ロレックス(ROLEX)の素晴らしきアンティーク手巻き腕時計バイセロイ(viceroy)


今回は、高級時計ロレックスの中でも、その希少度とロマンのある歴史からファンの多いモデル。バイセロイをご紹介します。



人生のパートナーとなる高級時計

誰もが知る憧れの時計ブランド、ロレックス。
父がロレックスの時計をつけており、私もいつかは手に入れたいと幼少期から夢を抱いていました。
そして大学を卒業し就職後、初めてのボーナスで、私が迷わずに使い道として選んだのがロレックス。
このロレックスとともにあの頃の父のように、社会人として、大人としての人生を歩みたい――。



高級時計は今では婚約指輪のお返し、就職祝いとして贈るなど、人生の節目を彩るものとしても主流となりつつあります。
中には“そんないい指輪をもっていても使う場面がないから”と指輪ではなく時計を互いに贈り合う新婚夫婦も増えているようです。
その点、高級時計というのはブランド感、いいものを持っているという高揚感、そしてなにより実用性という点で、最高に優れた高級アクセサリーとも呼べます。そして高級アクセサリーであると同時に、共に時を刻むかけがえのないパートナーとなるのです。

高級時計は働く男のロマン

やはり高級時計に魅了されるのは男性に多いですよね。
その値段とブランド感のステータスが、自信につながり仕事への意欲へとつながるのでしょう。
現代ではスマホの普及も広まり、街のどこにいても時計があるので、正直腕時計がなくても困りに困ってしまう…ということはないですよね。それでもビジネスマンが高級時計を好み身につけるのは、働く男のロマンだからでしょう。

ロレックスの腕時計は1905年の創業から、世界中の多くの働く男性を魅了してきました。
船の揺れや温度変化に影響されないクロノメーター精度を追及し、1910年スイス公認クロノメーター検査協会から腕時計として初めてクロノメーターの公式証明書を取得しました。そして1926年には時計として初の防水防塵を実現しました。
性能の進歩と共にスポーツや航空、モーターレース、探検などの分野での時計が活躍するようになり、様々なフィールドの沢山の働く男のロマンとして確立し、そのロマンは現代まで続くのです。



アンティーク高級時計って?

そんな男のロマンが一番つまっているのがアンティーク腕時計ではないでしょうか。ロレックスをはじめとしたオメガ・ロンシャン・タグホイヤーといった現代を代表する高級時計ブランドは1800年代半ばから1900年代にその歴史の幕をあけました。
現代では大量生産の技術により、こだわりさえなければ1000円たらずで腕時計が手に入ります。しかしアンティーク腕時計と呼ばれる1970年代以前に製造された手巻き式の腕時計は、熟練の職人たちにより一点一点つくられたもので、現代より更に高価なものでした。

その高価な装飾品はオーナーにとても大切にされ、オーナーと共に時間を過ごし、父から子、子から孫へと受け継がれ……時間というロマンを受け継いでいくのです。

歴史的背景からみるロレックスバイセロイ


今回ご紹介するロレックスバイセロイは1940年代に誕生しました。
ロレックスの長い歴史の中でも、クロノメーター精度の確立と防水防塵が実現されてから比較的間もなくリリースされたモデルであり、アンティークロレックスのなかでもメカニカルな面で価値が感じられる一品となっています。また1940年代は第二次世界大戦をはじめとした歴史的戦争が多く、戦争は各方面での国の工業力を発展させ、腕時計もそのうちのひとつでした。


標準支給品としてのミリタリーウォッチ(軍用時計)が多く生産され、その反面普通の時計の製造は少ない年代と言われています。現代とは異なる世界の荒波のなかで職人により製造された、数少なく貴重なロレックスバイセロイ。いったいどんなオーナーが愛用していたのか、とてもロマンがありますね。
 
そもそも1900年初頭には腕時計は世の中に普及しておらず、携帯する時計といえば懐中時計が一般的でした。そんな中、ロレックスの創業者であるハンス・ウィルスドルフは腕時計に着目し積極的に製造に取り組みました。
また“戦争”という技術革新のイベントもあり1930年代には腕時計の生産量が懐中時計の生産量を初めて上回り、”時計の主流は腕時計である”という認識が世の中に浸透し始めてきた、アンティーク時計好きからするときわめて貴重な時代であるといえます。
そんな時代に、当時から高級メーカーであったロレックスの時計を持っていたオーナーは、地位と余裕があり、身なりに気を使うおしゃれで最先端を行く男性であったことが分かりますね。



またロレックスバイセロイは電池の必要のない手巻き時計であり、日々面倒を見てあげれば止まることはありません。誰かがこの時計を巻いて大切に使っていた歴史があるのだと思うと、アンティークの自動巻き時計はとても特別に感じますね。アンティークコレクターの中にはその歴史を愛し、手巻き時計のみを集める人もいるほどです。
 
それではどのようなモデルがあるのか見てみましょう。

ROLEXバイセロイ モデル紹介

アラビア数字とギリシャ数字の混合されたダイアルがとても個性的でおしゃれなこの一品。直径29.7mm。ピンクゴールドのベゼルがアンティーク感漂いますね。


 


こちらは直径28mmのユニセックスモデルです。当時で女性がオーナーだったとしたら、いったいどんな素敵な貴婦人が愛用していたのか気になりますね。ベルトは最長6.5インチまで調整可能です。深い赤色のベルトがとても印象的で、ファッション次第でカジュアルライクにもプレピーにも様々なイメージに変わりそうですね。こちらはベーシックなアラビア数字のダイアルです。





 


状態も高級感も一級のバイセロイです。1930年代のスイス製。スクリューバック、17石の手巻き式です。18金の輝くベゼルに目盛のダイアルがクールな印象です。シンプルなデザインでアンティークの古き良さと、現代のデザインにも劣らぬスタイリッシュさが混在する大変魅力的なデザインです。手巻き時計の特徴として、自動巻きに比べて部品が少ないため本体が薄い作りとなっています。その特徴とマッチしたすっきりとしたデザインは、ロレックスアンティーク好きの方にはたまらない一品です。



 


こちらもかなり状態の良い1939年スイス製のバイセロイです。スモールセコンドで秒針がダイアルの中央から独立しており、同年代のバイセロイの中でも珍しいモデルです。
一見複雑そうにみえる構造ですが、実はセンターセカンドの方が高い技術が必要とされ、部品の数も多くなります。そう聞くとスモールセカンドのダイアルは、アンティーク時計ならではの懐かしさ、温かさが感じられとても素敵ですね。ダイアルがわずかにバイカラーになっているのも特徴的です。



いかがでしょうか?

今回は高級アンティーク腕時計の中でもロレックスバイセロイについてご紹介いたしました。1940年前後という、世界の激動の時代であり、同時にアンティーク時計の黄金期に生まれた名作の数々。自動巻きで止まることなく、さまざまな歴史とロマンが乗せられたロレックスバイセロイ。あなたと共に時を刻むパートナーとして是非、あなたのロマンを乗せてください。