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バカラ(Baccarart)のデキャンタ(デカンタ)・カラフェの違い
芸術とワインで有名な美の国フランスから生まれたバカラ(baccarat)クリスタルは、その長い歴史の中現在も色あせることなく、最高の技術と高い芸術性を引き継ぎながら進化し、クリスタルガラスの王者として君臨しています。
特に、その中でも昔から各国の王侯貴族に愛用されてきたグラスは私達にとって一番身近に感じられるクリスタルガラスではないでしょうか。
そして、その各グラスとセットとなっているのがデキャンタとカラフェです。
しかし、オールドバカラや単品でグラスを手に入れるとそのグラスとモデルは一緒でもデキャンタとカラフェの違いが判らない方もいるのではないでしょうか。
(ワイン好きの方ならご存知かと思いますが)
グラスといっても、飲む物によって色々な種類があるのと同様にデキャンタとカラフェも使用用途が違います。
そこで、今回はそんな方でもわかりやすくグラスにあったデキャンタとカラフェについて違いなどを説明しながらご紹介していきたいと思います。
デキャンタ(Decanter )とは
デキャンタとは、ワインを移し替えるための容器のことを意味します。
ですから、容量もワインフルボトル(1本分)の入る720ml以上の品となっています。
※デキャンタは栓付きの品が多いです。
この移し替える動作のことを「デキャンタージュ」というのですが、ワイン好きの方や専門家はこのことを「ワインを開かせる」といいます。
長い熟成期間を要する、上質なワインは長い時間空気に触れずに保管されていたわけです。
ですから、熟成期間を経て飲み頃になったワインでも、開栓してすぐに飲んでもワイン本来の風味や香りがまったく感じられないのです。
これを「ワインが閉じてる」という状態です。
ワインはしばらく空気に触れさせることで、本来の風味を徐々に取り戻してくるのです。
ワインを開けたらしばらく時間を置くのが鉄則です。
しかし、ワインを開かせるには種類によっては、
古いワイン(熟成期間数十年以上):30分~1時間
若いワイン(熟成期間10年未満):2時間~3時間
と言われています。
そこで、ワインを少しでも早く開かせるために行うのがデキャンタージュ(キャラファージュ)なんです。
ボトルに入ったワインを、デキャンタに移し替えることでたくさん空気に触れ、ワイン本来の風味を取り戻すことができるのです。
・熟成されたワインは、空気との接触面が少ない縦長のデキャンタ
を使用するのがオススメです。
・若いワインは、空気と触れ合わせやすいデキャンタで
スワーリングしやすい底部が横長で楕円型がオススメです。
カラフェ(Carafe)とは
カラフェとは、水差しのことをいいます。
ですから、ミネラルウォーターなどをいれ日常的に使われる容器です。
でも、デキャンタと同じように飲み物を移し替えるための容器といういう意味では同じ動作なのですよね。
ですから、ワインをカラフェに移し替えたとしたら、デキャンタージュすることになるんです。
いわゆる、その容器はデキャンタってことになります。
そうなんです。
「カラフェ」と「デキャンタ」の違いは使用目的の違いということになるのです。
しかし、カラフェにワインを移し替えるのは若いワイン用に使用されるのが殆どです。
ですから、BACCARAT(バカラ)でカラフェと明記があるものは、水差し用もしくはワインでデキャンタとして使用するなら若いワイン用として使用できます。
ということになります。