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動画でアールヌーボーとアールデコの違いを動画で見る
アールヌーボーとは
1900年ちょうどの頃に、汎用性があり雑な作りの工業製品が市場に溢れるようになっていました。
そこで、アールヌーボーの先駆者であるウィリアムモリスが、芸術とは職人が時間をかけて1つ1つ作品を丁寧に作ることである!
そういった号令をかけて、工業化された粗悪品を排除し、職人技こそ芸術である!という価値観を、定着させることを目的としたのがアーツ・アンド・クラフツ運動でした。
職人が作ることによって、確かに良いものがたくさん作れるようになったのですが、その反面製作費が高くなり、本国イギリスでは流行ることはありませんでした。
しかし、モリスの会社であるモリス商会の考え方や作品がフランスに流れると、この考え方がフランスで受け入れられ、フランスでアールヌーボーとして花開くこととなったのです。
その結果、フランスでは実際に、職人が一つ一つ丁寧に作った作品は市民から愛され、その時代にはお金をかけて作った素晴らしい作品がたくさん作られたのです。
アールヌーボーランプとは
アールヌーボー時代に作られた作品のことを、アールヌーボーランプと言います。
また、この時代に電気が一般家庭にも普及し始めましたので、電気を使ったランプという点においては、アールヌーボーランプ=アンティークランプということもできます。
基本的にアンティークランプ『アールヌーボーランプ』とは、ガラス製品であることを指すのでアールヌーボー時代に活躍した、工芸家の作品が認知されるようになりました。
その中でも、特に有名な
・エミールガレ
・ドーム兄弟
・ミューラー兄弟
をここではご紹介させていただきます。
エミールガレ 菊の花のテーブルランプ
アールヌーボー時代に活躍した、ガラスの工芸家であるエミールガレのランプです。
ガレは基本的に、ランプの作品をあまり残していませんが、このようにごく稀にランプの作品が存在します。
土台の部分、シェードの部分の両方が点灯することで、紫の菊の花の輪郭がくっきりと浮かび上がり下地の黄色のガラスがあることで、より美しさが強調されます。
エミールガレ 山岳風景と鷲のアールヌーボーランプ
アールヌーボーの特徴として、自然をテーマにした作品というのがあります。
アールヌーボーは、自然や植物などの曲線を持った有機的なデザインを取り入れることを本来の目的とし、自然である森に鷲を描くことによって、ガレはアールヌーボーを表現してるのです。
ドーム兄弟 夏の風景と女性のブロンズアンティークランプ
夏景色を描いた作品は特にその数も少なく、絵柄の繊細さもその作品により全く異って参ります。
ドーム兄弟の作品は、四季の木々や草花の表情を一瞬ごとに写し出し、言葉に出来ない自然の美しさを見事に作品に封じ込めております。
今回の作品は、非常に珍しいランプです。
そして、隣にいる女性が夏の風景の花瓶を優しく包み込んでくれてるような、可愛らしく美しい作品となっております。
ブロンズの作品は、誰が作った作品なのかは分かりませんが、当時にはミュシャのように女性の曲線美を描く工芸家や画家がたくさんいました。
デザインから分かることは、アールヌーボーの象徴的な柔らかさと、繊細さを感じることが出来ることです。
ミューラー兄弟&ルイ・マジョレルの合作アールヌーボーランプ
マジョレル&ミューラー兄弟のテーブルランプになります。
ブロンズの装飾でアールヌーボー時代に活躍した、マジョレルの土台が素晴らしい一品です。
ミューラー兄弟はガレの元でガラス工芸の勉強をした、ガレの弟子に当たる工芸家です。
ブロンズがマジョレルであることと、ミューラー兄弟という最高峰の組み合わせのため、非常に価値が高く値段も高くなります。