ジャン・ボリス・ラクロワ
1935年から1940年頃に作られた、真鍮と透明なすりガラスのアールデコ調シャンデリアになります。
デザインはボリス・ラクロワによるものです。
ボリス・ラクロワ(1902-1984)は、ロシア皇帝アレクサンドル3世の弟である風変わりなプレイボーイ大公ボリス・ウラジミロヴィッチとジャンヌ・オーモン・ラクロワの隠し子です。
ボリス・ラクロワは建築家でありデザイナーで もありました。
18歳でポール・デュマの工房で製図技師として働き始めました。
1924年からは、ファッションデザイナー、マドレーヌ・ヴィオネのもとで働き始めました。後にアーティスティック・ディレクターとなります。
1937年にメゾン・ヴィオネを退社。1926年頃からランプのデザインも手掛けていました。1927年の装飾芸術家サロンで初公開さ れました。
作品にはLA+のモノグラムでサインを入れました。30年代半ばには、鳥や貝殻、人魚をテーマにしたシャンデリアや燭台を次々と発表します。
これらのシャンデリアは大量に生産され、市場に頻繁に出回っています。
じかし、出品されているシャンデリアは数年後に作られたもので、ほとんど市場に出回ることはありません。
ラクロワがデザインしたシャンデリア、燭台、テーブルランプの取り付け金具はプティトー製です。
プレスガラスやオパールセントガラスのシェードは、エタブリスマン・ジャン・ゴーティエの工場であるエザンで作られました。
ラクロアのために特別に作られたシェードの一部には、LA+ Boris Lacroixのサイン(「croix」はフランス語で十字架を意味する)が入っていました。
古いラクロアの製品カタログには、同じようなデザインで、真鍮のマウントのみでガラスのパーツがなく、シェードが布製の、手の込んだシャンデリアが2つ掲載されています。
こちらのシャンデリアには、透明なすりガラスの型押しガラスのサインなしのイーザンのシェードが4つ付いています。
サイズ
高さ:66cm
幅:61cm
状態
目立つ大きな欠け、割れ、傷なく基本的良好な状態です。
アメリカの燭台ベースのソケットが4つ付いています。
15000円で日本仕様に変更可能です。