ロイヤルコペンハーゲン ブルー・フルーテッド 3つのバリエーション

ロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドのパターン解説

デンマーク発信のロイヤルコペンハーゲンは、白磁の陶磁器界で「ラグジュアリーブランド」と呼ばれるブランドです。 世界で最も権威のある白磁ブランドの一つとして、高い評判を得ています。 素焼きの白磁の器にコバルトブルー色を付け、上薬をかけて高温で焼き上げる「アンダーグレイズ技法」を発明し、それら白磁は19世紀のヨーロッパの上流階級の人々に愛用され、今現在も非常に多くの愛好家、コレクターにより愛され続けています。 他で伝統的なラインを志向するブランドに、ロイヤルドルトン、ウェッジウッド、レノックスが代表例としてございます。 ロイヤルコペンハーゲンは1760年に、現在 世界で最も高価な白磁の柄モノ、フローラ ダニカの製造をデンマークで開始しました。 勿論アンティークでもあり専門の収集家がおり、世界的に有名なサザビーズ等オークションに出展されています。 その為、ロイヤルコペンハーゲンに取っては、フローラ ダニカが一番の稼ぎ頭であることは確かですが、実は最も人気のある柄コレクションは、1775年発表のブルー フルーテッドシリーズです。 フルーテッドの意味は「縦みぞ彫りの」です。 触ってみて感じていただけます様に、繊細なラインの「みぞ彫り」を特徴にしています。 その上に青の釉薬を職人が器用に白磁に滑らせていきます。 

  ロイヤルコペンハーゲン フルーテッド プレーン

フルーテッド・プレーンは、淵にレースがない菊模様のシンプルさ(=プレーン)が特徴です。 フルーテッド(縦みぞ彫り)をベースにした絵柄モチーフは3種類。 プレーン(レース無し)、フルレース(全レース)、ハーフレース(半レース)。その名の通り、陶磁器の淵に「レース」が付いているかどうかが柄の違いです。 見た目の美しさと価格(レースが多いほど価格が高くなる)の両方の理由から、これらの柄を見分けられることがコレクターにとり重要な素養です。

 

   ロイヤルコペンハーゲン フルーテッド フルレース

ブルーフルーテッド フルレースは、淵のドット(点)がなく、微細ながら、よりダイナミックにレースを描いて、淵をきわだてせているのが特徴です。写真の様に淵にホール(孔)を付け可憐なイメージに仕上げています。 デザイン: 1888年 By アーノルド・クログ 生産: 1960年代 直径: 17.5cm 磁器の一点一点は、200年前と変わらぬ工程で現在も生産されています。 すべての可憐なディテールが、繊細な職人の全神経を集中さて手作業で行われています。 デザインの正確さと伝統的な職人の技を最も尊重したプロダクトラインです。 その結果、それぞれの作品はユニークなものとなり、手描きとなる磁器の作品は正確には全く同一とは言えず、よって世界に2つとない製品となります。

ブルーフルーテッド ハーフレース

比較して、フルーテッド ハーフレースは、淵のドット(点)が特徴で、全周で「半レース」の様に見えることから名称されています。

ハーフレースは、フルレースの製造の後に、新たなヴァリエーションとしてデザインされ発表されました。

片手側がガイドしつつ、1000回に及ぶ一筆一筆の動きで、模様のバリエーションは全て同じに描かれています。

その上、完璧なまでのコバルトブルー色がニュアンスを感じさせる美しい色調を奏で、磁器の一枚一枚に創造性を表現しアートとしての要素も併せ持ち存在しています。

また、ロイヤルコペンハーゲンの磁器は食器洗浄機に対応しており、「生活の質」「暮らし環境の質」の両方を求める人に向けても発信されています。

まとめ

シンプルイズベストと言われるように、ロイヤルコペンハーゲンの作品はシンプルであるにも関わらず、その中には美しいデザインが施されており、現代の価値観にぴったりの作品ではないでしょうか。
このような食器で食事を楽しめたら、もっと私生活を充実させることが出来そうですね。