ボーンチャイナの歴史と特徴!本物偽物の見分け方!

ボーンチャイナの歴史

ボーンチャイナのお皿には長い歴史があります。

チャイナというからには、中国で生まれたかのような感じですが、ボーンチャイナはイギリスで発明された技法です。

(磁器が中国から入ってきたということで、ヨーロッパでは磁器のことをチャイナと言うからです) 

1750年ごろは、マイセンの白磁器が陶磁器の代表的な地位を築いてました。

それは、マイセンが自社で持っているカオリンを原料とした素材で作られたものが、一般的に出回っていたからです。

しかし、イギリスにはその原料となるカオリンが存在しませんでした。

そこでどうにかしてでも、硬質でありながら白い時期を作りたかったスポード社がこの『ボーンチャイナ』という技法を編み出したわけなのです。

 

※厳密に言うとカオリンを含んでないボーンチャイナは軟質磁器になります。

 

そして、イギリスで初めてボーンチャイナを生み出したのが、ボウ窯と言う窯でした。

ですが、この窯はボーンチャイナは作ることができても、それを量産させる技術を持ち合わせておらず、1777年に実際に量産体制を構築できたのがスポード社だったのです。

その特徴は、カオリンを使った磁器と比べて、硬さがありつつも薄さがあり、透光性を実現できてることにあります。 

動画で・陶器・磁器・ボーンチャイナの違いを知る方はこちら↓

本物のボーンチャイナを見分けるには

 

ボーンチャイナの定義


ボーンチャイナを作る方法はいくつかありますが、ボーンチャイナは最低でも『30パーセントの骨の灰(牛骨)が含まれているもの』のことと言います。

このことは、ボーンチャイナに必要な十分な強さと白さの要因となるだけなく、ボーンチャイナ特有の、乳白色で透明な感じを出す要因です。

この特有の透明さは光は透けるが、完全に透明とは言えない感じと言えば良いでしょうか。

ボーンチャイナの価格は一般的に高価なのですが、その価格は、ボーンチャイナを作るのにかかる手間と、労働力に裏付けられたものと言えます。

本物か確かめる方法

基本的にボーンチャイナは製造業者によって登録がされており、それぞれに登録商標、番号、型名が記載されています。

しかし、時間が経つにつれてそれらは読みにくくなってしまいます。

幸い、特別な道具や材料を必要とせずに、すぐに本物かどうか確かめる代わりの方法があります。

もし手元にボーンチャイナと思わしきお皿があるのならそれを持って、ライトにかざしてみましょう。

本物であれば下記のようにあなたの指が透けて見えるはずです。
お皿から指が透けて見える様子


実は、ボーンチャイナのお皿やコップのフチを爪で擦ると、ボーンチャイナ特有の澄んだ音が鳴るのですが、その音を他の食器の音と見分けるには少しばかり訓練が必要です。

 

ボーンチャイナの硬さ

硬いと言われるボーンチャイナですが、一般的な陶磁器と比べてカップで2倍、プレートで4倍の硬さがあると言われています。

これはセラミック製の食器などのような硬さではなく、やはり落としてしまったり強い力が加われば割れてしまうものですが、大切な食器ほど取り扱いには注意しないといけません。


ボーンチャイナの手入れの仕方

ボーンチャイナは、その見かけによらず驚くほど丈夫にできています。

しかし、永久に壊れないわけではないし、メラミン食器ほど耐久力があり壊れにくいわけではありません。

ボーンチャイナは一家の財産としての価値を持つだけでなく、世代間を超えて宝物にされ楽しまれるものであるため、このような質の良い食器を初めて扱う際には、手入れをするべきと言えるでしょう。

優しい石鹸で手洗いすることを非常にオススメします。

そしてボーンチャイナを洗う際には、まとめてではなく一つづつ気を配り扱いましょう。


最近作られたボーンチャイナは、比較的食器洗い機に対応していることも多々あります。

しかし、食器洗い機用の洗剤はキメが荒いことが多く、高価な食器の模様を消してしまうことが多々あります。

アンティークのボーンチャイナは、優しい手洗いを想定して作られ、描かれています。

きちんとした食器洗い機を使ったとしても、食器洗い機の仕組み上、他の食器とぶつかり欠けてしまうことは十分ありえます。


またこれらの食器は電子レンジには決して入れてはいけません。

入れた場合、スパークが発生し、食器と電子レンジ両方に損害を与えます。

 

ボーンチャイナの購入を検討されてるお客様へ

フォーマルな食事用に、ボーンチャイナのセットを集めたり、ご購入の希望があるのでしたら、弊社でも取り扱いがあります。

ただし、店舗に伺う場合に覚えておいてほしいのは、販売店は商品の詳細まで全て教えてくれない場合も多いので、ボーンチャイナのことを理解しており、信頼できるお店からご購入するのをお勧めします。

 

あなたがどのくらい古いかわからない食器を持っているのなら、その食器の模様や製造場所、作られたを確認できる、雑誌や本がたくさんありますのでそれらを読んでみるともっと深く知ることができ、楽しめると思います😄

 

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