ヴィンテージクロノグラフ腕時計のおすすめをご紹介します!
親しみやすいクロノグラフ腕時計
現在流行っているクロノグラフは、1960年代から1970年代初期のものです。
興味深いのは、最近の消費者は、興味のあるブランドだけでなく、市場の動きについても知識が豊富で情報を十分に得ているということです。
今日の大部分の有名ブランドが自ら流行を作り出し提示していることに、情報社会を生きる人々は既に気づいています。そのため、有名ではなくても素晴らしいブランド物の時計を見つけ、有名な時計よりもだいぶ安いお値段で手に入れることが可能なのです。
更に、インターネット掲示板や小売店の存在により、消費者はより賢く買い物できるようになり、一発屋の無名の時計に関してさえも、適切な商品を購入するために十分な知識を得ることが可能になりました。
この時代のクロノグラフは値段が高くなってきている傾向にあります。特に、時計のケースが最高級だったり、レジスターが複数付いていたり、全体のデザインが珍しかったり、あるいはレース向けであったりすると、値段は跳ね上がります。
それでは、値段は上がっていますが手の届く範囲にある、親しみやすいクロノグラフのトップ10を見ていきましょう!
ちなみに、順位には特に意味はございません(;・∀・)
Valijoux(バルジュー)72全般
トリプル・レジスターの製品の中で、大変な人気を博したクラシックなムーブメントです。写真は、Fortis(フォルティス)、UG(ユージー)、Gallet(ガレット)のブランド品を集めてみました。
Daytona(デイトナ)やCarrera(カレラ)などのブランドにも見られるタイプです。比較的丈夫なボディで十分に役目を果たしてくれ、腕に巻いたときの感触も大変素晴らしいです。
コラムホイール式についての議論は意見が分かれるところですが、コラムホイール式を選んだならば、それを美点として楽しめばいいのではないでしょうか。
このスタイルの流行には本当にたくさんのブランドがのっていて、その多くは今でも108,000円を超える価格を付けられています。ただ、こうした状況が続くことはないでしょう。時計のケースが伝統的な様式であれば、その分弱点も多いのです。
Gallet Multichron(ガレット・マルチクロン) 12
この時計は、いいところがたくさん詰まっています!ガレットは歴史あるブランドで、宇宙空間でも使える腕時計も作っています。
フライングオフィサーをはじめとして、パイロット向けの腕時計を作り続けてきたという歴史があるのです。
宇宙空間でも使える腕時計となると、500,000円を超えることもあるのも納得ですねΣ(・ω・ノ)ノ!
マルチクロン 12モデルは、金箔の貼られたような古風な印象を受けますが、一方で現代的な37?のケースサイズに収まっており、前述のV72やエクセシオール・パーク40などのムーブメントで出ています。
ジム・クラークが身に着けていた製品でもあるので、信頼できる相棒として活躍してくれそうです!(^^)!
美しく精巧なこちらのクロノグラフは、以前は216,000円以下で入手可能でしたが、現在では324,000円にまで価格が上がっています。
Wakmann Triple Date(ワックマン・トリプルデイト)
クラシックなケース、存在感のある針、レジスターもすべて理想のスタイルです(#^^#)
ムーブメントはValjoux (バルジュー)72をベースにしており、UG(ユージー)のTri-Compax(トリコンパックス)によく似ています。
ムーブメントの選択には気を付けないと、今後ずっとメンテナンスにお金をかけないとならないことになるので注意してください。
以前は高くても87,000円ほどでしたが、今は130,000円以上で売られています。
YEMA(イエマ)
フランスの時計ブランドYEMA(イエマ)は、ある時Seiko(セイコー)に買収されてしまいましたが、それ以前にも素晴らしいクロノグラフを生産していました。
1960年代の製品の多くはAutavia(オウタヴィア)初期風のつまみやベゼルを持ち、76,000円以下で入手可能です。
ヨットタイマーを備えた明るい色のこちらのクロノグラフは存在感があり、ファッションの主役になってくれそうです。
このブランドの製品は、室内よりは、太陽の下で過ごすときに使いたくなりますね(*^-^*)
ちなみに、アメリカではYEMA(イエマ)はLe Jour(ル・ジュール)の名前で載っていることが多いので、商品を探すときにはこちらの名前で試してみてくださいね!
Calibre (キャリバー)11全般
Seiko(セイコー)の6139のムーブメントとともにCalibre(キャリバー) 11は最初のオートマチック・クロノグラフとしての権威を持っています。
Seiko(セイコー)とは違い、Heuer(ホイヤー)、Breitling(ブライトリング)、Hamilton(ハミルトン)と同様スイスに拠点を置くブランドでした。
このムーブメントは比較的堅牢で、長期間の使用目的で作られました。
分厚い本体で結構腕の上で目立つので、会話のきっかけにもなりそうです。
価格は、今日では170,000円ほどです。高いと思われるかもしれませんが、これだけ歴史的に重要な価値のあるものですので、妥当といえるでしょう。
腕に歴史あるヴィンテージ時計を巻いて、ヴィンテージカーのショーやレースに参加してみたいですね(^_-)-☆
Wittnauer Professional(ウィットナー・プロフェッショナル) 2レジスター
ワインレッドの受け溝は長年かなりお気に入りだったのですが、最近は価格がどんどん上がってきています。
このクロノグラフのムーブメントは、作動カム式からコラムホイール式まで複数そろっています。
以前は65,000円以下で入手可能でしたが、今では108,000円を超える場合も多いです。
特に、動作が良好なものやバンドが綺麗なものは、当然ですが値段が上がりがちです。
Nivada Grenchen/Croton Chronomaster Aviator Sea Diver(ニバダ・グレンヘン/クロトン・クロノグラフ・アビアトール・シー・ドライバー)
ずいぶんと長たらしい名前ですが、これも先にご紹介したWittnauer(ウィットナー)と同じくらいお気に入りでした。
ただ、こちらも以前は49,000円以下で入手できていたものが、現在では108,000円にまで価格が上がっています。
なぜでしょう?
大きさが程よく、デザインや色も洗練されていて、存在感もあるというのが理由の一つかもしれません。Wittnauer(ウィットナー)と同じように色々なムーブメントで出ており、また文字盤色や文字盤の表示形式などのバリエーションも豊富です。
時計の針が若干腐食しているようにも見えますが、そのために趣が出ていると感じられます。
個人的には、昔はこのクロノグラフは比較的収入の少ない男性用という印象がありましたが、今ではむしろその逆で、味のある素敵な製品だと思います。
Heuer Camaro(ホイヤー・カマロ)
比較的手の届くクロノグラフの中では最高級の製品だと思われます!
1960年代Heuer(ホイヤー)のヴィンテージクロノグラフです。近年人気に火のついているものですので、値段が跳ね上がっていくことが予測されます。
Rolex(ロレックス)やOmega(オメガ)と同じくらい、有力な信頼できるブランドであることに人々は最近ようやく気付き始め、Heuer(ホイヤー)の初期の製品も含め、全般的にどんどん売れていっています。
Camaro(カマーロ)の価値はますます上がり、良好な状態の製品を見つけ出すのは困難になってきているとはいえ、まだ十分使えものは市場に出回っています。
手に入れるなら、早目がいいでしょう(*^_^*)
Vintage Breilting(ヴィンテージ・ブライトリング)※特に手巻きムーブメント
Breilting(ブライトリング)は、1950年代から1970年代中頃にかけて素晴らしい良質なクロノグラフを生産しました。そのうち多くはV72といい勝負のVenus(ヴィーナス)178式のムーブメントを搭載しています。
Breitling(ブライトリング)の手巻き式クロノグラフは、今日でも存続している馴染み深い時計ブランド製のヴィンテージクロノグラフを手に入れたい方には一番おすすめできるものです。
モデルが豊富なこともあり、価格は比較的安定しているのですが、Heuer(ホイヤー)の製品がほとんどすべて人の手に渡り、入手が困難になったら、一気にBreilting(ブライトリング)へと客層が流れ込んでくる可能性があるので、狙っている方は気を付けてくださいね(#^.^#)
1970年代初期Omega(オメガ)のSpeedmaster Professionals(スピードマスター・プロフェッショナルズ)と手巻き式Seamasters(シーマスタース)
1970年代初期のOmega(オメガ)のSpeedmaster(スピードマスター)とSeamaster(シーマスター)は大変価値の高い良質なクロノグラフです。Speedmaster(スピードマスター)のムーブメントは、あるモデルを境に321から861に切り替わりました。
トリチウム文字盤と少しくすんだ艶が特徴の意匠を凝らした製品で、ファンも多いです。40年以上前の製品ですが、まだまだ健在です。
861のムーブメントを搭載した初期のSpeedmaster(スピードマスター)は216,000円と高価な場合が多いです。
ラウンド型のケースに爽やかなライトブルーの背景が映えるSeamaster(シーマスター)は、1970年代製であることを抜きにしてもクラシックで美しいです。Seamasters(シーマスター)は、Speedmasters(スピードマスター)に比べると手の届きやすい価格に収まっています。
話題のブランド
それではここで、市場で人々をぐっと惹きつけているブランドを見ていきましょう!
最近頭角を現したばかりのブランドというよりは、以前から、そして今後も人気を保つと予測されるブランドに絞ってご紹介していきます。
Heuer(ホイヤー)
クロノグラフに興味のある人なら必ず知っているHeuer(ホイヤー)は、近年改めて人気に火がついています。
数々のメディアがここ数年にわたって、「一生懸命稼いだお金を使うのならレース向けの時計ブランドが良いよ!」と主張してきたのはご存知でしょうか?
もしかするとそれを知らずにRolex(ロレックス)など別のブランドの製品を買ってしまった方もいるかもしれません。
決して悪いチョイスではないのですが、今買うのなら勢いを増しているHeuer(ホイヤー)が一番おすすめです。Monaco(モナコ)やAutavia(オウタヴィア)などの1970年代の自動巻きモデルから移り変わり、今では1960年代後半の手巻き式クロノグラフが注目を浴びています。
突然顔に冷たい水をかけられて目が覚めたように、人々はCarrera(カレラ)の魅力を認めるようになり、ヴィンテージウォッチの中で一番かっこいい時計だといわれるまでになりました。
シンプルでありながらも堅牢なデザインを持ち、腕になじむ大きさのCarrera(カレラ)は、Daytona(ダイトナ)やSpeedmaster(スピードマスター)と同じくらいに、ヴィンテージウォッチとして象徴的な存在です。
ただ、人々がほめたたえるDaytona(ダイトナ)と比べると市場に出回っている数が少ないのも事実です。現在は540,000円で入手できるものもありますが、近いうちに、いいものだと756,000円を上回るようになるのではないでしょうか。
Carrera(カレラ)が比較的穏やかに人気が高まっている一方で、1960年代のAutavia(オウタヴィア)は、はるかに急激にその価値を認められるようになりました。
モータースポーツとの関連がその原因だと思われますが、この種の時計を良好な状態で手に入れるのはなかなか困難です。
最高のムーブメント、見とれてしまうほど綺麗なケース、先の細いラグ、完璧な文字盤…。
人気が出るのも納得です(^o^)
では、自動式のHeuer(ホイヤー)も少し見てみましょう。
個人的にはそれほど高い価値を見出していないのですが、価格は上がる一方です。
1970年代製のAutavia(オウタヴィア)が手に届かないため、Montreal(モントリオール)やVerona(ヴェローナ)などを代わりとして愛用していらっしゃる方もいます。
Heuer(ホイヤー)の製品で気に入ったものがあれば、早いうちに購入を決めてしまうのがお勧めです。
思っているよりもすぐに売れてしまいます(・_・;)
Omega(オメガ)
Omega(オメガ)は、誰もが知っている時計ブランドです。
特にSpeedmaster(スピードマスター)は長年多くの人々に愛され続けており、市場に出ればあっという間に売れてしまうほどです。最近の人気な時計よりも有名だったりします。
Speedmaster(スピードマスター)も、先にご紹介したCarrera(カレラ)と同じように象徴的なヴィンテージウォッチで、他の時計の購入を検討している人の目にも、Omega(オメガ)の時計は魅力的に映ります。
大きさは40?ほどなので現代的に見え、くすんだ艶も美しく、何よりも宇宙旅行と結びついているということにロマンを感じます( *´艸`)
入手はますます困難になり、今はなんとか648,000円以下で見つかることもありますが、相当運がよくなければなりませんし、いずれ入手は不可能なまでになるでしょう。
Enicar(エニカー)
Heuer(ホイヤー)やOmega(オメガ)と並べてこのブランドの名前を出すと、驚かれるかもしれませんが、実はすごく優秀なんです(#^^#)
ジム・クラークとの関連がある大規模な有名ブランドと比べると随分と小さく、世に出回っているモデルの数も少ないです。しかし、Enicar(エニカー)のクロノグラフを目にし、腕に着けて「こんなのいらない!」と拒否する人はいないと思います。
確かに有名なブランドではありませんが、そのうちこのブランドも人気に火が付くのではないかと私は期待しています!
Universal Geneve(ユニバーサル・ジュネーブ)のように熱狂的なファンが急増するとまでは言いませんが、次世代のEberhard(エベラール)くらいにはなるのではないでしょうか。
個々のモデルについていえば、Sherpa Graph(シェルパ・グラフ)やAqua Graph(アクア・グラフ)のような、EPSA社製のケースのものに私は特に目を光らせています。
270,000円以下で気に入ったものがあれば、すぐに飛びついた方がいいでしょう。
細かいところまで意匠が凝らされたEnicar(エニカー)のクロノグラフは、なくしてしまったらもう何も取って代わることはできません。
まとめ
今回ご紹介したブランドやモデル以外にも人気を博したものは、もちろんあります。
たとえば、ここではUniversal Geneve(ユニバーサル・ジュネーブ)やZenith(ゼニス)には特に触れませんでした。これらのブランドは言うまでもなく長年人気ですし、今後もその価値や人気が廃れることはないでしょう。
気になったクロノグラフがパッとしなくても、自分に合う時計というものは何か語り掛けてくるようなものです。
ただ見せびらかすためだけに、有名ブランドの代表的なモデルを買うのはあまりお勧めしません。
本当に気に入った、心から好きと思えるものを選ぶのが一番です(^_-)-☆
ヴィンテージクロノグラフ腕時計の一般市場
ここ最近、ヴィンテージウォッチ市場に関しては、概してここ数年伸びてきているような気がします。
つまり、そこまで経済状態は良くなくても、その場しのぎの安物ではなく、ヴィンテージ品のような一種の贅沢品にお金を費やしているようなのです!
なぜヴィンテージ品が、特にクロノグラフの市場が比較的順調なのでしょうか?
私の考えでは、その原因は一言で表すことができると思います。
『SNS』です!
この景気の中で、ヴィンテージウォッチを含め一般的に伸びている市場は、SNSの力を大いに受けています。
こうした趣味に関連する商品は、今も昔も変わらずターゲットが絞られており、特定の商品について購入前に念入りに情報を集める必要がありました。
ところが、今では購入前に参考にできる情報が載ったウェブサイトは溢れかえっています。
しかし、別の面では、やるべき作業が増えたともいえます。
オンライン掲示板は全く新しいものではないのですが、潜在的なコレクターの購買欲を高める働きをします。
ある特定のブランド、その中のジャンルやモデルに関心を寄せる同じ趣味を持った人々をこれほどに寄せ集められる場所は他にはありません。
そして、より多くの人を日々引き付ける強い力を持った、時計に特化したブログもあります。
中身が濃く素晴らしい内容のサイトは数えきれないほどあり、質の高い写真や意見を載せて、市場を刺激する役目を果たしています。
こういったサイトは、クロノグラフ腕時計で検索すれば、簡単に見つけることができます!
影響力のある良質なサイトは、ネット上に数多く存在するのです。
さらに、いつでもどこでも手軽に見ることのできるInstagramやTwitter、FacebookなどのSNSアプリの影響も大きいでしょう。
自慢の時計を簡単に、思い立てばいつでもシェアすることができ、テクノロジーに弱い人々でも容易に参加することができます。
投稿内容は、利用者の希望に応じて誰でも見られる設定にすることも、一定の他者にのみ見られる設定にすることもできます。
自分の投降した写真に「いいね!」がついたり、投稿した時計について、人からアドバイスなどを求められたりすると、なんだか嬉しいものです(^^♪
自分の影響で他者がその商品を欲しがっているのは、なんとなく気持ちがいいですよね。
一昔前は情報を集めるのも一苦労だったのに、今では簡単に情報を得ることができる、むしろ勝手に舞い込んでくるほどに情報が溢れているというわけなのです!
もちろん、情報が多ければ多いほど、中には間違っているもの、信用できないものもあるでしょう。
しかし、眼識のある消費者にとっては、有り余る情報は購入の判断材料として助けになり、また同時に情報の波に揉まれて、購買欲を高められることにもなるのです。
SNSがアンティーク製品の販売を促進するもう一つの側面として、一昔前のスターのイメージの利用があります。
消費者たちは、スポーツスターや芸能人が好んで身に着けるものに対して予想以上に欲を掻き立てられるようなのです。
昔のスターが身に着けている写真を提示するだけで宣伝になるという意識は大きく膨らんでいきました。
すべての消費者が購入を決断するのにスターの影響を受けているとは言えなくても、市場全体の様子を見ると、スターのイメージが与える影響はかなり大きいことが分かります。
お気に入りのレーシングカーのスケールモデルやサイン、ヴィンテージカーを欲しがる行為と類似している点も多少あると思います。
ある時計とスターの繋がりを見つけるのが面白いと思えるのは、きっとまだその一部しか『発掘』されていないためでしょう。
可能性は無限大で、購買欲を刺激するような写真は数多く眠っているのです。
また、腕時計は、男性が一般的に身に着ける唯一のアクセサリーであることも特筆すべきことです。
こうした事実も市場に貢献しているといえるでしょう。
今日の、大きく存在感のある腕時計と比べて、ヴィンテージ物は控えめであることも注目に値します。
このために、ヴィンテージウォッチは女性の興味も引いているのです。
したがってターゲットが2倍になっているとまでは言えませんが、プラスの要素として働いているのは間違いないでしょう。
「本当に女性も男性物のヴィンテージウォッチを…?」と疑うのなら、奥さんや彼女さんの腕にCarreraをつけてみるといいでしょう。
きっと気に入り、手放せなくなるはずです( *´艸`)
ちなみに、女性の若い方でもブライトリングのナビタイマー をつけてるところインスタにアップしてる女性もいました?(゚Д゚)
意外かもしれませんが、あの無骨で大きなスタイルが女性用の時計にはなく斬新らしいです。
また、60年代、70年代生まれの人は、現在一般的に収入のピークを迎える(あるいは迎えた)世代であるため、幼少期や10代の頃によく見ていたものに親しみを覚え、好んで購入する傾向にあります。
こうしたことも、今日のヴィンテージ品の市場に影響を及ぼしているのでしょう。
さて、それでは各ブランドの分析に移る前に、全般的なマーケットの持続可能性について述べて、一般市場に関する分析を締めくくりたいと思います。
個人的に、ヴィンテージウォッチ市場に関しては、前述したような好ましい調子がある程度続くのではないかと思います。
一気に調子が上がるようなことは予測できませんが、急に落ち込むようなこともないと思われます。
なぜだと思いますか?
まず、腕時計は道具であって、多くの人々にとって自分の好みや趣味を見せるアイテムでもあり続けてきました。
時を刻むという仕事は、現代では日常に溶け込んでおり、近い将来に不要になってしまうことはないでしょう。
また、昨今ではスマートウォッチが台頭していますが、すべての人が腕にそういった機械をつけるようになるとも考えにくいです。
スマートウォッチも今後更に広まっていくとは予測できますが、まだあまりにも新しい技術であり、従来の腕時計も一定の需要を保ち続けるのではないかと思います。
これは私の主観ではあるのですが、人間がいくら電子機器にますます頼るようになってきているとはいえ、従来の機械仕掛けの腕時計には何か人間らしい感慨深いものを感じるのです。
その感覚を共有している人は多く、機械仕掛けの腕時計の役目は一種の聖域として残り、電子機器の侵食を免れるのではないでしょうか。機械仕掛けの腕時計からは安心感すら得られるような気がします。
スマホは娯楽の道具でもありますが、多くの場合仕事とも結びついており、スマートウォッチのような一種のスマホに似た電子機器をいつも身に着けていたら、休んでいるときにも仕事のことを連想してしまうでしょう。
もちろん、従来の時計と一口に言っても、ヴィンテージウォッチでない新しい腕時計もたくさん市場に出回っており、スマートウォッチは敵にならないとしても、現代の一般的な腕時計とは戦い続けなければならないでしょう。
とはいえ、過去にヴィンテージウォッチがこうした新しい時計の存在に脅かされたようなことはありません。
最後に、ヴィンテージウォッチの収集のトレンドは変わっていくとはいえ、最近の流行の傾向は比較的持続すると思われます。というのは、今日作られている新しいタイプの時計と類似しているからです。
ロレックスのバブルバックを始めとするこれまでのヴィンテージ品の流行と比べて、最近流行っているものは新しいタイプの腕時計とサイズが大体同じで、丈夫でもあり、更にクラシックなものです。
つまり、今流行っているものが近いうちにすぐ流行遅れになってしまうような心配はないのです。
おっと、もう一つお伝えしておきたいことがありました(-_-;)
製品の状態についてです。
ヴィンテージウォッチの人気がいつか衰えるとしたら、それはヴィンテージ品の保存状態が悪くなったり、部品が欠けてしまったりしたときだと思います。
今現在では、その点については比較的許容できる範囲にとどまっており、需要は十分にあります。
しかしこうした事態が永遠に続くことは残念ながらないでしょう。鑑定家や収集家がボロボロになったヴィンテージ品に興味を持たなくなってしまうこともいずれ起こることです。
誰しもお買い物で失敗して使い物にならないものを買ってしまうことはあります。私もそうです(;・∀・)
最終的に人々は、利便性と質の高いものを求めます。適宜に状況を見ながらお買い物を楽しみましょう。