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      ゼニスのクロノグラフ腕時計の歴史 エルプリメロ(El Primero)を搭載したZenith・クロノマスター

      スイス製腕時計 ゼニスのエルプリメロ(El Primero)の物語

      自動巻きのクロノグラフの開発は、とても困難なことでした。

      それは、自動巻きの機構が最初に開発をされてから、実際にクロノグラフに実装されるまで40年もの時間が経過したことでも明らかなのではないでしょうか。

      しかし1969年についに、世界初の専用設計自動巻きクロノグラフ・ムーブメントとして誕生したのがエルプリメロ(El Primero)なのです。

      1865年にジョルジュ・ファーブル=ジャコが創業したゼニスが、常に時代の先を見て、
      機械による量産化などに乗り出した結果の偉業と言えるのではないでしょうか。

      この偉業は、時計史にも残る歴史的なものでした。

      実は、ゼニス社が専用設計自動巻きクロノグラフを開発した同時期に、同じように自動巻きクロノグラフが開発されました。

      それは、ブライトリング、ホイヤー=レオニダス社らのグループが完成させたものです。

       

      けれど、そちらのグループが開発させた、自動巻きクロノグラフは2段モジュールのマイクロローター式でした。

      しかし、エルプリメロ(El Primero)は最初からメインプレート上にクロノグラフ機構を埋め込んでいました。さらに中心を軸としてセンターローターによって自動巻き上げにするという本当に、クロノグラフ専用のものだったのです。

      ですから、エルプリメロ(El Primero)のムーブメントは、世界で最初の専用設計自動巻きクロノグラフと呼ばれるようになったのです。

      さて、エルプリメロ(El Primero)というのはスペイン語でナンバー1という意味があるのです。

      そしてエルプリメロ(El Primero)はその名の通りにゼニスの知識と知恵を集結させた、最高傑作のムーブメントとして、世界で絶賛されました。

      7年という長い歳月をかけて完成させたエルプリメロ(El Primero)という最高傑作を生み出したゼニスですが、すぐに到来したクォーツの波に勝つことはできませんでした。

      ついに1972年、ゼニスはアメリカの傘下へと入ることになるのです。

      そして、それによってエルプリメロ(El Primero)の生産も終了することになりました。

      しかし、機械式時計の再来を信じて疑わない人物がいました。

      その人物が、ゼニスの製造主任であるシャルル・ヴェルモです。

      彼が、エルプリメロ(El Primero)の金型や設計図などを工場の屋根裏に、こっそりと隠していたのです。

      このシャルル・ヴェルモのおかげで1980年代に入ったとき、エルプリメロ(El Primero)に再び命を吹き込むことができたのです。

      彼は、エルプリメロ(El Primero)復活の影の功労者と言えるのではないでしょうか。

      この頃には、アメリカの経営陣はすでに去っていました。そしてスイスの経営陣の手によって、エルプリメロ(El Primero)は復活を遂げるようになるのです。

      その後には、Cal.400、Cal.410の他にフライバック機能を搭載させたCal.405が1997年に発表されました。

        

      こうしてエルプリメロ(El Primero)は現在に至っても、自動巻きのクロノグラフ・ムーブメントとして世界最高の水準を誇っているのです。

      エルプリメロ(El Primero)のスタンダードモデル

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 エルプリメロのスタンダードモデル

       

      ゼニス・クロノマスターは、エルプリメロ(El Primero)の「3019PHC」の真髄を受け継いだモデルです。

      これをゼニス社が発表したのは、1969年のこと。

      世界で初めての設計自動巻きクロノグラフ・ムーブメントでした。

      3時の場所には、30分計が。

      そして6時の場所には、12時間計が。さらに9時の場所にはスモールセコンドがあります。

      カレンダー表示も4時と5時の間にあるのです。

      これは、エルプリメロ(El Primero)の基本スタイルであるCal.400を搭載していて、時の支配者という名前を持つゼニス社のエレガンスラインなのです。

       

      現在のエルプリメロ(El Primero)・ムーブメント

      現在のエルプリメロ(El Primero)・ムーブメントには4つのバリエーションがあります。

      1つめは、もっともシンプルなデイト付きムーブメントのCal.400。

      2つめは、Cal.400にフライバック機能をつけたCal.405。

      そして3つめは、トリプルカレンダーとムーンフェイズを搭載しているCal.410です。

      4つめは、手巻き式ムーブメントであるCal.420。こちらはポケットウォッチに搭載されています。

       

      ゼニス社のムーブメント cal.420

       

      これらのすべては、Cal.400が基本となっています。

      「3019PHC」というキャリバー名で1969年に登場した世界で最初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントの後継モデルとなっています。

       

      クラス・エルプリメロ(El Primero)

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 クラス・エル・プリメロ

       

      Cal.400はクラシカルな雰囲気を持つ「クラス エル・プリメロ」そして、「クロノマスター・エル・プリメロ」に搭載されています。

      このCal.400というムーブメントが、エルプリメロ(El Primero)の基本となるキャリバーです。

      他のキャリバーは、すべてこのCal.400から派生したものとなります。

      Cai.400のサイズは直径が30mm、厚さは6.5mmとなっています。

      さらに、30分計が3時の位置に、12時間計が6時の位置にあります。

      9時の位置には、スモールセコンドがあり、カレンダー機能まで搭載されているのです。

      スペックは毎時3万6000振動という、とても驚異的なものとなっています。

       

      フライバック機能がついたCal.405

       Cal.405はCal.400のパーツを12個チェンジして、さらにフライバック機能をつけたムーブメントです。

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 k1758_1

       

      計測をする際、スタートボタンを押したあとすぐに、リセットボタンを押すと、クロノグラフの針がゼロの位置まで戻り、再計測を開始してくれます。

       

      トリプルカレンダー搭載のCal.410

       

      ゼニス社のトリプルカレンダー搭載のCal.410

       

      基本ベースとなっているCal.400にカレンダー機能を追加したのが、Cal.410です。

      こちらはクロノマスター・エルプリメロ(El Primero)に搭載されています。

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 クロノマスター・エルプリメロ(El Primero)

       

      こちらの直径などのサイズはCal.400と同じで変わりがありません。

      しかし、デイト表示の他にダイヤルの上部に月、曜日の表示が、6時の場所にはムーンフェイズが表示されるようになっています。

       

      手巻き式のクロノグラフCal.420

      この手巻き式クロノグラフは、Cal.400からの自動巻きの機能を取り除いたムーブメントです。

      ポケットウォッチにのみ、現在では搭載されています。

      文字盤の上にはタキメーターと、テレメーターが装備されています。

      こちらのモデルは、リューズが12時の場所に来るのでインダイヤルの表示が他のモデルと異なっているのも、特徴の1つです。

       

      これまでの歴代エルプリメロ(El Primero)

      エルプリメロ(El Primero)が誕生したのは1969年、専用自動巻きクロノグラフ・ムーブメントとして世界初のことでした。

      歴史の中でクォーツの波に押され、生産が中止されることもありました。

      しかし1980年になると、改めてエルプリメロ(El Primero)は生産を開始するのです。

      その間、およそ30年。

      コストダウンを理由とした大きな変更があるわけでもなく、少しずつ進化していくことになるのです。

      これまで、エルプリメロ(El Primero)を搭載したモデルはどのようなものがあったのでしょうか。

      ここで少し、エリ・プリメロ搭載モデルの軌跡を追っていきたいと思います。

       

      Ref.G381

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 Ref.G381

       

      1969年から72年の間に生産されたのが、このRef.G381です。

      なんとこのモデルは、エルプリメロ(El Primero)が発表された1969年にわずか700本のみ製造された、とても希少なモデルなのです。

      初代エルプリメロ(El Primero)が製造されてから、わずか数年だけ生産されたモデルです。

      白のベースに黒のインダイヤルという2種類のカラーの文字盤。

      そしてタキメーターを搭載しています。

       

      Ref.01.200.415

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 Ref.01.200.415

       

      1970年代に製造されたモデルです。

      この頃のデザインらしく、近未来的な雰囲気となっています。

      4950本が製造されました。

      ダイヤルに使用されているブルーも、現在では見られないものとなっています。

      ケース、インダイヤル、プッシュボタンのすべてにおいてスクエアというとても大胆なデザインとなっており、今見ても新鮮さを感じることができるのではないでしょうか。

       

      Ref.A787

      こちらは1970年初期のモデルとなっています。

      ラグとケースが一体化されたデザインがとても新鮮で、洗練されています。

      カラーはシルバーとホワイトで統一されており、シンプルな見た目です。

      その中でも、先端に赤い四角がついたクロノグラフ針はアクセントとなっています。

      製造された本数は、1500本です。

       

      Ref.01.0240.410

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 Ref.01.0240.410

       

      エルプリメロ(El Primero)の生産が再開されたのは1980年代に入ってからのことです。

      生産が再スタートを切った1986年、はじめてゼニス社で自社モデルとして搭載されたもので、これは現在に至っても販売が続けられています。

      トリプルカレンダーと、ムーンフェイズを搭載しているモデルです。

      さらにCal.410を採用しているエルプリメロ(El Primero)の上位の機種となっています。

       

      Ref.01.0180.415

       

      ゼニス社のクロノグラフ腕時計 Ref.01.0180.415

       

      こちらの機種は1972年から75年の間に生産が行われました。

      12時間表示付きの回転ペゼルとタキメーターは、飛行時間を計測するために搭載されている、アビエーターモデルとなっています。

      製造された本数は100本と大変希少なモデルです。

      ブラックのダイヤル、ペゼルにブルーのクロノグラフ針という組み合わせはとても精悍でスタイリッシュな雰囲気を出しています。

       

      Ref.375

      ゼニス社創業120年の節目となった1990年。

      その節目を祝う記念モデルとして世界で500本だけの限定として発売された、とても希少価値の高いモデルとなっています。

      高級感溢れる18KYG製のケースにホワイトの文字盤が印象的です。

      ダイヤルの8時の場所にはシリアルナンバーも入っています。