フランスのガラス工芸家 エミールガレ(emile galle)の素晴らしき作品のご紹介4

エミールガレ カメオガラス パープルと白 花瓶

 

エミールガレ カメオガラス パープルと白 花瓶

 

乳白色を背景にパープルの葉と花がくっきりとアシッド(腐食技法)で彫られています。
ポンティルあとは磨かれています。
欠け、ひび、細いキズ、その他のダメージなどはありません。
 

サイズ

高さ 10.16cm

幅  1.9cm(口)  5.7cm(最大)

フランスのエミールガレ作 バンジョー型カメオ彫り シダ文 花瓶 

 

フランスのエミールガレ作 バンジョー型カメオ彫り シダ文 花瓶

 

美しいバンジョー型のシダ文カメオ花瓶、ガレのサイン入りです。
シダの模様が、緑と茶色で陰影美しく描かれており、薄いグリーンのつや消しです。
花瓶の反対側にガレとサインがあります。
全体にとても良い状態ですが、先端は縮んでいるようにみえます。

サイズ

高さ 19.05cm

幅  12.07cm X  8.89cm
 

エミールガレ作 三色使い ボウル スターサイン星入り(1904-1914)

 

エミールガレ作 三色使い ボウル スターサイン星入り(1904-1914)

 

エミール・ガレはフランスのナンシーに生まれ、1873年に自分のガラス工房でガラスを作り始めました。1889年、パリ万博において彼は自身のカメオガラスを紹介しました。
1904年の彼の死後、彼の妻が彼の作品やその他の物を引続き作りました。

しかし、その1904年から1914年の間はすべてのサインに星がついているわけではありません。この稀少なボウルは三色使われた作品で、テキサスの優良店から入手し、別箇ウェブサイトに掲載している花瓶に同じお色とモチーフの作品があります。

果物の葉と枝が、アシッド(腐食技法)でカメオガラスに細かく彫られています。
星のついたサインがきちんとされており、こちらの花瓶が正真正銘の本物で複製品ではないことは保証付きです。素晴らしい状態で、欠け、ひび、細いキズなどはありません。大きなポンティルのあとは磨かれています。

高さ  17.2cm(本体)    12.7cm(縁の部分)

幅      5.1cm

エミールガレ "シャルドン" (アザミ文) カメオ彫り 花瓶

 

エミールガレ "シャルドン" (アザミ文) カメオ彫り 花瓶

 

クラシカルなガレのカメオガラスの花瓶です。
この大きな花瓶は、白をベースに土台と先端は陰影がつけてあります。カメオはライムグリーンでアシッド(腐食技法)で彫られています。花瓶を囲むようにデザインされている柄は、”シャルドン”というフランスとレーヌ地方を象徴する野生のアザミ模様です。

1900年頃。花瓶の本体にカメオ彫りで"ガレ"とサインがあります。

状態はよく、欠け、ひび、補修あとなどはありません。経年による擦れがあります。花瓶の足の部分に大きなひっかいたようなあとがありますが、製作中に出来たと思われます。

サイズ  高さ およそ40.5cm

参考:この柄は、ミュンヘンのオークションハウス・クッティンバウムの2009年10月のアールヌーボーとアールデコのオークションカタログ65ページに記載されています。

工房の紹介

有名なフランスのガラス工芸家であるエミール・ガレは、世界が急速に工業化へと向かっていた1846年、フランスのナンシーという町に生まれました。彼の父シャルル・ガレは陶器とガラス制作の工場を所有していました。エミールは早くから植物学、芸術、昆虫学、化学において才能をみせ、その知識は彼がのちに芸術家として仕事する際に大変役立ちました。10代の頃、ガレは遠方へと旅に出かけ、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館の東洋コレクションでエナメルの技術をみつけ魅了されました。

ガレはマイセンタールのバーガン&シュベールのガラス工房で働き始め、その後1873年に自分自身の会社を設立しました。クラシカルなエナメルデザインの試作をし、その技法に興味を抱いていた彼は、1878年のパリの万国博覧会をみて、その情熱を一気に燃え上がらせました。特に印象的だったのがイギリスのジョゼフ・ロックとジョン・ノースウッドによるカメオガラスとアージー・ルソーによるパート・ド・ヴェールのデザインです。ガレは、彼自身の自然への造詣、化学の知識、芸術家としての目を、カメオガラスや陶器、木象嵌の世界に結びつけていきました。

ガレは1885円に小さな木工所を開き、そこで家具に象嵌細工のデザインをほどこす仕事の経験を積みます。一方、父親の工場でも働き続けました。1889年、エミール・ガレはパリの万国博覧会で新しいガラスの工芸品を展示しました。デザインも色もそれまでにはみられなかったもので、すぐさまセンセーションを巻き起こしました。

アールヌーヴォーという新しいスタイルが現れ始めました。アールヌーヴォーの美学と自然主義は、当然ながらまだ若かったエミール・ガレを惹き付けました。ガレが最初に工房を設立した時は、バーガン&シュベールのガラス工房でガレのデザインを製造していました。しかし、1894年にガレはナンシーに自分自身の工場を建て、その生産を通して彼自身のデザインを創りだすようになりました。ガレは多くの独自のデザインを生み出しており、「エミール・ガレ・クリスタリー(ガラス工房)」で彼が雇っていた優秀な職人たちのデザインも積極的に手直しをしたり認めたりしていたことで有名です。

ガレのデザインは、植物学者として、自然から多くの発想を得ています。虫や花々、葉や草木の一瞬の表情などの模様です。ガレはフランスのレジオン・ドヌール勲章を含め、生涯を通して多くの賞を手にしました。また高い人気を博し、高収入の仕事をこなしました。彼は、骨身を惜しまない努力を何日も要するような複雑で入り組んだガラスデザインから、高品質の工芸ガラスで、美しいながらそれほど製造に費用がかからないデザインまで、どちらも制作しました。

ガレのカメオガラスは、ホイールカット技法のものとアシッド・エッチング(酸による腐食処理)技法のものがあります。どちらも職人の熟練した技能が必要とされます。どちらの技法も、多色使いのガラスの層を少しずつ取り除くことで、複雑で素晴らしい細やかなデザインを創りだします。

ガレの作品、特にカメオガラスは、エミール・ガレの生前中にも、常に幅広く模倣されてきました。彼のスタイルは、ドーム兄弟とミュラー兄弟を含め同時代の多くの人々に影響を及ぼしました。この地方の多くの人々は、まとめてエコール・ド・ナンシー(ナンシー派)として知られており、ガレは初代学長に選ばれました。

ガレは1904年、58才の時に白血病で亡くなりました。彼の未亡人は1914年に第一次世界大戦が勃発するまで、工場でガレのガラスデザインを作り続けました。これらの作品も製造時にガレのサインが描かれていますが、彼の死後はその名前の横に星が加えられるようになりました。

第一次世界大戦後、エミールの娘婿であるポール・ベルトリーゼが、再びガレのガラス作品を製造し始めました。彼は、新しいデザインを加えながらも、基本的には花と風景の柄を装飾した多層のカメオガラスを制作していました。ガレの作品の製造は1936年にすべて終えました。

エミール・ガレ カメオ彫り フロア花瓶

 

エミール・ガレ カメオ彫り フロア花瓶

 

こちらは実に堂々としたガレの細長い花瓶です。大変大きなカメオガラスで、黄色の地色は中心にもどるにつれライムグリーンとなっています。カメオには深みのある茶色の花の咲いたツタ模様がアシッド(腐食技法)で、花瓶の先端から底部に至るまで彫られています。大変印象的なフロア用の花瓶で、重さはなんと7.6kgもあります。

サインには星がついていますので、1906年から1914年の間の作品となります。

花瓶の底部にカメオ彫りで"ガレ"とサインがしてあります。

状態はよく、欠け、ひび、補修あとはありません。花瓶の先端にかすかな擦れが多少ありますが、経年によるものです。

サイズ およそ 75cm

 

 

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