カルディヤック (cardeilhac)

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カルディヤックの魅力を動画で見る方はこちらから↓

 

 

カルディヤックの歴史と魅力

カルディヤックは、1804年高級なロココ調の銀食器とカトラリーを専門としていたアントワーヌ=ヴィタル・カルディヤックにより設立されました。

工房は国際見本市に参加し、1823年に銅メダル、1827年と1834年に銀メダルを獲得し、名が知られるようになりました。

アントワーヌ=ヴィタルは、息子のアドマンド=エドワルドに1851年に工房を引き渡し、アドマンドは父のスタイルと伝統を引き継ぎながら、自然や葉をモチーフにしたデザイン、渦巻き型の装飾を極め、細やかな作品で名声を得ました。

パリで1867年に行われた国際博覧会(パリ万博)で銀メダル、1878年には金メダルを受賞し、アドマンド=エドワルドはナポレオン三世により金細工の巨匠(Maitre Orfevre)に任命されました。

アドマンド=エドワルドは1885年に引退し、これまでの伝統的な手法を壊し、新しいアールヌーヴォーのデザインを取り入れた孫のエルネストが工房を引き継ぎ、彼はデザイナー、ルシアン・ボンバレットのデザイン画も取り入れていました。

1889年に国際博覧会で再度受賞を果たします。

1951年、クリストフルがこのカルディヤックのブランドを買収しました。

ですので現在のカルディヤックは、ブランド名は残っているもののクリストフルの最高ラインとしての立ち位置となり、1951年以前のものはシルバーの含有率が950/1000だったのに対し、買収後は925/1000となっております。

現在カルディヤックの美しい作品は、フランスの有名な美術館である、オルセー美術館やパリ装飾美術館等で見ることが出来ます。


特に有名なモデルのルネッサンスは、市場に出てくることは稀ですがデザイン性、高級感共に素晴らしい作品となっております。

カルディヤック ルネッサンス文様
カルディヤック ルネッサンス文様のナイフ

 

EC・ACのマークについて

銀細工職人による製作者印は、「E C」の文字に冠と下部の三日月が組み合わされたマークです。
これは、パリ、ルール通り4番地に、1851年8月2日付けで工房を構えたアルマン=エドゥアール・カルディヤック(Armand-Edouard Cardeilhac)による作であることを表しています。

ACとECのマークはそれぞれの頭文字の先頭を繋げたもので、それをイニシャルとして使用していました。


一般的にECのサインが多いのですが、年代によってはACの刻印が入ってるものもあります。

カルディヤック ECマーク(サイン)
カルディヤック ECマーク(サイン)
カルディヤック 刻印 JPのマーク
こちらはJPの刻印になりますが、その語源は Jacques Pierre Cardeilhac(ジャック・ピエール・カルディヤック)の頭文字であるJとPから取られたものです。

こちらはクリストフルに買収された後のサインになります。
クリストフルに買収された後のカルディヤックのサイン
特徴は、STERLING FRANCE 925のサインが入ってることです。

まとめ

芸術と骨董には共通するところがあり、一般の人にはあまり理解されないことです。

しかし、間違い無く言えることは芸術は私たちを愉しませてくれます。

『楽しむ』と『愉しむ』の違いは、『心』にあると考えています。

楽しむ方はその場を楽しむ。愉しむ方は心から愉しむ。

そんな違いなのではないかと思うのです。

このようなカトラリーで食事をする時間は非常に、充実した時間を提供してくれます。

また、このようなカトラリーで愉しい時間を過ごすことが出来ることを知ってる人も一部しかいないことも知ってます。

だから私は、その一部の少数の方に理解して頂ければそれでいいと思っています。

 

最後にこれは私のとても愉しかった思い出の話をさせてください。

これらのシルバーカトラリーは私が納品したものです。

こちらは東京の青山のとあるレストランでの風景でございます。

一度にここまでのシルバーカトラリーを揃えていただき、私をお招き頂いたことには本当に感謝しかありません。

カルディヤック、オディオ、ピュイフォルカのカトラリーでディナーをした時の様子

お客様に招待頂いた時の写真。

お客様にディナーにお呼ばれした時の写真。アンティークテーブルウェア お客様にディナーにお呼ばれした時の写真。アンティークテーブルウェア お客様にディナーにお呼ばれした時の写真。アンティークテーブルウェア お客様にディナーにお呼ばれした時の写真。アンティークテーブルウェア お客様にディナーにお呼ばれした時の写真。