タンク ソロ

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      動画で『タンク ソロ』の魅力をご覧になる方はこちらから↓

      この記事ではで、つい2年前まで販売されていたモデルである『タンク ソロ』について解説して参ります。

      こちら残念ながら、2021年に生産が終了してしまったのですが、一言で言ってしまえばスタイリッシュでカッコいい時計。

      と表現するのが、一番しっくりくるかなぁと思います。

      多分この記事を開いてる方は、こう思ってるはずなんですよね。

      『タンク ルイ カルティエとタンク ソロって何が違うの!?』

      ここでは、そんなよ〜く見ないと分からないカルティエの時計の違いを、出来るだけ分かりやすく解説して参ります。

      記事を最後までご覧頂くことで、カルティエの時計について80%程度の理解は出来てると思いますので、どうか最後までお付き合いください。

       

      タンク ソロを簡単解説

      カルティエを代表するモデルは、1917年に誕生した長四角の『タンク』というのはご存知かと思いますが、これはフランス製の戦車『ルノーFT-17』の平面図を元にデザインされているために、タンクというモデル名が当てられています。

      カルティエの腕時計 タンクのデザイン

      そして、カルティエの腕時計のラインナップを見ていくと、モデル名の最初に『タンク』と入るものが複数存在します。

      例えば、『タンク アメリカン』とか『タンク フランセーズ』とかですね。

      これはなぜかと言いますと、上記で解説している『タンク』というモデルから派生したものに『タンク 〇〇』という名称が与えられるからです。

      よって、『タンク ソロ』というモデルもご先祖様はタンクにあるんだなぁ、というのが分かるんですね。

      ここまでで、ある程度基本が分かったと思いますのでそんなタンク ソロについて詳細を見ていきましょう。

      このタンク ソロが誕生したのは2004年であり、この年はカルティエ社にとっては重要な年でした。

      あまり知られてないことですが、世界初の腕時計を誕生させたのはカルティエの『サントス』というモデルでありそれは1904年のことでした。

      要するに2004年というのは、サントス誕生からちょうど100周年記念の節目の年であり、その時にまた次世代の新しい時計を発表するという重要なテーマがあり、それに合わせて投入されたのがこの『タンク ソロ』だったんですね。

      タンクの頂点に君臨するのが、タンク ルイ カルティエというモデルなのですが、頂点ということもあり素晴らしい時計ではあるものの、値段は凄く高くなってしまいます。

      そうなってくると、購入できる人が限られてくるので価格をもう少し抑えて、いろんな層にカルティエの時計を購入して欲しいと考えるわけです。

      よって、タンク ソロというモデルはタンク ルイ カルティエのデザインを受け継ぎつつも、素材を見直すことで安価に作られたモデルなのです。

      では、ここからはご先祖様に当たるタンク ルイ カルティエと、どこが違うのかを一緒に見ていきましょう。

       

      タンク ルイ カルティエとタンク ソロは何が違う!?

       それではこちらの画像をご覧ください↓

      カルティエ腕時計 正面から見た タンク ルイ カルティエとタンク ソロの違い

      こちらは、正面から見たタンク ルイ カルティエとタンク ソロですがほとんど違いを確認できないと思います。

      では、もっと分かりやすいところを確認するために、側面を見てみましょう。

      カルティエ腕時計 タンク ルイ カルティエとタンク ソロの違い 側面図

      こちらは、それぞれのモデルを側面から見た時の比較ですがタンク ルイ カルティエは文字盤の横のフレーム(ベゼル)に丸みがありますが、タンク ソロはフレームがスパッと切ってありフラットになっているのが分かりますね。 

      伝統を守るタンク ルイ カルティエに対して、ソロは現代的でありスマートな印象を与えてくれるデザインだと思われます。 

       

      文字盤も違います

      タンク-ルイ-カルティエとタンク-ソロの文字盤比較

      2つの時計を見比べたときに、ほとんど違いが分からないと思います。

      どちらもシルバーに近いホワイトの文字盤で、 ソロの方がより明るいホワイトでルイ カルティエの方はシルバー寄りになっています。

      しかし、ミニッツレール(ローマ数字の内側にある線路のような装飾)の内側をご覧ください。

      タンク ルイ カルティエの方は、中央から外に向かって波状の装飾、これをギョーシェ彫りというのですが、それが広がってるのが確認できます。

      しかし、ソロの方にはありませんよね。

      基本的に、このギョーシェ彫りというのは高級モデルにしか施されない技法なので、高級モデルに当たるルイ カルティエだけにあるということなんですね。

       

      リューズの形状を見てみよう

      カルティエ腕時計 タンク ルイ カルティエとタンク ソロのリューズの比較

      では、リューズを一緒に見ていきましょう。

      それぞれの赤丸で囲ってるところをご覧ください。

      ルイ カルティエとタンク ソロはリューズの長さが少し違います。

      タンクルイカルティエの方が、少し長く先端が尖っていますがソロの方は短く先端が丸まっています。

      これは冒頭で解説した、タンクの原型は戦車であるということと関係してるのですが、1917年に誕生したタンクのリューズは、戦車の砲弾からインスピレーションを受けてデザインされています。

      そのために、タンク ルイ カルティエのリューズは円錐形になってるんですね。

      また、このリューズなのですがそれぞれ素材も違います。

      スタンダードモデルには、天然のブルーサファイアの石が使用され、ダイヤモンドモデルにはダイヤモンドの石が取り付けられています。

      その反面、ソロの方は人工で作られたスピネルという石が使われています。

      もちろんスピネルの方が、安価に入手できるためにこう言ったところで差別化を図っているのです。

       

      タンク ソロのサイズを見てみよう

       カルティエ腕時計 タンク ソロのサイズ展開

       

      タンク ソロのサイズ展開はSM,LM,XLの3つで展開されていました。

      基本的にカルティエの腕時計には、SMの次にMMが来るのですがこのモデルでは、MMは飛ばしてなぜかLMが来ていました。

      その理由は分からないのですが、おそらくカルティエの中に何かしらのサイズ基準があって、MMサイズに出来なかったのだと思われます。

      こう言った時には、ムーブメントを見ていくと分かりやすいのですがSMはクオーツムーブが入ってるのでレディース向けであるのが分かります。

      LMは一般的には、メンズ向けサイズになりますがこのソロは、ムーブメントがクオーツなのもあって、これがユニセックスの役割を果たしています。

      そして、XLには自動巻ムーブメントが入ってるのでこれは明確に男性に向けたサイズだというのが分かりますよね。

      そもそも、このソロというモデルは薄型で作ってあるので、ケースのサイズが大きくても実際に腕につけた感じというのはそこまで大きさを感じさせません。

      かなりスタイリッシュですね。

      よって、SMとXLはそれぞれ女性にも男性にも軽やかに腕に馴染んでくれます。

      ではLMはどうかと言いますと、こちらはやはり好みになってくると思いますね。

      女性で少し大きめの時計が好きな方もいらっしゃると思いますし、私みたいに男性でも少し小さめの時計が好きな人もいますので、MM(ここではLMですが)というのはその『もうちょっと、こうであって欲しい』というのが体現されてるサイズなんだと思います。

       

      タンク ソロの素材を見てみよう

      カルティエ腕時計 タンク ソロの素材展開

       タンク ルイ カルティエの素材は、イエローやピンクの金無垢、プラチナのケースが使用されステンレスラインは存在しません。

      その反面、ソロはと言いますと前述の通りステンレスモデルもありますし、イエローゴールドやピンクゴールドのモデルも存在します。

      ではこちらの画像をご覧ください。

       

       

       

      イエローゴールドは、気品があって上品に仕上がっていますし薄型のソロのスタイルと合わさることで、ドレッシーな腕時計になっています。

      ピンクゴールドの方は、ステンレスモデルよりも女性的で可愛らしく、よりフェミニンな感じになりますよね。

      ここまで見てみると、ソロでいいのでは?

      と思ってしまいがちですが、裏蓋も見てみましょう。

       カルティエ腕時計 タンク ソロのゴールドモデルの裏蓋

      このように、ソロというモデルの裏蓋はステンレスで作られています。

      ですので正式にいうと、ゴールドとステンレスのコンビモデルということですね。

      裏蓋というのは、外からはしっかり見える部分ではありませんので、重要な表の部分だけをしっかり作り、裏蓋の部分は原価を抑えて作られたんですね。


      では次に文字盤のバリエーションを見てみましょう。

       

      文字盤のバリエーションを見てみよう

      カルティエ腕時計 タンクソロの様々な文字盤バリエーション

      左から順番に解説していきます。

      一番左がピアノで、楽譜に並んだ音符からインスピレーションを受けてデザインされています。

      一時期だけの生産だったので、市場に残ってる数が少なく希少性の高いデザインです。

      文字盤を見てみると楽譜の躍動感あるデザインでありつつも、奥行きがあってストーリー性を感じられるところが魅力ですね。

      その右が2006年のクリスマスにだけ限定で製造された、クリスマスモデルになります。

      ルイ・カルティエのサインをそのままロゴにしている、2Cというカルティエのロゴがあるのですがその2Cが文字盤にデザインされてて、シンプルですが落ち着きがあっていいですよね。

      何と言っても、文字盤からはクリスマスの雰囲気が伝わってきます。

      その右にあるのが、ピンクとオレンジなのですがこのようにカラーのバリエーションを増やして準備してくれていると、ちょっと人と違ったおしゃれを楽しみたい時に、選ぶことができるので嬉しいですよね。

      最後がパイソンになります。

      かなり攻めてるデザインですが、その名の通りパイソンの模様がデザインされています。

      おしゃれの上級者向け、って感じのデザインかなぁと思いますね。

       

       

      まとめ

      タンク ソロという時計は、このようにタンク ルイ カルティエに寄せて作ってあるものの、しっかり見ていくと細部に違いがあって差別化されているのが、分かって頂けたかと思います。

      しかし、私たちたちはこのようなモデルがあるからこそ、手の届く範囲の中でカルティエの腕時計欲しいなぁ、と思いますしソロが良かったから今度はタンク ルイ カルティエに出世しよう!となるのでしょう。

      ソロは残念ながら生産終了してしまったモデルなのですが、他のモデルと同様に今後は中古市場で段々値段が上がっていくのではないかと思われます。

      やはり、素晴らしい時計ですからね。

      そして、実はこのソロが生産終了した時にその後継モデルとなる『マスト タンク』が誕生し、ソロの意匠がマスト タンクに受け継がれていくことになります。