２２５　マイセン　視覚　（シリーズ作品　“五感”）　ポーセリン人形/フィギュリン　エバーレイン作

この美しい作品は２０世紀　J. F.　エバーレイン　（JOHANN FRIEDRICH EBERLEIN １６９５年 – １７４９年　）によって製作されました。 彼はマイセン製作工場の彫刻家、またはデザイナーとして、１７３５年から働き始めました。 エバーレインは、いろいろな種類のアレゴリーを世に送り出しています。 こちらの“視覚”と言うフィギュアは　“五感”（THE FIVE SENSES）　シリーズの中の一つの作品になります。 作品の中心に立っているのは裸の女性です。 女性の右手には望遠鏡が握られていて、左手には鏡を持っています。 彼女は裸足で衣服を身に着けておらず、右肩からはラベンダー色の布を羽織っています。 女性の横には愛らしい顔つきをした男の子の天使がいます。 右手にはランタンをもち、左手はめがねをもって、目に当てて何かを覗いているかのようなしぐさをしています。 反対側には翼を大きく広げたワシの姿があります。 ワシの視覚はとても優れており、ワシも視覚の象徴のある動物と言われています。 これらのフィギュアは四角形のベースに固定されています。 ベースの四隅は、ロカイユ（貝殻，小石などのモチーフを特徴とするヨーロッパの １８～１９世紀の装飾様式）で装飾され、望遠鏡、目、手鏡、定規などのさまざまな視覚に関連した品々で飾り付けられています。 こちらのフィギュアには１９世紀のマイセンの双剣マーク（贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した２本の剣のトレードマークが１７２３年から用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つである。なお、刃や鍔の傾きなどは年代によって変化している）が記載されています。 全体的に非常に綺麗な状態の品物です。 修復もなく、欠けやひび割れ、細かな線もありません。 こちらの製品は新品ではなく骨董品（アンティーク品）であることをご了承ください。 デザイン者：　 　J. F.　エバーレイン（JOHANN FRIEDRICH EBERLEIN １６９５ – １７４９) 初期デザイン：　１７４５年 製造窯：　　　　マイセン製作工場 寸法：　　　　　高さ　３０．０ｃｍ 製造年：　　　　１９世紀　１８３０年