アンリ・ムイネ(Henri Mouynet)
1930年頃に製作された、錬鉄とプレス成型ガラスでできた素晴らしいフランス製アールデコランプです。
シェードはプレス成型ガラス製で、光沢を出すために酸で曇りがかけられて手で磨き上げられたものです。
分厚く重厚なシェードにはH.ムイネ(H.Mouynet)とサインしてあります。
アンリ・ムイネは銅や鍛鉄の照明器具の製作者でした。
彼はパリに大きな工房を構え、主に新古典主義の作品を製作していましたが、現代風(アールデコ調)の燭台やシャンデリアも製作していました。
1926年に彼はエティエンヌ・マルセル通り(今の名前はロジェ・バーローム通り)11番地に巨大な建物を建てました。
経営危機の後、彼はその建物を売らざるを得ませんでした。
H.マルクバイン(H.Markhbeinn)という、東欧のボヘミアングラスの輸入・販売業を営む人物が、1937年にこの場所を購入しました。
プレス成型ガラス製でH.ムイネとサインされたシェードには複数のモデルがあります。
一部のモデルはデュゲ(Degué)によってムイネのために製作されたもので、他のモデルはチャールズ・シュナイダー(Charles Schneider)によるものです。
このテーブルランプのサイン入りシェードは、デュゲによってムイネのために製作されたものです。
このランプのようにムイネとサインされており、更に時折デュゲの印が縁に入っている、同様の装飾をもつボウル型のモデルも存在します。
状態は非常に良好です。
鍛造された土台は見事な深い茶色のパティナ(経年による独特の風合い)を帯びています。
美しく微細に打たれた鉄の構造をご覧ください。
布で覆われたねじれた新しいコードで再配線してあります。
日本仕様に配線する場合は、追加15000円で対応させて頂きます。
サイズ
高さ 36cm
シェードの直径 11.8cm
シェードの高さ 14.6cm
状態
目立つ大きな欠け、割れ傷なく、良好な状態です。