オールドバカラ エリザベート

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バカラのエリザベートとは?!

バカラ エリザベート

バカラのエリザベートは、オーストリアのハプスブルグ家(注1)のエリザベート王妃(注2)に由来して名付けられたモデルです。

 

このシリーズは、全体に花模様があしらわれている可愛らしい製品ですが、この花模様は、オーストリアの国花であるエーデルワイスをモデルにして作られています。

これは、エリザベート王妃がエーデルワイスを好んでいた事に由来しており、夫である皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(注3)は、エーデルワイスをモチーフにしたジュエリーを彼女にプレゼントした事もあるそうです。

バカラのこのモデルでは、彼女が好きだったエーデルワイスがふんだんに取り入れられており、女性らしいかわいらしさが随所にあふれた魅力的なデザインとなっています。

 

皇妃エリザベートの肖像

 

「オーストリア皇妃エリザベート」

フランツ・ヴィンターハルター作(注4) 1865

 

エリザベート王妃の髪には、エーデルワイスを模したヘッドピースが付けられています。

エリザベート王妃は、19世紀、ドイツ王家にあたるバイエルンのヴィッテルスバッハ(注5)の家系に生まれました。

その後、16歳にしてオーストリア帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のもとに嫁ぎます。

 

彼女は、身長170センチ、体重50キロというモデルのような体形をしており、大変美しかったそうです。

彼女の美しさは有名で、当時の民衆の間でもその美貌から彼女の人気は絶大でした。

 

皇妃エリザベート 写真

 

バカラエリザベートの魅力

バカラのこのシリーズは、そのような彼女の美しさを讃えるかのような、見事なデザインが施されています。

優雅でありながらかわいらしく、刻まれたエーデルワイスがどこまでも愛らしい印象的なデザインとなっています。

 

このように、バカラのエリザベートは、全体にかわいらしい花が彫られた特徴的なデザインが魅力のあるシリーズであり、一般的には、透明なグラスと薄い緑色をしたグラスの2種類のパターンが知られています。

 

どちらも美しいのですが、緑色をしたグラス製品は、バカラのラインナップではあまり見る事がありませんので、このような色合いが好きな方にはうってつけの稀有なモデルとなっています。

 

エーデルワイスの花言葉は、「高潔な勇気」「大切な思い出」であり、この製品には、我々にエリザベート王妃の美しい姿を思わせるかのような優雅さがあります。

エーデルワイスは、ヨーロッパでは純潔を象徴する花として知られており、そのような意味でも、このシリーズは、王妃の美しさを体現しているかのような、あふれんばかりの愛らしさが魅力のあるシリーズだといえるでしょう。

 

 バカラ エリザベート2

 

 バカラ エリザベート3

 

 

(注1)ハプスブルク家:ヨーロッパで最も由緒ある家系と言われる王家。その名は、1020年代に現在のスイスにあたる場所に建てられた要塞ハプスブルク城に由来する。同家は、数百年に渡り神聖ローマ帝国の王位を保持していた。家系は今でも続いており、現在の当主は、1961年生まれのカール・フォン・ハプスブルク氏。

 

(注2)エリザベート王妃:18371898年。オーストリア=ハンガリー帝国の皇后。シシィの愛称で知られ、子供の頃は自由を満喫する生活を送っていたが、16歳の時、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見初められ、皇后となる。それ以来、ハプスブルグ家の宮廷生活を送る事になり、彼女の活躍はオーストリア=ハンガリー帝国を築く端緒となった。彼女の在位期間は44年にのぼり、オーストリアでは最長記録にあたる。

 

(注3)フランツ・ヨーゼフ1世:18301916年。オーストリア帝国で最も長い間帝位に就いていた人物であり、国民からも絶大な人気があった。彼の名前を冠するフランツ・ヨーゼフ島などが存在する。1872年には、フランツ・ヨーゼフ大学も建設されている。

 

(注4)フランツ・ヴィンターハルター:18051873年。ドイツの画家。ヴィクトリア女王、ナポレオン3世などヨーロッパ王侯貴族の肖像画を描いた事で有名。

 

(注5)ヴィッテルスバッハ:ドイツ貴族の家系。神聖ローマ帝国皇帝、ギリシャ王なども輩出している名家。1180年に創設され、系統は現在まで続いている。現当主は1933年生まれのフランツ・フォン・バイエルン氏。