最大の生産者となります。

プティトーはフランス一のガラス工房で作られたシェードに自身の銅の高い技術を合わせ、素晴らしい作品を作りました。

この「クレオパトラ」は厚いつや消しガラスでできており、縦横に溝の入ったシェードは外側、内側共につや消し加工がされています。

サイドシェードにはプティトーのサイン入り、マウント部にはアントニン・プティトーのイニシャルが掘られています。

スリップシェードには一部傷がありますが、マウント部に隠れて外見からはわかりません。制作された当時のクロームメッキが残る非常に珍しい品です。

1920年代当時のアール・デコ調のマウントは通常ニッケル塗装をされており、1933年に初めて照明器具にクローム塗装が使われました。この「クレオパトラ」は1933年から35年ごろに制作されました。

【サイズ】全長 80.5cm / 幅 66.5cm

【状態】非常に良い状態です。


【スタイル】アール・デコ調


【年代】1933年頃


【生産国】フランス