アンドレ・デラート(André Delatte)
1925年から1930年頃の間にアンドレ・デラートによって製作された、非常に希少なフランス製アールデコランプです。
この小さなランプは錬鉄製のフレームに入った手吹きの着彩ガラスで製作されています。
この方式でデラートは一連の小さな花瓶を製作しました。この花瓶は見つけるのが非常に困難です。小さなランプの型のものは今まで他に見つけたことがありません。このランプと同様、花瓶型のものもサインはされていません。
アンドレ・デラートはミューラー兄弟の銀行家でした。
彼はミューラー兄弟の工房でガラス製品に強い関心を持ち、化学を学び始めました。
その後彼は1921年に自らのガラス工房「東のガラス(Verreries de l'Est)」を、ナンシーの町の近くのジャルヴィル(Jarville)に開き、まだら模様の着彩ガラスでできた花瓶やランプシェードを主に製作しました。
経営危機や、ドーム兄弟との熾烈な競争が原因で、工房は1933年に閉鎖されました。
その後デラートは産業資本家のジョルジュ・デスポルド(Georges Despordes)と共に、リヨンの近くのリヴ・ド・ジエ(Rive-de-Gier)の村に新しいガラス工房を開きました。
この新しい工房は「芸術とガラス(Art et Verrerie)」と名付けられました。この工房で製作された作品には「Arvers」とサインされました。
工房は商業的には成功しませんでした。時代は変わり、戦争が近づいていました。そして工房はじきに破産しました。
1935年から1937年までデラートはセバ(SEVBA)のガラス工房の芸術部門で働きました。第二次世界大戦後には南フランスに移住し、保険業界で働きました。
状態は非常に良好です。
布で覆われたねじれたコードで再配線してあります。
日本仕様に配線する場合は、追加15000円で対応させて頂きます。
サイズ
高さ 11.8cm
幅 6.8cm
状態
目立つ大きな欠け、割れ傷なく、良好な状態です。