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優れたデザインをもつバカラのランプ
バカラのランプというと、このシャンデリアが有名です。
これは、トルコのイスタンブールのドルマバフチェ宮殿(注1)にあるシャンデリアで、世界最大級の大きさを誇る一品ですが、これはバカラによって制作された事で有名です。
バカラという名前は、フランスに1291年に誕生した村に由来しており、1764年、フランス王ルイ15世が、ロレーヌ地方のバカラにガラス工房を作る事を許可した事を端緒として、バカラのガラス制作が始まります。
この当時の主な生産品は、窓ガラス、鏡、食器類でした。
19世紀になると、これらの製品の他にも、キャンドルスティックなどの制作を行うようになります。
1827年には、初めての制作となるシャンデリアの製品を発表、今まで培ってきたガラス工芸の技術を、様々な製品へと応用するようになります。
1879年に電球が発明されると、ろうそくからランプへと製品のラインナップも変遷していきます。
その中で、バカラは数々の名作を生み出し、ガラスと光の織りなす美しい輝きを演出するようになります。
ガラスにランプの光を当てるとキラキラしてきれいだ、と思った事はないでしょうか。
バカラは、このような、ガラスと光の組み合わせが作りだす美しい輝きを製品に取り入れる事によって、優れた製品を生み出す事に成功した、卓越した企業です。
バカラの技術力は確かなものであり、現在、同社は、数多くのフランス最優秀職人(M.O.F)の称号を持つ技工士を擁しており、現在に渡って、優れた製品を数多く発表しています。
野心的な製品作りを行うバカラの魅力
現在のバカラは、様々な優れたランプを作りだしています。
例えば、布地とガラスを組み合わせたランプを作り、ガラスの鋭い輝きと、布地の柔らかなぬくもりを同一化するなど、面白い試みを行っています。
このような製品は、布の温かさとガラスの透明感が一体となって、優れた質感を演出するという、今までにない驚くべきデザインが採用されており、このような点からも、バカラの有する感性の豊かさを味わうことができるでしょう。
この他にも、クリスタルガラスと金属を組み合わせたランプもあり、これなどは、クリスタルの透明感と、金属の重厚感が優れた魅力を生み出しており、これにランプの明かりを加える事で、独特の質感を作り出す事に成功しています。
このように、バカラは、近年も、面白く魅力的な様々なランプの制作を行っており、一目見れば、その品質の高さ、デザイン性の素晴らしさを理解する事ができるでしょう。
最近では、フィリップ・スタルク氏(注2)と手を組み、新たな製品を販売するなど、意欲的な製品を次々と発表しています。バカラランプの魅力は決して衰える事なく、むしろ、優れた製品が次々と生み出されており、このような点からも、バカラのランプは、注目に値するコレクションとなっています。
過去のバカラランプの名品の数々
(注1)ドルマバフチェ宮殿:トルコのイスタンブールにある宮殿。埋立地にある事から、「埋め立てられた庭」を意味するドルマバフチェという名前が付けられた。1843年に建築が開始され、1856年に完了。オスマン帝国の王宮として使用されていた。現在は、迎賓館として使用され、観光も行われている。トルコの初代大統領はこの宮殿で亡くなっており、この宮殿の時計は、彼が亡くなった9時5分で止まったままになっている。
(注2)フィリップ・スタルク:1949年~。フランスの建築家、デザイナーであり、幅広い様々なデザインを行う事で知られている人物。パリの建築とデザインの学校エコール・カモンドで学び、数々の優れたデザインを発表。フランス大統領の要請で、大統領の住まいであるエリゼ宮のアパートメントの改装なども手掛けている。フランスで最高の名誉であるレジオンドヌール勲章も授賞している。