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ロレックスの魅力
ロレックスは今でも男性、女性ともに大人気のブランドですがやはりヴィンテージのものも素晴らしい作品がたくさんあります。
ここでは、そんなロレックスがこれまでに誕生させてきた最高傑作とも呼べる代表モデルバブルバック、デイトナ、サブマリーナをご紹介して参りますので、是非とも最後までご覧ください。
ロレックスのバブルバックの歴史と魅力
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バブルバックは、世界初の防水時計として1933年に誕生し、1955年まで生産が続けれらていたモデルです。
1920年代の後半、時計メーカー各社は、自動巻きムーブメントを作る技術を競い合い、いっそう激しさを増していました。
そんな中、1931年にロレックスのキャリバーメーカーである『エグラー社』が設計したモデルに基づいた時計を生産します。
自動巻ムーブメントの開発競争は起こっていましたが、それぞれの会社が防水時計を作ることとイコールで開発していたかというと、そうではないように思われます。
なぜなら、この時代の防水時計はロレックスのバブルバックが市場のリーダーであり、それに追随できる会社がなかったからです。
ロレックス社は、気密性が高い防水ケースに収めるムーブメントは、自動巻きにする必要があることを理解していた為に、防水機能とセットで自動巻きムーブメントを開発していたと思われます。
それが、後に自動巻きパーペチュアル機構の元となる、「オートローター」でした。
そして、1931年にゼンマイを巻く必要がない自動巻機構である“パーペチュアル”が完成したのです。
それは手動巻きのムーブメントに、360度回転するローターを搭載し時計回りにも、反時計回りにも回転できる自動巻き機構を搭載したものでした。
これは当時先行して世に出された、「バンパー」タイプよりもシンプルでありながらも、巻き上げ効率が高く耐久性が強いものでした。
よって、手動巻きのベースムーブメントの上からローターを搭載する形となり、それを実現させるために裏蓋を広げ、厚みのあるローターを押し込んだのですが、これが泡のように膨らんでいることから『バブルバック』と呼ばれるようになったのです。
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ロレックス デイトナ "ポール・ニューマン"とは
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ポールニューマンとは、デイトナの中から派生してできてたデザインであり、後ほど詳しく解説しますが俳優であり、レーサーでもあったポールニューマンという人物がその腕時計をつけて、レースに挑んだことでその名前がつけられました。
ちなみに、ポールニューマンはニックネームであり、ロレックス社は当時はこの特殊な文字盤のことを『エキゾチックダイヤル』と読んでいました。
そんなポールニューマンですが、今でも作られてるかというとそうではありません。
このモデルは、1963〜1972年頃まで生産されたものの、それ以降の生産はありません。
ですので、ヴィンテージウォッチだけの文字盤ということなんですね。
この期間の間に、第3世代まで誕生したのですが正確にいうと、派生もあるのですがここでは分かりやすいように、それらの2種類のパターンに分割します。
その2種類のパターンは、ベゼルの素材の違いです。
1つ目がステンレススチールケースで、2つ目が黒のプラスチックベゼルです。
こちらの画像をご覧ください↓
上がスチール製のベゼルで、下がプラスチック製のベゼルになります。
そして、左から右にかけて1〜3世代目へと移っていきます。
こちらはポールニューマンモデルが作られていた、第3世代までのモデルを載せていますが、それぞれの世代でベゼルは2つ準備されていました。
では、レギュラーモデルとポールニューマンモデルにはどのような違いがあるかを見てみましょう。
左がポールニューマンモデルで、右がレギュラーモデルになります。
ぱっと見では、その違いはほとんど分からないと思いますが、レギュラーバージョンのデイトナと比較して、簡単に区別できるところが4箇所あります。
こちらの画像をご覧ください。
まず一つ目が、インダイアルの内側にラインから伸びたキューブ型のメモリが入っています。
2つ目が、インダイヤルの中の数字はアールデコ時代に流行った、一般的なアラビア数字とは違う特徴的なデザインになっています。
3つ目が、外周にこれまたキューブ型のインデックスが取り付けられており、インダイヤルと統一性があります。
4つ目が、インダイヤルの表示が20,40,60ではなく15,30,45,60になっています。
大きな違いは、上記の4つになりますがそこを知っていればレギュラーモデルとは、簡単に区別することができると思います。
生産年は1963年~1972年であり、短い期間でありますがさらにこのポールニューマンモデルはその中でも、3割程度しか生産されていません。
搭載されてるムーブメントは、1〜3世代目までは機械式ムーブメント Valjoux社製 Cal.72をコンバートしたもので、第4世代からはゼニス社のエルプリメロが搭載されることになります。
ムーブメントについては、後ほど詳しく解説しますね。
エキゾチックな文字盤は、以下の6つのヴィンテージ・ロレックス・デイトナ・クロノグラフで見ることができます。
この第3世代までのリファレンスをまとめると下記になります。
第1世代
- ロレックス デイトナ ref. 6239
- ロレックス デイトナ ref. 6241
第2世代
- ロレックスデイトナref. 6262
- ロレックスデイトナref. 6263
第3世代
- ロレックスデイトナref. 6264
- ロレックスデイトナref. 6265
また、これらの文字盤には、ホワイトと黒の文字盤の2種類が存在します。
価格: (最低) 10万ドル以上~1780万ドル未満
為替レート1ドル100円換算の場合1000~1800万円程度
コンディションによって価格が変わってきますので、その幅も広いということですね。
サブマリーナの誕生と現行まで続くケース
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1940年代後半になると、続々とスキューバダイビングのプロフェッショナルが誕生し、プロでない一般市民の間にもダイブブームが起きました。
そして、ロレックス社はそういったプロのダイバーが深海でも使うことができる、防水時計を求めていることに気がつきます。
「水圧に対して100%信頼できる耐水性」・「暗い水面下でも判読可能な視認性」・「時間の記録によるダ イバーの安全性の確保」をコンセプトにダイバーズウォッチの開発に着手したのでした。
そしてご存知の通り、1953年に『初代サブマリーナ』が誕生し、これはロレックス社初のダイバーズウォッチとなりました。
初代モデルであるRef.6204は、堅牢なステンレス製のケースとブレスレット、潜水時間を記録できる60分目盛り入りの回転ベゼルを装備し、水深100mでの防水性を保証していました。
深海では、私たちの想像する以上に暗いために視界は悪く、そんな環境においても視認性を確保できるようにインデックスと針にはラジウム夜光塗料が塗られており、ダイバーにとって欠かせないサポートアイテムとなったのです。
さらに翌年の1954年には、防水性能を200mにまで高めたRef.6200を発表し、プロフェッショナルの間で、ロレックスのダイバーズウォッチがブームになっていきました。
そんな大ヒットで迎えられたサブマリーナですが、1959年になると大きくモデルチェンジを行います。
それまでの38mmケースだったのが、新しくなったRef.5512からはリューズガードつきの40mmケースに進化し、より堅牢性のあるスタイルに変わります。
そして、この形が私たちが良く知るサブマリーナであり、1959年から多少の改良はあるものの、大幅変更が加えられてないロレックスの中でも、超ロングヒットモデルなのです。
ではここからは、そんなサブマリーナの最初期モデルから、3代目モデルを一緒に見て行きましょう。
ちなみに、3代目モデルまでがリューズガードがない38mmサイズになります。
ロレックス サブマリーナ ファーストモデル Ref:6204 搭載ムーブメントCal.A260
初代サブマリーナの誕生は、1953年まで遡ります。
その初代モデルと考えられているのがRef.6204になります。
リューズガードが装備されていませんが、現行のサブマリーナと比較してもそこまで大きく変わりはなく、この時のデザインがそのまま踏襲されているのが分かると思います。
プロダイバーのために作られたサブマリーナーですが、潜水経過時間を記録できる回転ベゼルを搭載し、水深100mでの防水性を保証した初のダイバーズウォッチでした。
ムーブメントは、全回転片方向巻き上げ式の自動巻きCal.A260を搭載されており、防水ケースのオイスターケースに収められました。
このムーブメントなのですが、ローターは左右どちらにも回転するのですが、主ゼンマイの巻き上げは一方向だけになります。
当時の自動巻ムーブメントは、まだまだローターに課題があったため分厚く、ローターが当たらないよう膨らみを持たせたセミバブルバックになっています。
Ref.6204なのですが、翌年にはRef.6205ヘモデルチェンジしたため、製造期間は立ったの1年間であり、現在では見ることもできない希少なモデルになっています。
文字盤は、2パターン存在し、ミラーダイヤルとギョーシェ彫りを施したハニカムダイヤルが存在します。
実は、同じファーストモデルに分類されるRef.6205があるのですが、1954年に誕生したものの、1955年にセカンドモデルが誕生したことによって、すぐに消えてしまいました。
では、文字盤のそれぞれの形状を見てみましょう。
・針
時針 & 分針ともにラジウム夜光塗料が備えられたペンシル針です。
秒針は視認性の悪い深海でも、すぐに判別できるよう先端がロリポップになっています。
・ベゼル
5分刻みに記載があり、10、20、30、40、50はアラビア数字でそのほかはバーインデックスで表記されます。
・リューズ
リューズは、クラウンマークとスイスを表す『➕』のマークがデフォルトです。
ここまでがファーストモデルの紹介だったのですが、サブマリーナの初期の頃は、同時期に200m防水モデルも発表されていました。
ということで、次はファーストモデルに分類される200m防水モデルを見てみましょう。
ロレックス サブマリーナ ファーストモデル Ref:6200 搭載ムーブメントCal.A296
クロノグラフの名門、バルジュー(valjoux)社
クロノグラフのムーブメントとして、もっとも有名な会社は、やはりバルジュー(valjoux)社なのではないでしょうか。
世界的にも有名なこの会社ですが、ロレックスももちろん、このバルジュー社のムーブメントを採用していました。
現在は自社でムーブメントを開発し、全てのモデルでロレックス社製ムーブメントが搭載されてますが、昔はそうではなかったんですね。
では、ここからはロレックス社が採用していたバルジュー社について解説して参ります。
バルジュー社のムーブメントを知っている人は多いですが、では、そもそもバルジュー社がどんな会社か知っている人はそう多くないのではないでしょうか。
バルジュー社の名前である「バルジュー」という言葉は、フランス語で「ジュウ渓谷」という意味があります。スイスにある渓谷の名前なのです。
1901年にそのスイスにあるジュウ渓谷にほど近い町で、設立されました。
設立者はレイモン兄弟です。
当初は、兄弟の名前から会社の名前はレイモン社とされていました。ムーブメントにもレイモン社の頭文字である”R”が刻印されていたのです。
レベルの高い技術力で作られるレイモン社のクロノグラフムーブメントは、たちまち有名になり多くの一流メーカーから採用されるものとなりました。
社名がレイモン社からバルジュー社と変更になったのは、会社の所有権がレイモン一族に引き継がれたことがきっかけでした。その頃になると、生産体制も整い拡大します。
そして数多くのムーブメントを世に送り出してきました。
バルジュー社のムーブメントを採用しているのは、現在でも一流と称されるメーカーばかりです。
ロレックスはもちろん、ジャガー・ルクルト、パテック・フィリップ、ミネルバ、ホイヤーなどなどです。
成長を続けるバルジュー社は、42年になると基礎ムーブの生産が6万を越えるようになりました。
そして44年になったとき、エボジュー製造会社連盟に加入します。
70年代になると、クォーツが成長を見せ始めます。そのことに危機感を覚えたエボジューは対抗するために、82年にETA社に集まり、スウィッチグループの傘下へと入ります。
現在「ETA社製バルジュー7750」と呼ばれて多くの一流メーカーのクロノグラフに採用されているムーブメントは、73年にバルジュー社がCal.7740を大幅に改良したCal.7750なのです。
このムーブメントは、現在でも生産が続けられています。
そして、今に至ってもそのムーブメントの名前には「バルジュー」の名前が入っているのです。
それは、バルジュー社がクロノグラフに与えた影響の大きさを表しているのではないでしょうか。
もっと詳しく、バルジュー社の歴史を時計業界に果たした役割を確認したい方は、こちらの動画をご覧ください↓