ドイツの高級陶磁器!マイセンの歴代マーク(バックスタンプ・サイン・刻印)のご紹介
本日もご覧いただきありがとう御座います。
アンティークテーブルウェア店長の妹尾です。
さて、今日はマイセンを見極めるうえで、重要なマークのお話をさせていただきます。
年代によって、全く違うマークになっていますので、お手持ちのマイセンと見比べてみて・・・
◯◯◯◯年に作られたんだ~。と感動し、より一層愛着が沸いてくるかと思いますので、
是非マイセンを見るときは参考になさってくださいね(^^)
歴代マイセンのマーク紹介
マイセンの窯印、刻印、スタンプ
1733-1734 | 1720-1750 | 1723-1725 | 1725-1732 | 1732-1773 | 1774-1814 |
1814-1824 | 1825-1924 | 1924-1934 | 1934-1945 | 1947-1972 | 1972-2008 |
1972-2008 | 2008-2009 | 2009- | 2009- | 2009- |
注:これらの窯印は、1772年に手描きのマークに加えてスタンプが使用され始めるまでは、すべてコバルトブルーの下絵付けで手描きされていました。
また、これらのマークには複数のバリエーションがあり、一般的に、年代およびろくろ師、装飾者、デザイナー、成型師を示すマークが付けられています。
これらのイヤーマークは、マイセンの窯印に付け加える形で刻印されました。
1980年からは左図のとおりアルファベットが使われており、1990年はL、1991年はM、と続き、2004年からは小文字のアルファベットとなっています。
例:2004年 = a、2005年 = b など
これらの中国風のマークは1800年から1825年の期間、主に1817年~1820年のものとされています。
マイセンのシンボルマーク:青のクロス剣
そして、こちらが実際のマイセンのマークになります。
ご注意して頂きたい点は、
・このマークは必ず手書きであるため、若干形が異なる場合もあるということ!
・あくまでもマイセン社のものであることの証明に過ぎないということ!
そのため、アンティークのマイセンの検証は、 その作品、および装飾における品質で評価されます。
ドレスデンでもこのマークは使用され、現代にも類似するマークは存在します。
そこで参考にしてほしい本があります。
オットー・ワルチャ著「マイセンボルセレン」1981 年;
ロバート・E.ロントゲン著「マイセンの本」1984 年;
この他にも関連書籍はあるみたいですが、まずはこの 2 冊の書籍が良いでしょう(^^)
マイセンマークの使用時期について
マイセンが製造された当時、初めは磁器にマークをつける際に大変慎重であったそうです。
マークの剣は丁寧に描かれ、双方の角度を大きくして仕上げられていますね。
時代が進むに連れ、 描くマークは当初の細かい注意から解放されていっています(*^^*)
虫眼鏡を使ってお持ちのマイセン磁器を眺めて交差しているのが矢であるか、剣なのかを確認してみましょう。
この違いは大きいです!!!
また、マイセンは、いつかのレプリカマーク(18世紀のもの)を使用しています。
マイセンのマークに入るスクラッチの意味とは?
取消ライン(スクラッチ、2本線のこと)は、通常マイセン磁器の交差する剣マークの間、もしくは横に描かれます。
これは、色塗りあるいは品質に劣りがあることを教える為のものなんです!!
これは別の言い方をすれば2級品になります。
ですが、この2級品は実際のところ我々のような素人が見ても、その違いに気がつかないのが現実です。
ですので、職人のレベルに達してこそ分かるんですね。
それを証明している画像がこちらです。
マイセンがこの取消ラインを引いたのは、価格の値下げをすることにより、回転率をあげる戦略であったためです。
ドイツのドレスデンマークは、たまにマイセンマークとも呼ばれることもあるそうです。
それは、ドイツ1880 年代後半の芸術家であった、
ヘレナ・ウルフソン氏の著作権となっている: クロスした剣マークです。
いくつか、クロスした剣マークを使用した会社の一覧を添付しましたが、
そのマークの写真は見つからないんです。
まさに幻のマークです!
そのため、頭の片隅にだけちょこっと置いていただけたら・・・
幸いです(*^^*)