モニックス(MONIX)
1925年から1930年頃に製作された、ニッケルでメッキされた無垢の錫または銅製の、見事なフランス製のアールデコ調のピアノランプ、もしくはデスクランプです。
シェードは部分的にプレスされた錫で仕上げられており、「モニックス パリ(Monix Paris)」とサインされています。
「モニックス」はマクシム・ロキエック(Maxime Lokiec)のブランド名です。
ロキエック事務所はパリ(フォリー・メリクール通り38-40番地)に拠点を置く会社です。この照明器具工房に関してはほとんど何も知られていません。ここでは当方が公文書やモニックスのカタログを調査して分かったことをお伝えします。
ユダヤ系ポーランド人の出自であるマクシム・ロキエックは、1930年代の半ばに名前をロケ(Loquet)に変えました。
彼は1920年頃に銅製の照明器具の会社を立ち上げました。その会社は1980年に閉業しました。
1922年に、モニックスのほとんどのモデルで用いられている、ばねブレーキ方式の球形の接合部について特許が登録されました。戦後、会社は再開し現代化され(量を増やして安くランプを製作する)、人間離れしたようなデザインで、プレスされた錫製のモダンなランプを製作しました。
銅製の土台には、緑のフェルトがかかった丸い金属プレートによって覆われている、鋳鉄の嵌め込みがあります。
緻密で細やかな銅はニッケルでメッキされています。
原型のメッキは年代を考慮しても非常に良い状態です。
プレスされた銅でできたシェードには、小さなへこみがいくつかあります。
清掃し、布で覆われたねじれた新しいコードで再配線してあります。
日本仕様に配線する場合は、追加15000円で対応させて頂きます。
サイズ
高さ(一番高い箇所) 30cm
シェードの長さ 26.5cm
土台の直径 約15cm
状態
目立つ大きな欠け、割れ傷なく、良好な状態です。