メイデナー&ミューラー兄弟 アールデコ調吊り下げ式天井ランプ でございます😊
1930年代当時の製造元カタログに掲載(写真6)された一品になります。
メイデナーによるニッケルメッキブロンズ製の美しいアールデコ調の吊り下げランプで、大きなプレスガラス製の孔雀モチーフのグローブがミューラー兄弟によって制作されました。
この吊り下げランプは、1930年のMaynadier商業カタログ(参照番号301、写真6)に掲載されています。
ランプのアームの上部には「PM」(Pierre Maynadierの略)が刻印されており、同じ参照番号301も記されています(写真7)。
Pierre Maynadierは、20世紀前半のパリの有名なブロンズ細工師およびアイアンワーク職人で、彼の照明器具はその時代において非常に評価されました。
Maynadierは、自身のシャンデリア、ランプ、アプライアンスのガラス部分をドーム、デグー、そして特にミューラー兄弟から調達していました。
1930年代からLunévilleの芸術ガラス工房で、Maynadier専用にデザインされたチューリップ、ボウル、プレート、砲弾形のプレスガラス製品が制作されていました。
ランプのフレームは、ニッケルメッキされたブロンズで、細かく彫刻された部分と滑らかな部分が交互に配置されています(写真9)。
17cmの直径を持つ大きな六角形の装飾カバーには、スタイリッシュな花模様が描かれています(写真2)。
幾何学模様で飾られた3つの台形からなるシャフトがあり、大きな開放型のグリップがガラス部分を固定しており、3つのネジで締められています(写真3)。
このランプは非常に良好な状態で、オリジナルのニッケルメッキも非常に良好に保存されています。
ミューラー兄弟製の孔雀モチーフのグローブは、アール・デコの照明で人気の高いクラシックなデザインです。
直径15cmのものと、今回のランプに使用されている直径25cmの2つのバージョンが存在します。
フランスの多くのメーカー(Hubert Petitot、Paul Gilles、André Kovacs、Marcel Vasseurなど)が、このプレスガラス製の球体を照明器具に使用していました。
リヨンのHippolyte Fournetを含む多くのアイアンワーク職人やブロンズ職人も、この孔雀モチーフからインスピレーションを受けて、シャンデリアやアプライアンス、ブックエンドなどを制作していました。
グローブは、淡いピンク色に着色され、精密なサンドブラスト加工が施されています。
首部分にエッチングされたサイン(写真12)と、底部分には型に直接刻まれたサインが入っています。
このグローブは非常に良好な状態で、首部分に微細な欠けが数か所あるのみです。
吊り下げランプは、新しい配線で再配線されており、天井に取り付けるための留め金もパビリオン内に設置されています。
ソケットはE27ネジ式で、銀メッキされた真鍮製のソケットに磁器製リングが付いています。
サイズ
高さ:約58cm
重さ:5.1kg
状態
取り付け部分に小さな欠けが数か所ありますが(取り付けたら分かりません)、目立つ大きな欠け、割れ、傷なく基本的良好な状態です。