イギリス(英国)の高級陶磁器スポードの歴代マーク

スポードの歴代のマークを調べるのは困難ですがこの記事ではコツをご紹介します。

スポードについてのいくつかの本を使用することで、スポードの作品における様々なバックスタンプについて知ることができます。

ここではその本を紹介出来ませんが、その本に書かれてあることを参考に書いていきますね。

スタンプのいくつかは何年も同じものが利用されていて、正確ではないため、これらは単に日付を示すだけにすぎません。

特に1800年代前半のマークがされていなかった多くの古代の作品であっても、スタイルや形について学ぶことで、日付を特定する手助けになります。


スポードは、約250年の歴史の中で、何百もの異なるスタイルのバックスタンプを使用してきました。

それらのスタンプの導入、及び使用のための記録はほとんど残っていません。


ロバート・コープランドは、同社が使用していたバックススタンプにおける、最も信頼性が高く詳細な調査を実施し、彼の「マークブック」は真面目なコレクターにとっては非常に重要なものとなっています。

スポード&コープランドマークスとその他の関連情報は、このブログの私の推薦読書3で取り扱っています。

この本には、300以上のバックスタンプが記載されています。

それ以降にも、多くのものが発見されており、スポードソサエティーが発行した「The Review」ではその都度出版されています。


私はまた、ストーク・オン・トレント・シティ・アーカイブスに寄託されたスポードアーカイブに1995年から2008年の間に使用されたもののいくつかを記録しました。

一般的な日付の参考として、スポード社の所有権には4つの異なる期間があることを知るべきです。

これらの期間とサンプルのバックスタンプの説明は次のとおりです。
 
スポートのバックスタンプ c1807
バックスタンプc1807

1833年までのスポードビジネスの開始:同社はスポードとして知られていました。

作品は常にバックスタンプが押されているとは限らず、パターン番号が表示されるだけで、スポード名がまったく表示されないこともあります。

塗装されたマークはしばしば赤、青または黒で印刷されているように見える、もしくはは粘土に印象づけられて無色に見えます。

また、上記の3つの組み合わせが可能です。

上の図は、スポードの名前、パターン番号967、更に小さな赤い暗号で成り立っており、これは作業者のマークです。
 

バックスタンプc1835-45
 
1833年から1847年:同社はコープランドアンドガレットとして知られていました。

マークにはこの名前が印刷されており、「後期スポード(Late Spode)」という文字を含むこともよくありました。

これはスポードというブランドが非常によく知られていたために、以前はスポードという名前が使用され続けていたことを意味しています。

上は陶器のボディの名前を含む珍しいバックスタンプです。

スポードに影響を受け、コープランドアンドガレットと印刷された作品もあります。装飾されていないものは、1833年における名前の変更に先立って、スポードと呼ばれていました。