アンティーク食器のお手入れ方法

高級なアンティークの食器は、特別な機会にしか使えないと思っていませんか?

食器は本来、お祝いごとや誕生日などの特別な日だけでなく、日常的に使用するためのものです。

大切に保管しておきたくなるかもしれませんが、実際には、しまい込んでしまうことの方が食器にとっては悪影響である可能性もあります。

だからこそ、高級なアンティーク食器を末永く家庭で使用するために、お手入れの仕方を学びましょう。

 

アンティーク食器の保管方法

元々アンティーク食器には、貫入が入っています。

貫入の画像

これは元の素地と表面に塗る釉薬の収縮率の違いによって、釉薬にヒビが入って見えるような現象のことを言います。

これはヒビではなく、アンティークの食器には基本的に見られる現象であり、新しい作品でも、味を出すために意図的に貫入を入れる場合があります。

この『貫入』と『ヒビ』は明確に違いますので、まずはそこを理解しておきましょう。

その違いを判断するには、手に引っかかるのであればヒビです。

貫入は釉薬(表面の色)の内面にできますので引っかかりはありません。

それを理解した上で、フォーマルな食器であってもカジュアルな食器であっても、保存の仕方には共通したルールがあります。


温度と湿度が管理されていない場所での長期保管は、陶磁器の釉薬に悪影響を及ぼし、釉薬がもろくなり、劣化が早まってしまいます。

食器を長期間(1年以上)使用しない場合は、湿度と温度が極端に変わらないキャビネットで保管しておくのが良いでしょう。

 

 

アンティーク食器の洗い方

適切なお手入れをすれば、アンティーク食器は何十年も良い状態を保つことができます。


まず最初に、アンティーク食器は常に手洗いし、食器洗浄機に入れないでください。

多くの食器洗浄機のラックが食器の表面を傷つける可能性がありますし、乾燥の熱が金のトリムを浮かせてしまい、最終的には摩耗してしまうかもしれません。


食器洗浄用の洗剤は強力なものが多いため、アンティーク食器の洗浄にはお勧めできません。

 

シルバーの縁がある食器については、専用のシルバークリーナーを使用します。


クリーナーをシルバーにつけて、はがれないように軽くこすりましょう。

食器は実際に食器を使用する前に、よく洗ってください。

また、シルバークリーナーでお手入れをするときは、ゴム手袋を着用することをおすすめします。

シルバークリーナーには強い化学物質が含まれているため、口に入ったり、皮膚に付いたりしないように気をつけましょう。

その他にも、使う場合は極端な熱を避け電子レンジで、金属トリム付きの食器を使用しないでください。

 

 

アンティーク食器の洗い方手順

アンティークの陶器は必ず手洗いしましょう。


この場合も、ごしごしと強くこすることは避けなくてはいけません。

 

1.食器を保護するために、シンクの底にタオルまたはマットを敷く。

※陶器がシンクに当たって破損することを避けるため。

 


2.シンクまたは洗い桶にぬるま湯を張る。

少量の食器用洗剤(中性洗剤)を加え、泡が出始めるまで混ぜる。

※陶器の表面に悪影響を及ぼす可能性のある酸が含まれているため、漂白剤を含む製品やレモンの香りのある洗剤の使用は避ける。

 

3.柔らかい布を使って一度に一品ずつやさしく洗う。

※表面を傷つける可能性があるため、スチールウールや研磨剤の使用は避ける。

 

4.蛇口の真下に食器を置かないようにし、弱い水圧で丁寧に洗剤を洗い流す。

 

5.そのまま自然乾燥させるか、食器用の柔らかい布巾で拭いて乾かす。

 

 

アンティーク食器の保存方法

アンティーク食器を積み重ねて保管する場合は、保護のために各食器の間にクッション材を挟みましょう。


フランネルの布、コーヒーフィルター、またはペーパーナプキンなどが使えます。

または、専用のチャイナクッションを購入することもできます。

 

ひび割れや破損を防ぐために、食器を互いにこすらないように注意してください。

カップ類は2つ以下の高さに積み重ねるか、ラックに別々に吊るします。

ただしカップを積み重ねると、リムが弱くなり、ひび割れや欠けが発生する可能性があります。

ハンドルのある食器は積み重ねないでください。

不安定になり、落下して壊れたりする可能性があります。

適切なお手入れをすれば、上質なアンティーク食器は一生使い続けることのできる宝物になるでしょう。