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マイセン バードシリーズのモデル紹介
マイセン創業当時から描かれてきたバードモチーフは大きく2つにわけられ、キツツキ、カワセミなどのヨーロッパの豊富な自然に生息する野鳥を描いたものと、ハチドリやメジロなどの、ヨーロッパには存在しない鳥を描いた「エキゾチックバード」と呼ばれるシリーズがあります。
下記は普通のバードシリーズの作品になります。
下記はエキゾチックバードで華やかな絵付けがされています。
これらのシリーズは、オリエンタル調の色鮮やかな彩色で、様々な種類の鳥の動きや表情はもちろんのこと、羽毛の質感や目や脚といった細部までが、繊細な筆遣いで写実的に描かれております。
それはまるで、鳥が生きており今にも飛び立ちそうなほどに感じられる細密画に、色とりどりの美しい花や実を結んだ植物、蝶やテントウムシといった昆虫などが華を添えているのが特徴です。
こうしたバードシリーズの絵付けには、大変に高度な技術が要求されるため、限られたトップクラスの熟練ペインターのみが筆を握ることを許されてきました。
そのため世に出回る数も多くはなく、とくにアンティークマイセンのバードシリーズは、その完成度と希少性の高さから、コレクター垂涎もののシリーズとなっています。
バードシリーズはその類稀なる芸術性が多くの人を魅了し、マイセンを代表する名シリーズの一つとして、不動の地位を築き続けています。
マイセンスワンサービス
マイセンのスワンサービスは、長い歴史と優れた品質を持った、卓越した製品です。
スワンサービスは、1739年にハインリッヒ・フォン・ブリュール伯爵の監督のもと、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー氏、ヨハン・フリードリッヒ・エバーライン氏らによって製作されました。
スワンサービスは、現在でも製造が行われており、「造形と焼き入れの勝利」「考えられる中で最も素晴らしい食器」と呼ばれるほど、優れた品質を持った製品です。
元々このシリーズは、1737~1742年の間に、2200個以上の製品がセットとして制作されたのですが、第二次世界大戦を機にその中の多くが失われてしまいます。
このような事情もあり、当時の製品の希少性は高く、2015年度のロンドンのオークションでは、ティーカップとソーサーが3万1250ポンド(約479万円)で落札されました。
現在、存在する当時の製品は、その多くが各地の美術館などに所蔵されています。
製品の中央には、この製品のテーマにもなっている白鳥が描かれ、外側はホタテ貝の形が浅浮き彫りで施されており、複雑な浮き彫りと簡単でありながら洗練された装飾が、全体として優れたデザインを形成しています。
デザインを行ったケンドラー氏は、王立の自然博物館に3日間滞在して貝殻の徹底したスケッチを行い、それを製品に反映させました。
そのような事もあり、彼は「スワンシリーズは、最も自然な法則にのっとってデザインする事ができました」と語っています。
マイセンのスワンシリーズは、その構図として、水面を泳ぐ白鳥と草などが描かれている点が特徴であり、場面的には湿原をイメージして作られています。
これは、製品の監督を行ったブリュール伯爵の名前が、ドイツ語で「湿原」を意味していたため、このようなデザインが採用されるようになった、と言われています。
泳いでいる白鳥のペアは、複雑な浮き彫りによって描かれており、人の手によって丹念に制作されています。
白鳥は、様々なシンボルとして扱われる題材であり、多くの場合、純潔などのように、清らかな性質を表す生物として捉えられていています。
この他にも、古代ローマ人は、神々が、神自身や他の生き物達を白鳥に変身させる事ができたと信じており、白鳥を特別な生き物として扱いました。
キリスト教のクリスチャンにおいては、白い鳥は純潔と神聖な優雅さを表しており、白鳥は、様々な人々によって清廉な生き物として扱われてきました。
マイセンのスワンサービスは、本当のクラシック製品にしか表現する事のできない、優れた魅力と品質の高さ、透徹性を持った製品です。
スワンサービスは、精巧に描かれた浮き彫りと調和の取れたデザインを持っており、バロック様式の製品の傑作として認められているシリーズです。
その完成度の高さから多くの人に愛されており、マイセンを代表する素晴らしい製品であるといえるでしょう。
弊社が取り扱うマイセンの商品について
弊社で扱っているマイセンの食器は、全て現地(西洋、ヨーロッパ)で専門のスタッフが買い付けてくるスタイルをとっております。
ですので、他社にはない仕入れルートで仕入れを行っておりますので、古マイセンと言われる、かなり古い作品でさえも仕入れることが出来ます。
マイセンコレクターの方であればこの年代のこの作品が欲しいと言ったご要望があると思いますのでそういった商品が御座いましたらお気軽にご連絡ください。