素晴らしきアンティークの高級ランプ・高級照明のご紹介
高級ランプをお探しの方は『アンティークテーブルウェア』をご覧くださいませ。
高級ランプとは

ステンドグラスは歴史的に、ヨーロッパの教会などの窓ガラスに使われています。
ニューヨークの宝石店ティファニー社の創業者(チャールズ・ルイス・ティファニー)の長男であるルイス・C・ティファニーは訪欧の際、ステンドグラスに魅了されました。
ティファニー氏はそこから新しい技法を生み出し、芸術的な方面でガラス技術を発達させました。
例えば、それまではガラスは平面的なものでしかなかったところに、デザインを球体にする技法を編み出したのです。
これによりランプシェードなどにみられる、曲面のデザインが可能となりました。
彼が開発した特殊な技法によるステンドグラスを組み合わせて作ったランプを、ティファニー・ランプと呼びます。
ティファニー・ランプは絶大な人気を集め、アメリカン・アール・ヌーボーの傑作と呼ばれるようになりました。
他にもヨーロッパでは、ガラスの加工技法が次々と開発されます。
アール・ヌーヴォー期やアール・デコ期には、気鋭の工芸家により、芸術作品とも言えるランプが生産されました。
ガラスシェードの製作は職人による手作業が多く、大量生産されていません。
また、その繊細なデザインの美しさは、絵画同様に芸術作品として評価され、高値で流通しています。
高級ランプはコレクターを始めとする様々なファンから愛され続けています。
部屋を高級ランプでオシャレにしよう
高級ランプが似合う部屋は、クラシックでデコラティブなインテリアデザインです。
一般のご家庭でアールヌーボー調を意識した部屋作りをする場合、有機物をモチーフにしたデザインを取り入れることをオススメします。
例えばウィリアム・モリスの壁紙を、特別な場所のアクセントウォールにするなど、モダンインテリアとの融合を図ることも可能なのです。
また、アールデコ調インテリアを目指す場合は、幾何学模様を取り入れることをオススメします。
壁紙やラグマット、クッション、ソファやテーブルの脚に意匠を取り入れることで、グッと雰囲気を出すことができます。
ガラスシェードのシャンデリアやスタンドランプは、部屋をやわらかく照らしながら、きらびやかさを醸し出します。
きれいなホワイトのレースカーテンや、壁掛けできるシルバーの飾り物やアンティーク時計が、エレガントな雰囲気をさらに高めるでしょう。
東京都庭園美術館は、朝香宮夫妻が1925年に開催されたパリのアール・デコ博を見て、そのエッセンスを凝縮させて竣工された建物です。
東京都庭園美術館では、ガラス素材が各部屋の照明で使用されているのをご存知でしょうか?
特にルネ・ラリックによるガラスレリーフからシャンデリアまで、贅沢な装飾ぶりは圧巻です。
よく見ると、部屋ごとに異なる照明器具は40種類以上あり、照明ごとにつや消しガラス、乳白等の加工がなされています。
建物全体のインテリアをアール・デコの室内装飾家、アンリ・ラパンが担当しました。
当時のインテリアデザインを知ることができる貴重な美術館と言えます。
家庭内のインテリアにエッセンスを取り入れるヒントや、ガラス工芸品の取り入れ方、照明器具の活かし方を学ぶことができるでしょう。
高級ランプの魅力
アールヌーボーは、19世紀末~20世紀初頭(1890~1910年代)に、イギリスをはじめヨーロッパに流行した装飾、美術様式です。
鉄やガラスといった近代的素材を加工することで、花や植物の茎がうねるような、自由で軽やかな曲線を表現することが可能になりました。
アールヌーボー様式をとりいれたランプの代表は、フランスのガラス芸術家であるエミール・ガレのランプです。
ガラスの色をかためて彫りこんで作っていくガレの製作方法は、 ステンドグラスランプに比べ、落ち着いた趣の光りが感じられます。
吹きガラスの手法でガラスの色を重ね、 そのガラスを成型しカメオ彫りのように表面を削ってデザインをレリーフにしていきます。
一方でアールデコは、20世紀初頭(1910~1930年代)のヨーロッパおよびアメリカで流行した様式です。
意匠は直線的で、幾何学模様をモチーフにしたデザインが多く、装飾性より機能性を優先しています。
アール・デコ期に活躍したガラス工芸家の代表は、巨匠ルネ・ラリックです。
ラリックは生涯に70点ほどのテーブルランプを手がけ、その作品は今でも美術工芸品として高い評価を得ています。
それぞれのデザインを反映させたランプは、インテリアのポイントになります。
点灯時のエレガントな光が魅力的なのはもちろん、消灯時も圧倒的な存在感を見せます。
精巧な加工を施したガラスシェードのランプは、リビング・寝室・応接室を彩って高級感を演出してくれる、憧れのアイテムです。
高級ランプのブランド紹介
それでは、代表的なアンティークの高級ランプをブランドごとに見ていきましょう。
【ルイスコムフォートティファニー】
この作品は、1900年頃に製造された、ファブリル・グラスのキャンドルランプです。
ファブリル・グラスで作られた土台やシェードは、どちらも波形にデザインされ、美しい玉虫色をしています。
【エミールガレ】
◯すみれの花のテーブルランプ◯
ヨーロッパでは春に咲く花はスミレと認識されています。
ガレはスミレを題材にした作品を多く残していますが、ランプは数が少なく、貴重な作品です。
ランプベースにサインが施されています。
◯木の実文様のペンダントライト◯ ガレの作品のうち、木の実をモチーフにした作品は多く残されていますが、天吊の作品は非常に珍しいそうです。 こちらは直径34cmとコンパクトなペンダントライトのため、他のライトと組み合わせて使用することができます。![]()
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【ドームナンシー】
ドーム兄弟はエミールガレと共に、フランスのアールヌーボー時代に活躍したガラスの工芸家です。
植物や昆虫の姿を写実的にモチーフにした作品もありますが、秋や冬の森・湖・鳥・ボートの光景をモチーフにした作品も秀逸です。
この作品はオランダの風景をシェード部分にもベース部分にも施した、美しい作品です。
【ミューラー兄弟】
こちらはフランスのガラス工芸家ミューラー兄弟が製作した、アネモネのテーブルランプです。
ランプシェードはアールヌーボー期のカメオグラスの技法によって、アネモネが彫られています。
フレームと土台部分は錬鉄でバラが表現されており、大変美しい作品です。
【ルネラリック】
こちらはルネ・ラリックのガラス製ランプです。
このモデルは聖ヴァンソンと呼ばれており、美しいアールデコ期の作品です。
まとめ
ティファニーランプをはじめとした、アンティークのガラスシェードのランプは、絵画と並ぶ、家庭内における芸術作品です。
花や植物などの有機物をモチーフにした、アール・ヌーヴォー調のインテリアがお好みの方もいらっしゃるでしょう。
幾何学模様をモチーフにした、アールデコ調のモダンな雰囲気がお好みの方もいらっしゃるでしょう。
当店にはたくさんの高級ランプがあります。ぜひぴったりのランプを見つけ出してください!