ドーム兄弟（ドームナンシー）花柄リキュールグラス　ガレ　ミューラー

この作品に関しまして、多くの説明は必要無いかと思います。ガレと並び、フランス・アールヌーヴォー・アールデコ期のアートグラス製作の代表格であるドームが彼らのガラス装飾技術が円熟を迎えた１８９０年代頃に製作した高名なシリーズであるエナメル彩とカメオ彫り、そして手彫りの併用による花文様作品群の、現存するのは非常に貴重な銀装飾を伴った当時の作品見本として製作されたミニアチュール作品です。

１８９０年代、ドームは、被せガラスとカメオ彫り（酸化腐食彫り）、そしてエナメル彩色を施し風景を描いた高級作品群を、美術展や重要顧客、見本展示会などの場において、作品紹介の為、本品の様なミニアチュールを見本作品として小さな大きさ中に様々な技術を封じ込め製作しました。御存知の方も多いと思いますが、この見本目的のミニアチュールは元来の製作数や現存数が誠に少なく、現在、市場に出ればコレクターの争奪戦となってしまう名品とされています。

僅か高さ５ｃｍ、幅３．７ｃｍの造形に被せガラスを施し、誠に丁寧にカメオ彫り（酸化腐食彫り）でランを浮かび上がらせ、非常に手間がかかった工程が実施された作品です。

状態

商品は非常に美品です。

目立つかけ、割れ、傷はございません。

中古品ですので神経質な方のご購入は控えて下さい。

作

ドーム

年代

約１８９０年代（サインや仕上げより推定）

サイズ

高さ　　５ｃｍ

幅　　　３．７ｃｍ