アンティークの19世紀の美しいフランス製ルイ16世様式の、トレイに乗った純銀メッキのティーセットです。
ティーポット、蓋つきシュガーポット、ミルクピッチャー、ティーカップ12つと茶こしが含まれます。
ティーセットは全て鋳型の脚が付いており、月桂樹の葉と重なったコインの装飾が施されています。
取っ手はグロテスク様式の彫刻で、本体部分は一部縦ラインのデザインと円花飾りとドレープの装飾、、突起部分は真珠を模った飾りが施されています。
楕円形のトレイにはサテュロスの頭部と、取っ手部分に蛇の装飾が施されています。
ティーカップの陶器の部分はメイソン磁器のカップを後からあつらえたものです。
全てのパーツに、フランスの工業の女神ミネルバの純分認証極印(純銀950)、パリ、メーカーの証明(メゾン・カルディヤック 活動期間1804から1951年、24ヴァンドーム広場、パリ)、カルディヤック・パリ、シリアルナンバーが記されています。
このメーカーは、最高級のロココ調の銀製の食器やカトラリー製作を得意としていたアントワーヌ=ヴィタル・カルディヤックが、1804年に創立しました。
国際的な品評会で1823年に銅メダル、1827年と1834年に銀メダルを受賞し、名声を築きました。
アントワーヌ=ヴィタルの息子、アルマン=エドゥアールが1854年に工房を引き継ぎ、メーカーの様式と伝統を継承し、自然の要素や巻物、葉を細やかに再現した作品と鋳型で有名になりました。
その中、パリで行われた国際博覧会で1867年に銀賞、1878年に金賞を受賞し、アントワーヌ=ヴィタルはナポレオン三世により金職人の巨匠に任命されました。
アントワーヌ=ヴィタルは1885年に引退し、孫のアーネストが工房を引き継ぎましたが、カルディヤック伝統のスタイルを伝承せず、デザイナー、リュシアン・ボンヴァレによるデザインを取り入れた新しいアールヌーヴォーの様式を確立しました。
そして、1889年に再度国際博覧会での受賞を果たします。
1951年、1世紀以上繁栄したカルディヤック・ブランドをクリストフル社が買収しました。
カルディヤックの華麗な作品は、オルセー美術館とパリの装飾美術館等のフランスで最も重要な美術館で見ることができます。
型番A5540
サイズ
コーヒーカップとソーサー:高さ8cm 幅14cm 重さ285g
ミルクピッチャー:高さ14.5 cm 幅14x9 cm 重さ440g
シュガーポット:高さ19 cm 幅16x14 cm 重さ740g
ティーポット:高さ27 cm 幅25x15 cm 重さ1065g
トレイ:高さ8 cm 幅94x62 cm 重さ7670g
状態
目立つ大きな欠け、割れ、傷無く良好な状態です。
詳細は画像をご覧ください。