マイセン サマーナイトドリーム

マイセンのサマーナイトドリームとは

マイセンの『真夏の夜の夢』。

シェイクスピアの演劇、真夏の夜の夢をモチーフとしたシリーズです。

1960年代、マイセンはハインツ・ヴェルナー、ルードヴィヒ・ツェプナー含む若き職人、デザイナーたちを、旅行へと送り出しました。

これは旅行で回る国々から、インスピレーションを得てほしいという意図からでした。

彼らは行く先々で感銘を受け、多くのデザイン画を描いて戻ってきました。

そして彼らはマイセンが求めた、【「ザクセンの白き金(マイセンを意図する)」に新しい風を】を見事に成功させ、人々に大きな感動を与えました。

『真夏の夜の夢』もそのひとつです。


1969年、千夜一夜物語の作者としても知られる、ハインツ・ヴェルナーのデザインで発表されました。

とはいえこの当時はまだ『真夏の夜の夢』シリーズではなく、『花の舞』シリーズとして作られたものでした。

1973年、同じくハインツ・ヴェルナーとともに千夜一夜物語でも名の知れていた、ルードヴィヒ・ツェプナーの成型によって『真夏の夜の夢(Midsummer Night's Dream)』が完成しました。

日本でも有名なサマーナイトドリームですね。

『真夏の夜の夢』シリーズには、妖精王オベロン、彼の妻で妖精の女王タイタニア、妖精たち、花や動物たちが描かれた夢のような世界がデザインされています。

背景として描かれている森はシェイクスピアの原作と同じく、アテネ近郊の森をイメージしたものといわれています。

ハインツ・ヴェルナーは『真夏の夜の夢』や千夜一夜物語など、意図してかしないでか、非政治主義的なモチーフを好んで選びました。

彼のの得意とする淡い色使いと、ふんわりとしたデザインが、人々を幸せな気分にさせてくれます。