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ロレックス(ROLEX) デイトナ伝説のクロノグラフの歴史
ロレックスブランドの象徴的クロノグラフ
ロレックスの歴史といえば、そのほとんどを三針時計優先にし、クロノグラフの開発は後回しにしてきました。会社はこれまでにもいくつかクロノグラフを開発してきましたが、独創性がない他社のキャリバーが搭載され、ケースもよく知られるオイスターケースではなく、典型的なものでした。
ロレックスが最初のオイスターケースのクロノグラフを発表したのは、第二次世界大戦のときのことでした。
プレデイトナ
1955年、ロレックスはRef.6234のクロノグラフを発表 しました。それは、「コスモグラフ」でも「デイトナ」でもなく、ダイヤルに
記載されていたのは、「クロノグラフ」の文字だけでした。
ロレックスは1961年にこのモデルの生産が停止されるまで、
毎年500程作っていました。1960年代初期当時、このモデルの価格
は約200ドル(約2万円)で、あまり成功したモデルとは言えないまま終了しました。
なぜなら、他のメーカーがすでにクロノグラフのスペシャリストとなってから長期間経ったあとであったため、のちのプレデイトナや初期のロレックス・クロノグラフなどは販売業者の棚に眠ったままになっていました。
今では「プレデイトナ」と呼ばれ、希少価値があり、シルバーや黒のダイヤルに、ケースはステンレススチールが施された、なかなか手に入らないモデルの価格としては、20,000ドル(約228万円)が妥当な価格です。
レーサーのための腕時計
デイトナのモデルはカーレースの歴史を見ていけば解明することが出来ます。
第一回カーレースは、1902年、フロリダのデイトナビーチで開催されました。
第一回カーレースは、1902年、フロリダのデイトナビーチで開催されました。
翌年からは、たくさんの最速記録が更新されました。
イギリスのマルコム・キャンベルは最も成功したカーレーサーとして知られ、19
30年代には、仕事中でもプライベートでもロレックスを身に着けていました。
キャンベルは1931年に感謝の手紙をロレックスに送り、そこにはオイスターの
耐久性に感銘を受けたことが書かれていました。
イギリスのマルコム・キャンベルは最も成功したカーレーサーとして知られ、19
30年代には、仕事中でもプライベートでもロレックスを身に着けていました。
キャンベルは1931年に感謝の手紙をロレックスに送り、そこにはオイスターの
耐久性に感銘を受けたことが書かれていました。
新しいデイトナのレースコースは、伸びる楕円の形を少し曲げ、浜辺の向いと
海辺の道を走行するルートでした。
アスファルトの上を走行するレースになったのは1959年からのことであり、
デイトナ・インターナショナル・スピードウェイと名付けられました。
海辺の道を走行するルートでした。
アスファルトの上を走行するレースになったのは1959年からのことであり、
デイトナ・インターナショナル・スピードウェイと名付けられました。
初めてロレックスがデイトナで公式タイムキーパーになったのは、コスモグラフRef.6239が発売される前年の1962年のことでした。モデルは通称「デイトナ」と呼ばれるようになり、有名なカーレースとの提携を強調するものとなりました。
ベゼルのタキメーター・スケールが通常の時計よりかなり大きく作られているのは、この時計がカーレーサーのために作られたからだということがそこからよくわかります。
1960年代後半、Ref.6239にセレブの愛好家も魅了されました。
ポール・ニューマンは俳優だけではなく、群を抜いて優れているカーレーサーでもありました。全盛期には、自身のレーシングガレージを所有していました。レース中にもデイトナを使用していたこともあり、1980年代には、そのダイヤルとは対照的な色使いをしたセコンド・スケールで、見分けることができるデイトナを「ポールニューマン」のネーミングで呼ばれるようになりました。
ポール・ニューマンのデイトナはオークションで手に入れるのであれば100,000ドル(約1140万円)の価値になります。
しかし、それぞれのデイトナには明確な違いがあります。
オリジナルのポールニューマンは白のダイヤルに黒の積算カウンター、大きく読みやすい数字が特徴です。
その他のダイヤルのバリエーションは、小さくシンプルな数字表示で、その価値は20.000ドル(約228万円)から30,000ドル(約340万円)で購入できるでしょう。
その価値の高まりは計り知れず、1980年代後半のオークションでは、
現在の3,000ドル(約34万円)から4,000ドル(約45万円)の価値で取引された時計です。
つまり、今は10倍近くも値段が上がっているということになります。
もし、ポールニューマン・デイトナの購入を考えているのであれば、注意しなければいけないことがあります。
一般的なデイトナを「ポールニューマン」に変えて騙すことは比較的に簡単なことであり、偽物のポールニューマンのダイヤルは本物よりも出回っていると、専門家は考えています。一見完璧に見える見た目も、全てが本物とは限りません。たとえば、さまざまなモデルから部品を集め、作りあげていることがあります。
クラシックモデル
全てのクラシックモデルは、手巻きデイトナにバルージュ社製のCal.72を搭載しています。ロレックスはキャリバーの開発と搭載に徹底的に修正を加え、独自のショックアブゾーバーなども開発してきました。このキャリバーはいくつものシリーズで使用されてきたため、偽造者たちにとってはありがたいことです。
内部を見ると、数百ドルで購入できる何も記載されていないクロノグラフが出てきます。(しかしながら、広いシリーズで使用されてきたキャリバーには利点もあります。スペアーのものを見つけやすい点です。)
他いくつかのキャリバーとの違いは、精査しない限りははっきりとはわかりません。デイトナモデルだと主張する時計は、評判がよく、信頼できるオークション会場や販売業者で購入するのが一番いいでしょう。ロレックスの会社に時計を送って、直接専門家に調べてもらい、偽物ではないと証明してもらうことも可能です。
ロレックスは1965年のRef.6240の発表とともに、これまでの非ねじ込み式プッシュボタンから、ねじ込み式プッシュボタンに切り替えました。オイスターモデルと同じくらいケースが頑丈に閉じられており、ストップウォッチ機能がないオイスターモデルといった形になっています。Ref.6240のベゼルは黒のアクリルはめ込み細工で作られています。
Ref.6262は1970年にだけ生産され、そのため非常に希少なもので、数字が刻まれたスチールベゼルと非ねじ込みロック式プッシュボタンにロレックスが戻ったとされるモデルでした。ムーブメントの振動数は毎時18,000回から21,600回に上げた、バルージュ社製キャリバーに変更されました。
このムーブメントは1970年から1972年の間、Ref.6264にも使用されました。Ref.6262とは異なり、Ref.6264はベゼルにアクリルはめ込み細工、それからねじ込み式プッシュボタンが使用されていました。
最後のモデルとなった手巻ムーブメントは、1971年から1988年まで生産されたRef.6263とRef.6265です。初期に生産されたこれらのモデルは特に価値があるとされており、2013年のクリスティーズオークションでは、歴史破りの金額、およそ100万スイスフラン(約1.15億円)で落札されました。
自動巻きデイトナ
1988年の頃、時代がクォーツテクノロジーに変わってから長い時間が経ち、メカニカル時計は過ぎ去った時代の古き良き製品として考えられていたようです。その年、ロレックスは、自動巻きデイトナを発表することを決めました。
ムーブメントには1969年に発表されたゼニス社のエルプリメロを使用しました。ロレックスはエルプリメロに大きなチェンジを加え、振動数も毎時36,000回から28,800回にまで下げました。これにより、パワーリザーブが長くなり、長時間の使用が可能になりました。このムーブメントをロレックスはRef.4030と名前を変更しました。
この時、スポーツクロノグラフの需要がやむことはありませんでした。デイトナ購入予定の人たちが3年待って商品を手に入れることは当たり前のことでした。
ロレックスは、スチールとイエローゴールドの商品の生産を続け、のちにスチールゴールドとローズゴールドも種類に加わりました。価格は6,000ドル(約68万円)から始まり、1980年代後半とそれ以降のものスチールゴールドのモデルは、中古マーケットでは、最低価格のデイトナ商品として売られています。
スチールモデルは状態が良ければ少しは高額になりますが、それでも7,000ドル(約80万円)からになります。
ここでも、購入する際には気を付けなければいけないことがあります。付属書類やオリジナルボックスはその時計の価値をさらに上げますが、これらもまた巧みに作られた偽物がよく見られるので、それらがあるからといって、本物かどうかは保証できません。
自社開発ムーブメント搭載
2000年に、ロレックスは初めて自社製のムーブメントをデイトナに搭載しました。キャリバー4130は今日のデイトナにも使用されており、石数44石、72時間のパワーリザーブ、バランスホイールとエスケープホイールのために、キフ・ウルトラフレックスという耐震装置が装備されています。秒針の動きも実にスムーズです。また、新しいムーブメントは、コラムホイールが使用されています。
キャリバーの変更により、クロノグラフ計が9時位置から6時位置に変更されたこととにより、見やすくなっています。
過去10年間、Ref.4130は、ロレックスの自社製ブルーパラクロムヒゲゼンマイを搭載してきました。
時計の価格は高く、中古商品でも新品のものと同等の値段(12,000ドル=130万円)がつけられます。
最新のデイトナラインナップに追加されたのが、ブラウンセラミック(75,000ドル=850万円)が使用されたプラチナムバージョンです。2013年のデイトナ誕生50年を記念して発表されました。
この長く続く歴史が、真の一流品として認められる理由です。