クリストフル Christofle ギャレア(ガリア) gallia

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      最初のギャレア製品は、19世紀の終わりに1888年以来クリストフルに所属していた製造者アルフェニド(アルフェニド鋳造所ではアルフェニドはアルパカまたはNeusilberの単なる別のブランド名でした)によって提案されました。

      しかし、この買収を統合するのではなく、クリストフルはギャレアを独立ブランドとして独自のブランドで取引を継続させました。経験豊富なフランスの金細工職人、フェリックス・セロン(FélixChéron)が、アルフェニド工場の管理に招かれました。

      その後、彼は安価なスズ系銀メッキ製品を新たに開発するよう依頼されました。というのも、そのような新しいビジネスは、その時代に高級銀メッキ製品のフランス市場を支配していたクリストフルにとってはかなり危険な冒険であり、よって、Alfenideという名前でこの新製品を導入することに決定したのです。

      従って、新たに製造されたすべてのギャレアの製品には、シルバープレートであることを示すアルフェニドのマークと正方形の箱内の菱形の中のヤギのプロフィールが使用されました。

      しかし、生産が成功すると、ギャレア製品のアルフェニドのマークは消え、代わりにシルバープレート用のクリストフルのマークが使用されるようになりました。 

      ギャレアは、1896年頃にフェリックス・セロンによって特許取得された銅 - 錫合金のブランド名です。

      この合金の正確な化学的含量は不明ですが、おそらくアンチモンおよびビスマスも含んでいたと思われます。

      この合金製のアイテムは鋳造で直接製作でき、アルパカをベースにしたものより洗練されたレリーフや彫刻の形を作るのに使用されました。

      電気めっきを用いることで、この合金を銀で覆うことが可能でした。けれども、ギャレア上に置かれた銀コーティングの品質は、アルパカ(MétalBlanc)上に置かれたものよりも低いものでした。

      フェリックス・セロンは、この新しく発明された合金を、著名なアーティストやデザイナーによって作られた、非常に装飾的なアイテムの小さなシリーズの製造に直ちに使用しました。ギャレアの製造ラインの主な目的は、安価な製品で市場を満足させ、同時に現在のアートの傾向に従うことでした。

      今日、世界のアンティーク市場では、これらの「安い」シルバープレートアイテムが、同じ期間の「高級」クリストフル製品より310倍高い価格で販売されていることは注目に値することです。

      生産は70年間続きましたが、ギャレアの芸術的品質は1940年までに大幅に低下しました。 

      1902年、フェリックス・セロンの引退に伴い、エコール・サントラル・パリ工学・技術系エリート養成のための公立高等教育機関の技術者、Henri Harleuxがアルフェニド/ギャレアを率いることになりました。

       

      彼はギャレアのブランド開発の方針を継承しました。

      1916年、クリストフルの大規模な再編のもと、Harleuxはパリ北部のSaint-Denisにあるクリストフルの工場でギャレア生産のための工房を設立しました。

       

      これはHarleuxの指示の下で独立したユニットであり、Saint-Denisの管理者に報告する必要はありませんでした。

      このユニットは、ギャレアがクリストフル内で完全に自治権を失った1933年まで生き残りました。

      ギャレア合金の名前は、ローマ帝国のフランス領の旧ラテン語に似ていることにお気づきになるかもしれません(フランス語でGallia または Gaulle)。

      インターネット上の情報によると、GALLIA(ギャレア)という名前は単に "GALvanoplastie alLIAge"(電気メッキ合金)の略語を意味するようです。

      いずれにせよ、生産の最初の30年間に使用されたギャレアの金属製品のマークは、有名な「coq gaullois」(ギャレアの雄鶏)のプロファイルに基づいていました。

       よく知られているように、1863年から1928年に製造されたアルパカをベースにした中空器具「クリストフル」の各製品には、1から3000000までの独自の順序番号がつけられていました。

      逆に、シルバープレート製品は、ギャレア金属をベースにしており、序数はなく、1900年から1935年の間に、モデル番号が必然的にマークされていました。最初から、これらのモデル番号は約4100から約6100まで続いていました(私が持っているコレクションには4113から6098までのモデル番号がついています)。

      その後、20世紀の終わりに、約0100から少なくとも0462までの新しい数値が始まりました。ですから、もしモデル番号が1200または12000と言ったギャレアのアイテムを見つけたら、それは確実に偽物です!

      1935年以降、モデルナンバーマークは必須ではなくなり、まもなく完全になくなりました。 私は約4ダースのシルバープレートのギャレアの作品を自分のコレクションに持っており、それらのマークは以下のようになっています。

      いくつかのギャレアシルバープレートの紋章は、こちらでご紹介します。

      1900年から1908年の「GALLIA METAL」(ギャレアメタル)の横書きのマーク

       

      番号

      マーク コメント
      1

      この最初のギャレアのマークは3つから成っています。1)ギャレアのベースメタルのマーク:紋章のような形の中にギャレアの雄鶏の絵がありその下に「Gallia Metal(ギャレア・メタル)」という言葉が あります。紋章のサイズは横2.8mmから4.8mm(対称の垂直軸に沿って)、縦2.7mmから4.3mmです。2)シルバープレート用のアルフェニド商品のマークはヤギの頭であり、車線の正方形の中にあるひし形の中に描かれています。サイズは1.6mm x 1.6mmから2.6mm x 2.6mmまであるようです。3)モデルナンバーは4100と6100の間です。非常に希少価値があります。

      2  

       次のギャレアのマークは「小さいマーク」と呼ばれているもので、マークをする場所が非常に狭い場合に使われました。こちらも3つから成ります。1)ギャレアのベースメタルのマーク:紋章のような形の中にギャレアの雄鶏の絵がありその下に「Gallia Metal(ギャレア・メタル)」という言葉が あります。紋章のサイズは横3.4 mm(対称の垂直軸に沿って)、縦2.9mmです。2)横軸で「GALLIA METAL」と書かれた文字の中間またはその下にあります。「GALLIA」はsans serifフォントが使用されています。「GALLIA」の長さは8mmで高さは6.5-7mmです。3)シルバープレート用のアルフェニド商品のマークはヤギの頭であり、車線の正方形の中にあるひし形の中に描かれています。サイズは2.5mm x 2.5mmです。非常に希少価値があります。

      3  

       3つ目のギャレアマークは最初のものに似ていますが、雄鶏の絵がもっとはっきりと描かれています。紋章のサイズは横3.2mmから4.6mm(対称の垂直軸に沿って)、縦2.9mmから4.3mmです。シルバープレート用のアルフェニド商品のマークのヤギの頭のサイズは2.5mm x 2.5mmから2.6mm x 2.7mmまであるようです。モデルナンバーも表示してあります。比較的手に入りやすいです。

      4  

       次のギャレアマークも「小さいマーク」と呼ばれており、マークをする場所が狭い場合に使われました。こちらも3つからなります。1)アルフェニド製造のマークの左に「GALLIA METAL」という文字。字はsans serifフォントが使用されています。「GALLIA」の文字の長さは3.4mmで、その高さとの割合は4.8:2です。2) モデルナンバー、3) シルバープレート用のアルフェニド商品のマークはヤギの頭であり、車線の正方形の中にあるひし形の中に描かれています。サイズは2.5mm x 2.5mmです。非常に希少価値があります。

      1908年から1931年の「ORFEVRERIE GALLIA」または「O.GALLIA」の横文字のマーク

      番号 マーク コメント
      5            

      このギャレアマークと3番目のマークの違いは「GALLIA METAL」の代わりに「ORFEVRERIE GALLIA」という文字を使っていることです(ギャレア銀工房を意味します)。紋章のサイズは3.1mmから4.3mm(対称の垂直軸に沿って)、縦2.6mmから4.2mmです。シルバープレートであることを示すヤギの頭のマークのサイズは2.3mm x 2.5mmから2.5mm x 2.7mmまで様々です。モデルナンバーも表示されています。このマークは1908年から1929年まで使用されました。比較的手に入りやすいです。

      6
         

      次のギャレアマークは5番目のマークの小さいバージョンで、1908年から1929年まで使用されました。マークは3つから成っています:1)「O.GALLIA」の文字(ORFEVRERIE GALLIAの短縮形)がアルフェニド製造の左側に書かれています。san serifフォントです。GALLIAの文字の長さは3.9mmから4.6mmで、GALLIAの言葉の長さと高さの比は3.5-5.2:2です。2)モデルナンバー、3)シルバープレート用のアルフェニド商品のマークはヤギの頭であり、車線の正方形の中にあるひし形の中に描かれています。サイズは1.6mm x 1.6mmと2.0mm x 2.0mmの間です。希少価値があります。

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       次のギャレアのマークはシルバープレートを示す新しいマークが施されています(おそらくアルフェニドのSaint-Denis事業部で使用)。ヤギの頭の代わりに、猫の頭が施されています。しかも新しいマークの中には2つの「C」の頭文字があり、これはチャールズ・クリストフルのイニシャルです。紋章のサイズは3.4mm(対称の垂直軸に沿って)、縦3.0mmです。シルバープレートを示す猫の頭のマークのサイズは2.6 mm x 2.7mmです。このマークは1921年から1931年まで使用されました。かなり珍しいです。

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      次のギャレアマークは7番マークの小さいバージョンで、1921年から1931年まで使用されました。「ORFEVRERIE GALLIA」の文字の入った紋章の代わりに、 シンプルに「O.GALLIA」と書かれています。GALLIAの文字はsan serifフォントを使用しています。GALLIAの文字の長さは3.9mm - 4.6mmで、文字の長さと高さの比は4.3:5.4です。シルバープレートを示す猫の頭のマークのサイズは小さいサイズで、1.6mm x 1.8mmと2.0mm x 2.0mmの間になります。

      1931年から1935年のクリストフルのシルバープレートのマークと「O.GALLIA」の横文字のマークが共に表示されているアイテム 

      番号 マーク コメント
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      このギャレアのマークは1931年から1935年に使用され、「O.GALLIA」の文字と共に3つ目のクリストフルのシルバープレートを意味するマークが刻まれています。「GALLIA」の文字はsan serifフォントを使用しています。GALLIAの文字の長さは4.1mmから4.3mmで、長さと高さの比は4.4:5.3になります。シルバープレートを意味する長方形のマークのサイズは1.4mm x1.4mmと1.6mm x 1.7mmの間で、楕円形のサイズは1mm x 1.4mmと1.2mm x 1.7mmの間になります。どちらかというと手に入りやすいです。

      1935年から1975年の「ギャレア」及び「コレクション・ギャレア」のマーク

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      このマークは1935年からギャレアのベースメタルの使用されました。シルバープレートであることを意味する新しいマークが登場しました。四角の中に、チェスの「騎士」のマークが「O」と「C」(ORFEVRERIE GALLIAの頭文字)に挟まれています。1935年からギャレアはこのマークを採用しており、よって7番から9番までのマークに見られていた「O.GALLIA」の「O」が消えてしまいました。理由は簡単です。これからは銀細工の鋳造所はただ一つであるということを意味しているのです。GALLIAの字はsan serifフォントを使用しています。GALLIAの字の長さは4.6mmで、長さと高さの比は5:3になります。騎士のマークのサイズは約1.6mm x 1.9mmです。

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      このギャレアのマークは再びギャレアの雄鶏のイメージを使用し、「GALLIA」の文字を別々に刻んでいます。GALLIAの字はsan serifフォントを使用しています。長方形の雄鶏のサイズは様々で1.7mm x 2.4mmと2.2mm x 3.1mmの間です。GALLIAの文字の長さは4.6mmから6.3mm、高さは4.4mm x 6.9mmです。10番のマークと同様、シルバープレートであることを示すのに「O」と「C」に挟まれた騎士のマークを使用しています。サイズは1.8mm x 1.8mmと1.9mm x 2.0mmの間です。手に入りやすいです。

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      11番目のマークとは対照的に、雄鶏のマークとGALLIAの文字が組み合わされています。GALLIAの字はserifフォントを使用しています。他には「FRANCE(フランス)」と「PROD. CHRISTOFLE(クリストフル製造)」という英語とフランス語共通の言葉が刻まれています。長方形の雄鶏のサイズは1.8mm x 2mmと1.9mm x 2.1mmの間です。GALLIAの文字の長さは4.9mmから5mm、高さは5.2mm から5.3mmです。10番と11番のマークのようにシルバープレートであることを示すのに「O」と「C」に挟まれた騎士のマークを使用しています。サイズは1.9mm x 2.2mmと2.2mm x 2.2mmの間です。手に入りやすいです。

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      1つ前のマークに雄鶏のイメージがないものとなっています。GALLIAはserifフォントを使用しています。その他の文字、 「FRANCE(フランス)」と「PROD. CHRISTOFLE(クリストフル製造)」という英語とフランス語共通の言葉はsan serifフォントを使用しています。GALLIAの文字の長さは4.5mmから4.8mm、高さは5.0mm から5.7mmです。シルバープレートであることを示す騎士のマークのサイズは2mm x 2.2mmと2.2mm x 2.2mmの間です。稀にプレートに使用しているシルバーの量をグラムで表すmarque de grammageが正方形の中に記入してあります。 注:稀にイタリアで製作されたものあり、その場合は「FRANCE」でなく「ITALY」と極印されています。

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      このギャレアのマークには「COLLECTION GALLIA」とsans serifフォントで書かれています。「CHRISTOFLE」と「FRANCE」の文字はserifフォントを使用しています。GALLIAの文字の長さは4.4mmです。シルバープレートであることを示す騎士のマークのサイズは2.2mm x 2.2mmです。

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      一つ前のギャレアのマークとは対照的に、このマークは「COLL. GALLIA」(Collection Galliaの省略形)をserifフォントで極印しています。 「CHRISTOFLE」と「FRANCE」の文字はsans serifフォントを使用しています。GALLIAの文字の長さは2.7mmです。シルバープレートであることを示す騎士のマークのサイズは約2.1mm x 2.1mmです。