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弊社が取り扱うイギリス製 陶磁器 エインズレイについて
こちらではイギリスを代表する高級陶磁器ブランドAynsley(エインズレイ)を販売しております。
午後のティータイム、ちょっとした休憩の紅茶タイムにあなたに癒しを与えてくれるのは
英国製のエインズレイではないでしょうか。
これまでにも英国ヴィクトリア女王、エリザベス二世女王など、イギリス王室(ロイヤルファミリー)等の多くの貴族に愛用されてきた最高級ブランドの食器なのです。
現在では生産製の効率化の為、中国の工場でベーシックラインは製造されていますが
私のショップで扱う商品は全てがイギリス製のアンティークエインズレイの商品になります。
なので今のエインズレイのように絵付けも簡素化されたものではなく
職人の手作業によって描かれた絵付けですので花の複雑な色合い、
バタフライ(蝶々)の躍動感をしっかりと感じることが出来る作品です。
その他にもティーカップ、ティーポット、プレート、陶花、英国御用達の紅茶まで、
イギリスの貴族の文化を体感して頂けるよう豊かな品揃えでお待ちしております。
エインズレイ(Aynsley)の歴史
創業1775年、エインズレイは現在に至るまで240年以上の長い歴史を誇る 老舗陶磁器メーカーブランドです。
初代、ジョン・エインズレイにより、現在のロンドン(当時、ストークオントレントのレイエンエンド)にて設立さました。
設立した当初は、本当に小さな窯元だったそうです。
その、小さな窯元が今や240年以上続く老舗有名ブランドに成長したわけですね。
では、エインズレイの歴史を紐解いていきましょう。
初代のジョン・エインズレイは元々イギリス(英国)のスタッフォージャーという町で炭坑業を営んでいました。
その後、イギリス(英国)の北部に位置するスタッフォージャーの入り口地域にある ストークオントレントに窯を作りました。
当時、彼の窯元では、金属のような光沢のある陶磁器「ラスターウェア」の製造は最先端を進んでいました。
地区全域で「ラスターウェア」が作られるほど発展していきました。
その後は、息子であるジェームズが会社を受け継ぎましたが、事業はあまり発展しなかったようです。
創業者の孫『ジョン・エインズレイ2世』の誕生
1841年、ジェームズの死後は、5人の子息の長男である、ジョン・エインズレイ2世が窯元を継ぐことになります。
(創業者と名前が似ていますが、創業者の意思を受け継ぐという意味で2世がついてうます)
その後、大小さまざまな窯元が後に続き、二転三転します。
というのは、1710年にドイツのマイセンが硬質磁器の製作に成功して以来、ストーク・オン・トレントは世界的有名な陶磁器メーカーの、ウェッジウッド(1759年)・ミントン・ロイヤルドルトン、スポード(1770年)など、名高いイングランドブランドが誕生し激戦の場所となったからです。
要するにヨーロッパの陶器の里なのです。
その当時、ジョン・エインズレイ2世は3つの窯元を掛け持ちしていました。
1861年にポートランドワークスで「John Aynsley and Company」を設立します。
※ポートランドワークス
会社の設計は、彼自ら手掛け、 その建物は、ジョージ王朝時代の建築様式で従業員たちのことも考慮して、広い作業空間に大きな窓からは明るい陽射しが差し込む、働きやすい職場となりました。
圧倒的人気のボーンチャイナの製作
当初の製品のデザインは、プリントとペイント技術が融合されたものでした。
ですが、独自の透光製品質の高いファイン・ボーンチャイナ(18世紀にイギリス(英国)で開発された陶土に牛骨灰を混ぜる製法)で手掛けたテーブルウェアやティーウェアに手作業で絵付けし、金箔やプラチナを施した高級デザインの陶器を製造するようになりました。
元々このボーンチャイナという技法は、ライバルであるスポードが編み出した作り方なのですがエインズレイはそこにさらに手を加えます。
磁器の原材料に牛の骨灰を50%以上、混ぜ込むことで薄い作品でありながらも、耐久性のある作品に仕上げたのです。
このエインズレイのボーンチャイナは大ヒットしました。
この、伝統的製法は今も健在しています。
1880年に息子のジョン・ジェラート・エインズレイに家業を継がせ ジョン・エインズレイ2世の時代が幕を下ろします。
記念碑の製作を受注し王室御用達へ
エインズレイは英国王室を深く敬愛しており、1896年のヴィクトリア女王在位60年記念である上記の写真の「ダイヤモンド・ジュビリー」では、女王の肖像画を描いたプレートとカップ&ソーサーを製作しています。
1896年には、ヴィクトリア女王の即位60周年祝典の記念品を製作できるまでに大きく成長しました。
作品は、1896年9月3日の日付や王旗・イギリス(英国)・国防軍を象徴するマークが 描かれた陶磁器などです。
記念品を制作するなんて、名誉なことですよね。
その後、1919年には皇室御用達になります。
1931年にはメアリー女王からの注文を受けて、チューリップ型(バタフライハンドル)を特注で作ります。
これは当時流行していたアールデコのデザインが盛り込まれており、女王のセンスを感じることができる、上品なフォルムとなっているのが特徴です。
1947年には、エリザベス女王の婚礼に、イギリス(英国)の窯元連盟が献上する陶磁器の一つにエインズレイの「ウィンザー」をエリザベス女王が選びました。
このシリーズは現在でも非常に人気が高く、当時流行したアールデコ様式の典型とされています。
これもまた、名誉なことですね。
エインズレイの誇りでしょう。
この、ローレルの葉で縁取られた金のエッチングデザインは「エリザベス」の 愛称で今でも人気のあるデザインです。
そうです、お気づきになりましたか?
あのエリザベスです。
一度は見たことが、ある模様ではないでしょうか。
こうして、エインズレイの評判は揺るぎないものになります。
イギリス(英国)王室とともにあってこそとなります。
現在のエインズレイ ベリークグループの一員へ
1974年には「Lawrence」が「Aynsley China」に加わりポートランドのアートスタジオの設立にかかわります。
1990年に同会社も納得したうえでの買収により 「John Aynsley and son」は「Aynsley China LTD.」 に社名を変更しました。
そして1997年5月、エインズレイはアイルランドのベリーク(The Belleek Pottery Group)に買収されました。
また2014年9月には、ストークオントレント工場を閉鎖しています。
しかし今日でも、アンティークのエインズレイはまだ高い人気があり、パターンやピースを特定するための本も何冊か出版されています。
現代の製品のラインアップには、ギフトウェアと繊細な陶器の花の置物があります。
エインズレイは現在、アイルランドのベリーク磁器やゴールウェイクリスタルと同じグループ会社になっています。
こうして、何度か買収・合併をしたエインズレイ(Aynsley) ですが、揺るがぬ伝統的製法を今日まで続けて製造しています。
エインズレイ(Aynsley)のマークの移り変わり
ここからは、エインズレイのサイン(バックスタンプ・マーク・刻印)を年代順に移り変わりを見ていきましょう。
・星形のマークはジョン・エインズレイ2世の初期の作品でレアものです。
この年代は、マーケットストリートの窯で作られたものです。
1875年 「打出しのマーク」
・AYNSLEY(S)が大文字で字が立体的で影がついています。
1885年から1890年「AYNSLEYの吹き出しリボン」
この、吹き出しリボンは3つのマークに分けられます。
・扇型の吹き出しリボン
・長方形の吹き出しリボン
・扇型の吹き出しの下に「PORTLAND」の地名入り
このマークは、1876年に「アンカー・ワークス」・「セイントジョージ・ワークス」・「セイント・ルイス・ワークス」のいずれかの工房で作られたものです。
1891年から1905年「AYNSLEYの吹き出しリボンにENGLANDOの文字」
この時期のマークは4つに分けられます。
・扇型のAYNSLEYの吹き出しリボンの下にENGLANDOの文字
・長方形のAYNSLEYの吹き出しの下にENGLANDOの文字
・扇型のAYNSLEYの吹き出しリボンが上でENGLANDOの文字が下で王冠を挟んだマーク
・吹き出しで囲まれてない、上にAYNSLEYの文字下に登記番号で王冠をとり囲むマーク
1869年からのマーク
マークで他に
・王冠から楕円の吹き出しの中にAYNSLEY&CO.LTDにENGLANDと書かれたマーク
王冠の右に年代が書かれています。
1905年から1925年
この時期のマークは3つに分けられます
・吹き出しが使われてない、上にAYNSLEYの文字・下にENGLANDの文字中央に王冠
・吹き出しが使われてない、上にAYNSLEYの文字・下にENGLANDが円を描くように
書かれた文字の中央に王冠。その下にMADE INの文字が追加されたもの。
・J. AYNSLEY&SONSの文字のみ
1925年から1926年
王冠が少し小さくなります。1891年とよく似ているので注意しましょう。
1926年から1934年
このころ、1928年にエインズレイの名前が商品登録されました。
・AYNSLEYの文字が入った吹き出しリボンの上に王冠があり左にBONE右にCHINA
下にはENGLANDの文字。
・AYNSLEYの文字が入った吹き出しリボンの下にENGLANDそのまた下にBONECHINAの文字が書かれたマーク
1939年
このころから、王冠の左にEST右に1755の文字が入ります。
・EST.1775の文字と下にBONECHINAの大文字
・EST1775の文字と下にBONECHINAの筆記体
1969年
1959年ケニス・エインズレイが引退し彼の養子のJ.Michael Gillowが会社継ぎました。
・ENGLANDとBONECHINAの間に「FINE ENGLISH」の文字が入りました。
1972年
・PRESIDENTの文字とFineBoneChinaの文字が書かれ、MADE IN ENGLANDの文字になりました。
それではここからは、そんなエインズレイの中でも人気のモデルをご紹介していきますね。
オーチャードゴールド
オーチャードゴールドはエインズレイの商品の中でも、人気の高いデザインで知られています。
18世紀に1世紀以上にわたり、エインズレイを代表するデザインだった「スティル・ライフ・フルーツ」をヒントに、1980年にステファン・バーズレがオーチャードゴールドを開発・完成させました。
オーチャードゴールドの詳細はこちらから
廃版になってしまったホワイトローズ
創業1775年の老舗陶器メーカー・エインズレイは歴史とともに、皇室に寄り添っていました。
王室御用達品で有名な「エリザベス」をはじめ、王族の式典や祝辞の記念にはエインズレイの製品が献上されています。
ホワイトローズは、あの有名な元ダイアナ妃の結婚の際にエインズレイがデザインを手がけた作品です。
バラがホワイトで掘られた美しいデザインで、皇室をイメージした気品のある品です。
ベースカラーは豊富にあり、どのカラーもデザインパターンは同じですが違った印象をうける品です。
それは、やはりどの品にもエインズレイのこだわりの金彩が細部にまで施されているからでしょうね。
それぞれの作品の紹介
・「エデン」大人気シリーズの一つです。
旧約聖書に出てくる楽園をイメージした作品です。
18世紀に当時のエインズレイを代表するペインターのジャック・ショーがデザインしたもので、最近になり新シリーズになりました。
人気があり品薄状態が続いているようです。
・「クロッカスシェイプ」
1930年ごろに作られた品で独特な形をしています。
カップ・ソーサーの縁は波打つ形をしています。
政治家用に作られた製品のため生産数が少なく現在は品薄であまり出回っていません。
・「アーカイブブルー」
このシリーズはエインズレイが創業から長きにわたり大事にしてきたデザインです。
中国が舞台の伝説の話ウィローがモチーフになっています。
・「シェイクスピア生誕450周年記念マグカップ」
みなさんご存知、イギリス(英国)を代表する作家、シェイクスピアの生誕450周年を記念して作られた4種類のマグカップ。
日本でも、2016年5月27日まで限定発売されていました。
・「エリザベスローズピンク」
エリザベス女王はバラが大好きで、イギリス(英国)の国花にもなっています。
もともとはジョージ3世の注文で献上した品で、商品化されていませんでしたが、2003年にデザインを復興させ販売されるようになりました。
・「スミレのカップ」
スミレを愛したエインズレイのデザイナーが多く何種類もデザインが残されています。
その中から、最近復刻されたシリーズもあります。
・「ペンブロック・デミタス」
首都ペンブロックシャーの地名をとった作品。
ここのペンブロック城でヘンリー7世が誕生したことで有名な地です。
1970年代に復刻されたエインズレイの代表作の一つです。
伊万里焼の彩色の影響を受けた作品ともいえます。
・「ローズ」
金色ではなく緑色に縁どりされたローズのデザインは国内でも珍しいレアな作品です。
別名:キャベジ・ローズとも言われています。
・「ガーデンゲート」
庭をテーマにしたデザインですが、イングリッシュガーデンとは違いますのでご注意をしてください。
こちらは、名の通りガーデンゲートが描かれているのが特徴です。
そのほかにも、エインズレイのオーチャードゴールドのようにフルーツを花に差し替えた、「花とバタフライ」、三つ葉のクローバーをモチーフにした「シャムロック」やシャムロックのプレートなど、まだまだ紹介しきれない食器がエインズレイの歴史の長さと比例してたくさんあります。
イギリス(英国)製高級ブランド エインズレイ(AYNSLEY)の素晴らしきカップ&ソーサーのご紹介
それではここからはそんな伝統と歴史のある高級陶磁器ブランドエインズレイの素晴らしい
食器をピックアップ(Pickup)していきますね。
エインズレイの作品は基本的にはフルーツやバラ(ローズ)が描かれた作品が多く
女性の方はもちろんの事、男性の方でも色々なシチュエーションで使って頂ける
アイテムになっています!!!
と言うわけで、これからそんな素敵なエインズレイ(AYNSLEY)の作品を
ピックアップしていきますのでご覧ください。
イギリス(英国)製 エインズレイ(AYNSLEY)エリザベスローズピンクのカップ&ソーサー
カップとソーサーの側面に、エリザベスローズピンク(バラ)がふんだんにあしらわれたすごく可愛い商品です。
カップ&ソーサー、持ち手共に淵には金彩が施してあり非常に高級感のある作品になっています。
イギリス(英国)製 エインズレイ(AYNSLEY)チェリーブロッサムのカップ&ソーサー
こちらの商品はエインズレイのチェリーブロッサムの食器になります。
カッップ&ソーサー共に桜の花と(チェリー)さくらんぼが描かれている実にジャポニズムを感じさせてくれる可愛らしい作品ですね。
さくらもチェリーも、春を彷彿とさせてくれる花と果物なので、春にこういったカップ&ソーサーを使ったら一層素敵なティータイムを過ごす事が出来そうです。
イギリス(英国)製 エインズレイ(AYNSLEY)イングリッシュバイオレットの食器
こちらの商品はエインズレイ イングリッシュバイオレットの食器になります。
色彩豊かな紫自然主義の紫を基調にした上品なカップ&ソーサーです。
英国スタイルの紅茶を楽しむためのフォルムで縁取られた金彩が余計に高級感を引き立てててくれていますね。
イギリス王室にも認められた、王室御用達の老舗の工房の作品の魅力がスミレを通して伝わってきます。
18世紀後半のデザインを復刻させたシリーズです。
バイオレットとはニオイスミレの事です。
スミレ科の品種は850種もあってその中の一種なんですよ。
こちらのデザインはイングリッシュバイオレットしか描かれていませんが
このほかにもカップの内側にイングリッシュバイオレットの匂いに誘われてやってきた蝶が描かれた作品もあるんですよ!
まとめ
今回、紹介させていただいいたエインズレイのお話はいかがだったでしょうか?
エインズレイは現在も手作業で金彩を施す作業を行い、伝統的手法絶やすことなく続く世界的に名高い陶磁器メーカーです。
この、記事を通してエインズレイを知っていただけたら幸いです。
もし、興味を持っている方がいらっしゃいましたら、
是非このお話をその方のために紹介してあげてくださいね。