253 マイセン 花と少年、少女たち ポーセリン人形 19世紀 ケンドラー作
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この作品は1767年にデザインされました。
デザインしたのはマイセン造形物の基礎を築いたと言われるヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)です。
マイセンの中でも非常に人気の高い彫刻師です。
彼は15歳でドレスデン宮殿の宮廷彫刻師の弟子となりました。
1730年に宮廷彫刻師となった翌年、マイセン工房の型師に、そして1733年には主任型師に昇格されました。
ケンドラーは皇帝に委託された動物の彫像や日本宮の礼拝堂用の使徒像のための型づくりを、前任の型師キルヒナーとともに作りましたが、キルヒナー亡き後はひとりでその仕事にいどみました。
ケンドラーによって躍動感ある動物やロココ様式の優雅な人形、食器などまでがデザインされ、今も世に残り多くの人たちから愛されています。
彼の製作した名作シリーズ作品 “羊飼いたち” “コメディアンの子供” “ガーデナーの子供達(アシエとの協同作品)” などは、とても有名で、多くのコレクターから人気のある作品です。
この作品の原材料には白のポーセリンが使用され、すばらしい光沢仕上げ、そして最古の塗装技術を取り入れながら丁寧に塗装仕上げされた、とても優れた手作り陶器人形です。
こちらの作品には少年二人と少女二人の計四体のフィギュアがいます。
四人ともすべて、かわいらしい田舎スタイルのロココ服を身に着けていて、少年達は帽子をかぶっています。
台の上段に立っている少年は、花のたくさん入ったカゴを手に持っています。
下段に位置する少年は右手に花を持ち、左手にはシャベルを持ち、左足をかけています。
二人の女の子たちは、エプロンをまるめ、その中にたくさんの色とりどりの花を入れています。
片方の手でエプロンを押さえ、もう片方の手は花を握っています。
女の子達の間には、柄の長い熊手が置かれています。
フィギュアが固定されている土台は円形で高さがあり、ピンクのリボンやローリエの葉で装飾されています。
子供達の表情や指の一本一本細部まで、とても丁寧に作られたこの作品は、マイセンならではの細やかな職人技が見受けられる、とても素晴らしい作品と言えます。
こちらのフィギュアにはマイセンの双剣マーク(贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した2本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つ。なお、刃や鍔の傾きなどは年代によって変化している)が記載されています。
その他に、モデル番号 B 60 / 形成番号 140 / 画家番号 43 と言う記載もあります。
花の一部に修復の痕跡がありますが、とても綺麗に復元されていて、肉眼ではなかなかわからないほどの修復の痕跡です。
その他を除いては、キズやヒビなどのない良好なコンディションです。
デザイン者: ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)
初期デザイン: 1767年
製造窯: マイセン製作工場
寸法: 高さ 26.5cm
製造年: 19世紀 1860年頃