マイセンによるMシリーズの作品、壊れたハートを直そうとしている天使の人形のご紹介です。
1877~1880ころに作られたハインリヒ・シュヴァーベ(HEINRICH SCHWABE)のモデルに基づき、1880~1900年ころに製作された作品です。
とても愛らしく上質なマイセンの人形です!
商品のご説明
・製作:マイセン
・製作年:19世紀(1880~1900年)ころ
・素材:白磁器、光沢仕上げ。すばらしい絵付けが施されております。
・製作法:手作りによる磁器
・造型師:ハインリヒ・シュヴァーベ(HEINRICH SCHUWABE、1847年生~1924年没)
ハインリヒ・シュヴァーベは彫刻家で、ドイツ、ニュルンベルクの芸術工芸学校で学び、1875年から1907年までの期間、ニュルンベルクで教授を務めました。シュヴァーベは、著名なLシリーズやMシリーズの天使の人形によってよく知られたマイセンの職人でございます。さらに、胸像や子供たち、風俗的な人形といった彫刻作品も残しております。
型番号M 102のモデルは1880~1882年ころに製作されたものでございます。
大変愛らしい造形のマイセンの人形、Mシリーズに属する作品でございます。息をのむほどすばらしい出来で、マイセンの技術の粋を集めて製作されております。
腰巻のみをまとった裸の少年の天使が、壊れたハートのかけらを持って合わせています。アモール(愛)の天使は不幸せなハートをくっつけようとしているのです。アモールは動揺しているように見えます。おそらく、このハートが不幸な状況に陥る原因を作ってしまったのでしょう。さらに、翼を備えた天使は、矢筒を携えています。磁器の地面には、土と草が描かれています。人形の固定されている台座は円形で大理石のような風合いの絵付けが施され、その縁は金色で装飾されております。
サイズ
高さ:約13.5cm
マーク
本作品には、19世紀後半ころのマイセンの青い剣のマーク(剣の柄に柄頭が付いています)が下絵で入っています。
1880~1900年ころ製作されたものです。
本作品の等級は、1級品です。
また、本作品には以下のマークも入っております。
型番号:M 102
造型師番号:8(?)
絵付師番号もございますが、読みとるのは困難な状態です。
文献:ベルクマン『マイセンの芸術家?人形 型番号A100からZ300まで』(BERGMANN, Meissener Kuenstler)(2010年、ドイツ)83頁
カタログ番号150
商品は大変すばらしい状態です。傷、傷み等は見られません。
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