アンティーク照明(ランプ)テーブルランプのある暮らし
灯りは部屋をただ明るく照らすだけではありません。
蛍光灯の電気はわたしたちの生活に欠かせない光源です。
古くは松明からろうそく、電球と様々に形を変えて私たちの生活を照らしています。
部屋を明るくするという目的だけであれば、蛍光灯で事足ります。
事務的でありきたりな普通の蛍光灯は、淡々と仕事をしているかのように部屋を明るくしています。
ところが、部屋を明るくするという目的以外に灯りをともすという意味が加わると一気に場が華やぐアイテムへとかわります。
特にアンティークランプは、趣があるうえにその場のムードを温かく盛り上げてくれる演出者として素晴らしい役割を果たしてくれます。
演出家であるわたしたちの手腕の見せ所というわけです。
リビングに置くアンティークランプ
テーブルの上に置くだけでムードある雰囲気を醸し出してくれるのがアンティークランプの醍醐味です。
ぼんやりと浮かび上がる灯りはあれこれと飾り立てる必要がありません。
蛍光灯の電気は暗くなったからという理由でつけますがアンティークランプは
部屋を明るくするというようりも部屋に灯りをともすためにつけるイメージです。
ふと目に入ってくるやわらかい灯りは、疲れた1日から開放してくます。
なぜかアンティークには人の気持ちをほっとさせてくれる力があるように思います。
横から見ても、上から見ても、美しいデザインに魅了されます。
部屋のセンターテーブルに置くのも素敵ですが、住宅事情もあり部屋の真ん中に
大きなテーブルがある家庭はなかなかありません。
最も簡単なのは部屋の片隅にアンティークランプを置くことです。
コーヒーテーブルのような小さなテーブルを部屋の隅に置いてみるのもいいかもしれません。
コレクションしている本や、一輪挿しに刺した花などと一緒に置くとオシャレ度もグンとあがります。
和室にあわせるモダンなアンティークランプ
最近の住宅はオシャレで洋風の造りが多くなってきていますが、
それでもやはり和風テイストが至る所に自然と残っているものです。
アンティークランプを手にする時の最大の悩みは、「家のテイストと合わなさそう」という不安です。
そんな不安でアンティークランプを諦めるのは本当に勿体無いことです。
アンティークの世界は広く、実は和室などでも違和感なくマッチするのです。
実は和室にも馴染むアンティーク
意外なことにアンティークランプは和室に置いても違和感がないものが少なくありません。
装飾の小物使いにセンスの良さが伺えるアンティークランプは、
細部の装飾もさることながら一歩引いて見る全体のフォルムも大切です。
部屋にはいった時に一瞬で目を引くランプの灯りにまず惹かれ、
それから引き寄せられて近寄って見た時に初めて気づくランプの装飾の美しさにまた惹かれる。
アンティークの魅力は奥が深いですね。
子ども部屋とアンティーク
日本人にはあまり馴染みのない感覚かもしれませんが、西洋では家の中に自然にランプで飾られています。
小さな子どものいるスペースでアンティークランプを置くことには抵抗がありますが、
子ども部屋の前や、子ども部屋に通ずる階段の踊り場など遊び心をくすぐるコーディネートを楽しみましょう。
子供たちを見守るように暖かな灯りを灯しています。
幻想的な灯りに浮き上がる楽しげな装飾は、美しいだけではなくワクワクした気持ちを誘い出してくれます。
寝室に向かう子供たちもいい夢を見ることができそうです。
アンティークランプと聞くと豪華なステンドグラスで装飾されたランプを思い浮かべますが、
こんなにかわいいランプもあります。
ちょっと古めかしくも感じる雰囲気の中に、どこか懐かしい感じを与えてくれる
かわいいデザインは子ども部屋にもぴったり。むしろ勿体無いくらいかもしれませんね。
子供の情操教育にもぴったりのアンティークランプは、
美的感覚を養ってくれたり、時代を感じさせる本物の良さを知ることで物を大切にする心も育んでくれます。
おじいちゃんやおばあちゃん、両親が子供の頃に使っていたランプを受け継いでもらえたら最高ですね。
スタンドにこだわり抜いたアンティークランプ
蛍光灯との大きな違いはランプのデザインです。
シェードばかりではなく、スタンド部分にもこだわったアンティークランプは、個性的で飾る人のセンスが現れます。
コレクションルームに飾って自慢の品々をより素敵にみせてくれるスタンドの
アンティークランプは部屋の隅ではなく目立つ所に置いてしっかりと自己主張させてあげたくなります。
料理が好きな人?魚が好きな人?
持ち主の好みを思い浮かべたくなるデザインは、つい覗き込んでしまいたくなります。
お客様との団欒が弾むくつろぎのスペースにおいて会話のお手伝いをしてくれます。
個性的なデザインが楽しめるスタンドのアンティークランプは、古めかしさを感じさせません。
アートに興味のある人なら作品造りをする部屋においてデザインに刺激を受けてセンスを磨きたいですね。
先人の素晴らしいデザインに感化されること間違いなしです。
窓辺に置きたいアンティークランプ
夕暮れ時に窓辺に映る灯りは家族の帰宅を温かく待ちわびてくれます。
美しいステンドグラスの装飾デザインは玄関先や窓際がぴったりです。
帰宅する家族を出迎えるためにランプのスイッチを入れる夕暮れ時にアンティークランプは最高のお出迎えをしてくれます。
灯りがついた家が見えるとほっとします。その灯りがアンティークランプの光なら安堵感に包まれそうです。
豪華なステンドグラスには光のもとがぴったりです。
キャンディーのような甘い装飾は、豪華なのに可愛らしいです。
玄関に置いて帰りを出迎えて貰えたら嬉しいの一言です。
友人が訪ねてきてもこれなら自慢できます。
アールヌーヴォーを思わせるステンドグラスのデザインはアンティーク好きにはたまらないデザインと言えます。
アールヌーヴォーを世に知らしめたアルフォンス・ミュシャの美しいデザインを彷彿とさせるアンティークランプは絶対に手に入れたいランプです。
書斎で活躍するアンティークランプ
書斎にシックな灯りを届けてくれるシンプルなデザインのアンティークランプは、
スタイリッシュで静かに作業を見守ってくれます。
かっこいい空間に身を置くといつもより気が引き締まる感じがします。
仕事のスイッチを入れる合図にランプのスイッチを入れれば仕事もはかどりそうです。
仕事場にこんなアンティークランプを置くのは、本当に贅沢かもしれません。それに見合った仕事ができるよう張り切りたくなります。
まるで古い映画のワンシーンのようなデスクは、子供にとっても憧れです。シンプルだからこそ、いいものでなければなりません。
アンティークといえば装飾にばかり目がいきますが、スラリと伸びたランプのシルエットもなかなかのものです。
空間を潤すアンティークランプ
視界にはいるものは人々の生活に密着して五感を刺激します。本を読む椅子の傍ら、食事をする部屋の隅、お客様を迎える玄関や家族が通る廊下に、くつろぎのリビングと至ることろでアンティークランプは人々の生活を見守ります。
灯りを扱えるのは人間だけです。古き良き時代、クランプを手がけてきた職人がいかに人々に愛されるランプを作り上げるために心血を注いできたのかが伝わってきます。
空間に潤いを持たせるには飾ろうとし、灯りを必要とする気持ちが伴います。アンティークランプがその気持ちにそっと答えてくれるはずです。