マイセン人形(MEISSEN) 「鳥と猫とアルルカン」
アルルカンは典型的なカラフルな菱形模様の入ったジャケットに白いフリルをつけ、茶色のズボンとつばのある帽子をかぶり、開いた鳥かごの横の岩に座り、右手で鳥を抱き上げています。
足元には猫がいて、鳥を物欲しそうに見ながら忍び寄ってきます。
平らな草地の台座に、立体的な花や葉が描かれています。
バロック・ロココ時代の宮廷祭礼は、当時の代表的な総合芸術でした。
祭礼は数日から数週間、あるいは数ヶ月に及び仮面舞踏会、オペラ、狩、花火、イルミネーションなど、多彩な宮廷の娯楽が繰り広げられ、もともと仮面や人物を使ったイタリアの民族演劇であるコメディア・デラルテも盛んに行われていました。
特にヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは、そのような役者への憧れから、1770年代初頭に「コメディア・デラルテ」をテーマに取り上げ、マイセン磁器で初めてその姿を表現しました。
芝居がかった仕草や姿勢、表情の豊かさ、ピチピチのズボンを履いたカラフルな衣装は、何よりもケンドラーの動くフィギュアへの興味に応えるものでした。
当時の習慣として、ジャン=アントワーヌ・ワトーやジャック・カロの銅版画、新興の古典主義の影響を受けた作品などをモデルにしています。
製造地: ドイツ・マイセン
製造年代:21世紀初頭
素材 : 陶磁器/光沢仕上げ
技法:ハンドメイド、手描きの磁器
製作者:ヨハン・フリードリヒ・エバーライン (1695 - 1749)
1735年からマイセンの磁器工場で彫刻家、モデラーとして活躍。J. J.ケンドラーとヨハン・ゴットリーブ・アイダーとともに、1737年から1742年にかけて2200点以上の白鳥の食器を製作しました。
エバーライン自身の作品では、バロック様式の豪華な台座に古典的な神々が描かれています。
エバーラインがデザインしたこのモデルは1743年頃のものです。
サイズ:高さ:12.5cm
マーク:マイセン 青い剣のマーク(21世紀のものです)
一級品です。
制作番号: 64518+456
状態:目立つ大きな欠け、割れ、傷なく基本的良好な状態です。