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今となっては、この時計を手に入れようと思ってもそう簡単には見つかりません。
本日ご紹介する腕時計は、ホイヤー ゴールデンアワー ムーンフェイズ クロノグラフでございます。
まず12位置にある小窓は、左側が曜日、右側が月日を表しています。
3時位置のレジスターは、30分積算計であり9時位置にあるのは秒針です。
中央にある針は、クロノ針でありクロノグラフをどうさせた時に、動き出します。
そして、ここからがこの時計の醍醐味なのですが6時位置にあるのがムーンフェイズになります。
その名の通り、日照時には晴れた絵が出て夜にはムーンの月と星が出てきます。
そして、現在赤い三日月の針が2の所を囲んでいますが、これがデイトポインターになります。
一般的なクロノグラフは、3時位置と9時位置の2レジスターでありここから、表示すべき項目が増えてくるごとに、ムーブメントは複雑性を極めます。
では今回のムーブメントはどれだけすごいかと言いますと、クロノグラフムーブメントの中の最高峰と言っても過言ではないでしょう。
ここからは、このホイヤーに搭載されているバルジューCal.88について解説して参ります。
バルジュー88とは
バルジューCall.88は、バルジューCal.22やCal.72から派生した系譜を持つムーブメントです。
バルジューCal.22が1914年から製造され、バルジューCal.72が1943年頃に製造を開始されたムーブメントであるのに対して、バルジューCal.88は、1947年から製造された比較的新しいタイプのムーブメントです。
それゆえ、搭載されている機能も多く、複雑な機構を採用しており、クロノグラフ機能の他にも、カレンダー表示機能やムーンフェイズ機能を備えている点が特徴です。
このように、バルジューCal.88は優れた機能を持つ高品質なムーブメントだったのですが、その構造の複雑さゆえに生産数は少なく、1947年の製造開始から1974年の生産終了までの生産数は、たったの1万3218個でした。
バルジューCal.72が75万個製造された事を考えると、とても少ない生産数だったといえるでしょう。
サイズ
ケース直径 36mm(リューズを含めない)
ラグ幅 18mm
状態
目立つ大きな傷なく良好なコンディションです。
オーバーホールされており、全ての機構は精度高く動作しております。
(最後の写真を参照)