エミールガレの初期作品　蝶の象嵌細工の花瓶（Marqueterie Aux Papillons/マルケトリー・オー・パピヨン）博物館級

エミールガレ 蝶の象嵌細工の花瓶（Marqueterie Aux Papillons）博物館級でございます😊

パピヨンはガレの代表的な作品なのですが、日本語では蝶々を意味するのですが、日本でもパピヨンとして名が通ってる作品ですね。

製造元: エミール・ガレ (Émile Gallé) / ナンシー、ロレーヌ地方、フランス
製造年: 1898年
技法: マルケトリ・シュル・ヴェール （ガラス象嵌技法）

デザインの特徴

• 形状: 丸みを帯びた胴体にくびれを持った、アールヌーボーらしいエレガントなフォルムです。細長く狭まるネックと、くぼみのある丸い台座が特徴的です。

• 素材と仕上げ: 厚手の無色透明なベースガラスに、バーガンディー色とローズ色のオーバーレイを施し、台座から胴体にかけて伸びる細い縦糸模様を形成しています。繊細な気泡のパティナージュが、全体に幻想的な風合いを加えています。

• 装飾: 黄色、オレンジ、バーガンディー色の蝶が、サンドブラスト加工された表面にマルケトリ技法で美しく象嵌されています。これは下地ガラスにその上から、事前に準備していた蝶々の薄ガラスを貼り合わせる技法で、かなり難しい技法になるために、製造されている数も非常に少ないです。

• サイン: 側面に黄色オレンジの蝶の隣に、ダブルラインで刻まれた「Gallé」のサイン入り。

サイズ

• 高さ：約24.3 cm
• 幅：約15.0 cm
• 奥行き：約13.0 cm

状態

目立つ大きな欠け、割れ傷なく非常に良好な状態です。摩耗や目立つ傷は見られません。