イギリス(英国)のエインズレイ England Bone China(Aynsley)ってどんな陶磁器ブランドなの?
イギリス(英国)のエインズレイ England Bone China(Aynsley)ってどんな陶磁器ブランドなの?
高品質な工場と、豊かな家系であるAynsley England Bone China(エインズレイ イングランド ボーンチャイナ)は、イギリスのスタフォードシャーで1775年、マスター・ポッター・ジョン・エインズレイにより設立されました。
最も古い、生き残った企業の一つであるエインズレイは、21世紀まで生き残り、スポード(2007年閉鎖)などの大きな企業がビジネスを畳んだ後も営業を続けました。
陶器の地域であるストークオントレントを散策すると、ほとんどが今は存在しませんが、運がよければ今もエインズレイがまだ営業しているのを、見る事が出来るかもしれません。
企業は元々、1775年、陶芸家のジョンが趣味として小さなスケールで始めたものでした。
このケースは陶器の世界だけでなく、他のビジネスでも多く見受けられますね。
彼の孫であるジョン・エインズレイ二世が、企業を高級陶器産業の頂点にのしあげました。
ジョン二世は1870年にロンドン市長になりました。
重要な企業の成功の裏には、大抵重要な人物がいる物です。
この企業の場合、それは創始者の孫のジョンで、彼は力の限り企業を前へ推し進めました。
1861年、陶器工場が特別に建設されました。
エインズレイは疑いようもなく、これまでもこれからも一番のアンティーク陶磁器メーカーでしょう。
エインズレイの有名な柄は、
・Pembroke(ペンブルク)
・Cottage Garden(コテージガーデン)
Little Sweetheart(リトルスイートハート)
Wild Tudor(ワイルド・チューダー)
Orchard Gold(オーチャードゴールド)
です。
富裕層や王族の人々は、自宅様にエインズレイの陶器を選びました。
これは現女王のエリザベス女王、彼女の息子である、プリンス・オブ・ウェールズを含みます。
クイーン・ビクトリアもエインズレイを贔屓にしていました。
面白い事に、エインズレイ・ファミリーと、陶磁器メーカーである、パラゴンチャイナ、ロイヤル・アルバートの間にはつながりがありました。
創始者のジョン・エインズレイの息子は、パラゴンという別の会社を創業しました。
パラゴンも1920年代には、クイーンからの任命状を受けたパラゴンチャイナを形成しました。
創始者の孫のジョン・エインズレイが後を継いだ理由の一つが、息子・ハーバードがパラゴンを創業してしまったから、というのがあります。
マイングループから独立した存在であったエインズレイと違い(成功したUKブランドではとても珍しい存在です)、ハーバード・エインズレイのパラゴンは、1960年にロイヤル・アルバートに買収され、そのロイヤル・アルバートも1972年にロイヤル・ドルトンに吸収されました。
ブランド自体は2005年にウェッジウッドに買収されました。
大グループからの抑圧から独立した存在である事が、まさにこの興味深い企業が長い歴史を楽しんだことを説明しています。