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フランスの高級シルバーカトラリー クリストフル(Christofle)のティー&コーヒーポットセットの使い方
・クリストフル「ポンパドール」
クリストフルは170年以上も歴史のある銀製器の老舗ブランドです。
そのカトラリーの様々なデザインモデルは一つ一つが精巧に仕上げられ、芸術性の高い美しい作品ばかりです。
卓上の芸術品と呼ばれるのも納得の品ばかりで、これらの作品は眺めているだけでも、魅了されます。
テーブルの上に置いておくだけで、ヨーロピアンスタイルを彷彿させるインテリアになります。
私はナイフやフォークの実用性の高いカトラリーは、ずいぶん前に魅了され手に入れ愛用しています。
しかし、今回はインテリアとして華やかに飾ることが目的で、手に入れたクリストフルのポンパドールのティーセットとコーヒーポットです。
廃盤のアンティーク品ですので、コレクターの間では未だ人気の高いシリーズとなっていますね。
しかし、このポンパドールモデルですが、マルリーとも呼ばれているようです。
ここでは、ポンパドールとして紹介させていただきます。
仕入れ先ではポンパドールと紹介されたのでそのようにしておきましょう。
さて、インテリアとして飾る予定だったこれらの作品ですが、飾る前に一度は使用してみようとほんの軽い気持ちで使ってみました。
ところが、実際に使用してみるとクリストフルの各ポットの形状に、隠された使いやすさを知り驚きを感じました。
実用性を兼ね備えているとなると、本当の使用方法がかなり気になります。
そこで、今回は意外と知ってそうで知らない、コーヒーポットとティーポットの形状の違いや使用法、コーヒー、紅茶などの楽しみ方を紹介したいと思います。
クリストフル・ティーポット&コーヒーポットの違い
・クリストフル コーヒーポット:ポンパドール廃盤品(アンティーク)
口径:約 7cm
高さ:約 27cm
重さ:約 1000g
容量:満水1500ml
適量1000ml
・クリストフル ティーポット:ポンパドール廃盤品(アンティーク)
口径:約7.5cm
高さ:約22cm
重さ:約1000g
容量:満水1300ml
適量500ml~1000ml
2つのポットを見比べてどうでしょうか。
注目すべき点は、注水口の形状と付け根の位置です。
コーヒーポットは上に、ティーポットは下についています。
この違いって何なんでしょうか。
実際に使用してみると、ティーポットとコーヒーポットでは、
注水口から出るお湯の勢いと、太さが全く違います。
コーヒーポットの方は、1000mlで注水口の付け根の、あたりまでお湯が入りますが、お湯の勢いをハンドルを握る、手首を軽く傾けるだけ微量にできるのには驚きました。
クリストフル・コーヒーポットの使い方
私は、コーヒーはハンドドリップで入れます。
ポットの形状からみると、コーヒーを淹れておくポット(サーバー)として思われそうですが、このポットは蓋が外せないため、このポットにドリッパーを置くことができません。
(正確に言うと一般的なドリッパーですね。)
サーバーポットと使用するには、蓋の取り外しができるもう一つのドリップ用ポットが必要になります。
一瞬、クリストフルのティーポットを使えないかと考えましたがやはり、こちらのティーポットも蓋が取り外しできないのです。
私の使用した感覚では、このポットはドリップ用ポットで問題ないです。
アンティーク品ですので当時どのような使用方法していたか、これが正しいかはわかりませんが、現代のスタイルに合わせ実用性を考えるとこの使用方法が一番いいと思います。
ドリップ用ポットというと細口の注水口が特徴的ですが、実際に使ってみると、細口の注水口からでるお湯のように
このポットでも湯量を細く長くと調整できます。
正直、一般的に販売されている細口のドリップ用ポットより動作が楽な気がします。
このポットの使いやすさは私には理想的です。
ですが、コーヒーメーカーなどを利用してコーヒー淹れた場合はこちらのポットに移してもいいですね。
※コーヒー用ポットは2種類あります。
コーヒーを淹れる際にお湯を入れてドリップするためのポットとコーヒーを淹れておきカップに注ぐ用のポットがあります。
ポットの中身がお湯かコーヒーということです。
ハンドドリップで淹れる美味しいコーヒー
先ほど、少し触れましたがハンドドリップでのコーヒーの淹れ方を少し説明していきましょう。
ハンドドリップは初心者の方から上級者向けの淹れ方がありますが、ここでは、手軽に美味しい初心者の方でもできるペーパードリップの淹れ方をまずお伝えしていきます。
・ペーパーフィルター・・・・通常1~2杯分の摘出用
・ドリッパー
・コーヒー粉 ・・・・1杯分10~12g
・お湯 ・・・・95℃が最適といわれています。
・コーヒー用計量スプーン
・ドリップ用コーヒーポット
・カップ&ソーサー&スプーン
・サーバー(複数人用)
サイズの合ったドリップペーパーをドリッパーにセットします。
お好みのコーヒー粉を淹れる分量だけ入れます(上記1杯分を参考に)
そして、ドリッパーをトントンとたたき粉を平らにする。
95℃のお湯の入ったコーヒーポットから少しお湯を注ぎ
コーヒー粉全体20秒くらい蒸らします。
お湯の温度と蒸らしは、コーヒーの風味を大きく左右すると、言われるぐらい大切なのでここは手を抜かないようにしたいですね。
さて、ここからがポット出番です。
ひらがなの「の」を書くようにお湯を注ぎます。
80ml、40ml、20mlと三回に分けて優しくハンドルを持つ手首を上手に調整して淹れます。
これで、風味のよい美味しいコーヒーの完成です。
コーヒー1杯=140mlが理想なんです。
でしたら、ノリタケのデミタスカップで2杯いただけますね。
自分好みのコーヒー豆
緑茶、紅茶にも色々な産地や茶葉の種類があるように、コーヒーも色々な種類や産地があります。
さて、コーヒーの原産地はどこでしょう。
私は、ブラジルなんて安易に考えていましたが、クリストフルのコーヒーポットを手に入れてからコーヒーの銘柄を意識するようになりました。
そもそも、コーヒーはエチオピアが原産地で、そこから広がり現在は世界60カ国で生産されているのです。
北緯25度赤道をはさんで南緯25度にあたる国々で栽培されています。(コーヒーベルトと呼ばれている地域です)
そのコーヒーベルト地帯の国で、各々の風土や気候の中で栽培されるコーヒー豆はその産地により、味、香り、形が違うのです。
日本でも馴染みのあるコーヒー豆と手に入れることができる品は
モカ、メキシコ、グァテマラ、クリスタルマウンテン、
キリマンジャロ、コスタリカ、ベネデイラ、
ブルーマウンテン、ブラジル・サントス
コロンビア、ハワイ・コア
あたりでしょうか。
※私達が通常目にするのは、ローストされたコーヒー豆です。
そして、さらにブレンドされたコーヒー豆などもありますね。
産地を参考に自分好みのコーヒーを探すのもいいですね。
・ブルーマウンテンはやはり高級豆です。
・インスタントも意外と種類が豊富です。
最高級価格のコーヒー豆の豆知識
・コピ・ルアク(インドネシア)
喫茶店などで1杯8000円前後の値段で提供される
世界で最も高価なコーヒー、ジャコウネコのふんから採られる未消化のコーヒー豆です。
・ブラック・アイボリー
希少価値が高く価格は変動しますが、ぞうのふんから誕生する世界最高級コーヒー豆です。
・パナマ産 ゲイシャ
ブルーマウンテンよりも、高級で人気が高いコーヒーとして近年では有名なコーヒー豆です。
数年前、スターバックスで1杯2000円で販売され話題になりました。
・ブルーマウンテン
日本人にも一番馴染みのある、高級コーヒーですね。
ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の標高800~1200mの限られた地域でのみ栽培されるコーヒー豆です。
コーヒーも知れば知るほど奥が深いですね。
クリストフル・ティーポット使い方
クリストフルのティーポットは、細長い注水口が特徴で色々な使い勝手があり便利です。
インスタントのコーヒーを淹れたりするのにも使用でき、紅茶のティーパックもカップで直にお湯が注げるので便利な品です。
ですが、せっかくのクリストフルのティーポットです。
正しい紅茶の入れ方を知りたいと思いませんか。
知ったうえでの違う使用目的でしたらいいですが、本来の使い方を知らないで使用するのは、ちょっと恥ずかしいですね。
この画像は、友人が遊びに来た時にインスタントの抹茶ラテを入れた時の画像です。
デミタスカップに抹茶ラテをいれるなど、ティーポットをただお湯を入れるポットとして使用しています。
但し、本来の使い方を知ったうえでのことです。
詳しくはクリストフルのティー3点セットの使用感で紹介しています
美味しい紅茶の入れ方・基本
・紅茶リーフ(茶葉)・・・1ティーカップ分1~2g(150ml)
クリストフルのお湯の適量は500ml~
ですので、4ティーカップ分が理想ですかね。
・ティーカップ ・・・香りを楽しむために口径が広いもカップ
・茶こし ・・・茶葉がカップに入らないよう目の細かい品
・お湯 ・・・600ml(4ティーカップ)95℃
・ティーポット ・・・ クリストフルティーポット
丸みのあるポット
お湯ですが最適な温度は95℃といわれています。なるべく酸素が含まれた水がいいとされていますので、お湯を沸かす時は水を勢いよくやかんにくむといいですね。
お湯が適温になったら、先にポットに紅茶リーフを入れ、お湯を勢いよくティーポットにいれます。
※クリストフルのティーポットの丸い形状から中ではお湯が対流を起こし茶葉がぐるぐると泳いでいます。
やはり、うまく茶葉を泳がすには600mlぐらいのお湯が必要ですね。
ポットの蓋を閉めて3~5分ぐらい蒸らします。
茶葉がティーカップに入らないように、茶こしをつかい、ポットからティーカップに紅茶を注ぎます。
※このクリストフルのティーポットは、容器の中の穴が細かいので茶こしは殆ど必要ないです。
このとき、紅茶が余っても最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
※別の容器に入れておいてもいいですね。
そのままティーポットに放置した紅茶は渋みがでて美味しくありません。
紅茶は60~70℃でいただくのが最も美味しいといわれています。
以上が紅茶の基本的な入れ方です。
いかがでしょうか。
せっかくの素敵なクリストフルのティーポットです。
基本的な紅茶の入れ方はマスターしたいですね。
シュガーポット・クリーマーも活用してテーブルに並べ本格的なティータイムを優雅に楽しむのは本当の贅沢ですね。